オーストラリアでヨガ講師をしているはるかです。

 

バリ島から帰ってきたよ。

 

楽しかった。

 

 

 

 

スタッフスペース▲ローカルスタッフと、一緒に働いてたドイツ人の東洋医学セラピスト

 

 

 

 

ウブドから、

 

20-25分ほど車で行った田舎町にあるリトリートセンターで、

 

ヨガ講師として働いていました。

 

 

 

 

 

観光客もいないし、一歩外に出れば英語すら通じない環境。

 

 

バリ語わからんし、

 

オーストラリアペースで英語を話すと、

 

What? って言われて嫌な顔されるので(笑)、

 

ゆっくり話す癖がつきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヨーロッパやオーストラリアからの宿泊客に、

 

朝7時にヨガクラスを教えて、

 

 

そのほかの時間は併設しているパーマカルチャーガーデン

 

 

ローカルスタッフと一緒に働いていました。

 

 

 

パーマカルチャー(Permanent agriculture)、

 

全てを循環させる持続可能な自然農法。

 

 

 

ずっと学びたかった。

 

 

 

 

 

 

草取りしたり、

 

耕して種を植えたり、

 

コンポストしたり。

 

 

 

 

 

カカオ豆を収穫してチョコレートを作ったり、

 

 

ココナッツオイルを作ったり、

 

 

モリンガを乾かして粉末にし、

 

 

サプリを作ったり、

 

 

色んなことをしているガーデンでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テクノロジーから離れ、

 

 

自然の中で土や虫に触れていると、

 

心が安定し、

 

 

びっくりするほどアサナも安定。

 

 

なんかセロトニンも出るらしいよ、土遊び。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不得意なバランスポーズも、

 

 

ゆっくり深く呼吸が入ります。

 

 

 

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(こんなに綺麗な色合いなのに、
ローカルスタッフに見せたら、
目玉グリグリのガになると言われた笑、そっかー)
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほとんどの時間を、

 

 

施設で働いているローカルの人たちと過ごしていたので、

 

 

バリ語も頑張って覚えました。

 

 

 

畑用語ばっかりだけど笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガーデナーの彼らはカーストの最下層にいる人たちで、

 

 

 

労働環境も決して良くなく、

 

 

週末も祝日も関係なく、

 

有休も病休もない中、

 

週に6日働き、

 

一日7ドルしかもらえないという世界。

 

 

 

 

※バリ島には4つのカーストがあります。排除された、とは言え、残っています。

 リトリートセンター専属タクシードライバーは、上から2つ目のカーストで、

 ガーデナーさん達の何倍もの額をもらっていました。

 15分の距離のゲストの送迎1回で、4ドルです。

 

 

 

※ただ、カーストが絶対、ではないそうです。

 そういう傾向が根強く残っているとは言え、1番下のカーストの人たちが

 大学入学や大手企業に拒まれることはない。ただ、お金がないので

 大学にもともと行けない、教育を受けられず良い仕事に就けない、

 というスパイラルから

 這い上がれないようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界地図を見たこともなければ、

 

自分が話す言語の読み書きもできない。

 

 

 

 

 

手の神経麻痺があるのに医者にかかるお金もなければ、

 

 

セレモニーの為のお米を買うお金もない。

 

 

 

 

 

 

 

 

それでもわたしが畑に出るといつも、

 

ハルカー!!と言って

 

満面の笑みで出迎えてくれる彼らに、

 

 

 

毎日ものすごいエネルギーをもらいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな中でやってくる欧米からのヨガリトリートの宿泊客たち。

 

 

 

 

リトリートって素敵だし憧れだし、

 

 

私たちのライフスタイルからすると、

 

 

 

もしかしたらバランスをとるためになければならないものかもしれません。

 

 

 

 

先進国は先進国で、

 

いろんな問題があるもんね。

 

 

Retreat=避難する、

 

逃げなきゃやってられない日常があるんだよね。。

 

 

 

 

 

 

 

でも、

 

 

すべてタクシー移動で何度もマッサージに行き、

 

 

ショッピングに時間をかけて、

 

 

 

彼らの日給を、週給を、月給以上の額をぽんぽん出してしまうゲスト達を、

 

 

労働者側の視点から見ていると、

 

 

 

 

 

ヨガ業界って何なんだろうと考えずにはいられませんでした。

 

 

 

 

間違いなく、

 

アンフェアトレードだった。

 

 

 

間違いなく、

 

安価な労働力の搾取だった。

 

 

 

 

(バリ島のリトリートセンターやヨガスタジオのほとんどは、

 

先進国のオーナーです。

 

安くビジネスを買い、安価な労働力を使って、

 

同じく先進国の人をターゲットに、セールスをするビジネス構造です。)

 

 

(わたしはそれを敵対視しているのではなく、

 

私たち先進国の人間は、

 

フェアトレードを作り出せるパワーや雇用を生み出せるパワーがあるのにも関わらず、

 

やらないことへの疑問視です)

 

 

 

 

 

(全てのリトリート施設がそうだとは思わないけれど、

 

このアンフェアトレード、

 

結構横行してるんじゃないかなって思う)

 

 

 

 

 

 

 

多分私もゲストだったら同じことするかもしれない、

 

わざわざ海外にリトリート行ったら、

 

楽しみたいって思っちゃう。

 

 

 

 

でもとても素敵な機会で、

 

 

それを外側から眺めることができたのは、

 

 

良い経験でした。

 

 

 


朝にわたしが教えるクラスの後、

 

ご飯を食べたら

 

タクシーに乗り込んでショッピングやマッサージに行くゲストたち。

 

 

タクシーを見送る時、

 

わたしは笑顔で見送るローカルスタッフたちの横で、

 

あまりクリアな気持ちで手を振ることができませんでした。

 

 

 

 

ヨガってなんだろう。

 

 

 

ヨガビジネスってなんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

特に、

 

発展途上国で行うリトリート、

 

確かに安く済みますが、

 

それは裏で誰かが犠牲になってはいないだろうか。

 

 

 

 

 

 

不公平な世界の上に成り立ってはいないだろうか。

 

 

 

 

 

そこにヨガの矛盾はないのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うーん分からない。

 

 

答えとは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある日のお昼休みに、

 

 

 

 

「はるかは前世でいいことしたから、

日本人に生まれてオーストラリアに住めて、

好きなことができるんだよ。

 

私は多分過去に悪いことをしているから、

今世は苦労しなくちゃいけない。

今世でカルマを少しでも浄化して、

来世につなげられたらいい。」

 

 

 

 

と、あるローカルスタッフから言われた。

 

 

 

 

 

 

私もヨガ哲学を通して、

 

輪廻転生を信じるようになりましたが、

 

 

ここまで落とし込めているだろうか。

 

 

 

 

 

彼らは本物のヨギーだな・・・

 

私はヨガを教える身だけど、なんか薄っぺらいなー・・・

 

ってすごく思った。。。

 

 

 

 

 

毎日3回お供えをし、

 

たくさんセレモニーを行い、

 

マントラを繰り返し繰り返し唱える彼ら。

 

 

 

 

 

私もヨガを理解したくて、

 

アサナをしたりチャンティングをしたり本を読んだりしてますが、

 

 

なんか私がやってることってエセっぽいわ~と思ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

お金がないながらも彼らは、

 

よく私にマーケットでご飯を買ってくれ、

 

 

お金返すよと言っても、

 

友達だからいいんだよーと言われ受け取ってくれず。

 

 

 

彼らは、わたしが(彼ら視点で)お金持ちなのは知っているはずなのに。

 

 

 

 

 

 

疲れてるなら僕が働くから、ハルカ休憩しろって言ってくれたり、

 

 

暑い中気遣って、

 

飲み物運んできてくれたり。

 

 

みんなの方が働いてんのに。

 

 

 

 

 

 

よくヨガで出てくるワード、

 

 Unconditional love、無条件の愛。

 

それってこういうことなんかなあ、とぼんやり。

 

 

 

 

 

 

密度の濃い濃い時間。

 

楽しかったし、

自分の理解のなさに惨めになったし、

現実を受け入れられずに辛かったし、

 

とにかく、

濃かった。

 

 

 

 

来年一時帰国する時に、

 

バリに寄ってから帰ろうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

にしても何で、

 

オーストラリアはこんなに精神病が多く、

 

日本はこんなに自殺が多いんだろうか。

 

 

なんで皆ハッピーじゃないんだろうか。

 

 

 

 

物質主義で消費社会、洗脳なのかなあ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これがインド哲学でいうカリユーガでしょうか、

 

時代が回るには避けられないものなのでしょうか、

 

 

あと42万年も続くって、それもうどれだけダークな世界になるの。

 

恐怖しかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

色んなものの答えを探しに行ったはずのバリ、

 

 

 

 

確実に疑問が増えている笑

 

 

 

 

 

 

 

またゆっくりゆっくり考えたいと思います。

 

 

 

 

 

そういえばバリの人たち、

 

みんな「Slowly slowly」って口癖みたい。

 

 

1日10回くらい、わたし言われてたよ。。。

 

 

 

 

 

ハッとさせられます。

 

 

 

 

少しでも時間を節約するために、

 

ファストフードやファストサービスなるものが流行の先進国。

 

 

 

 

 

その節約した時間で、

 

本当に人生が豊かになっているだろうか、

 

 

 

 

むしろやるべきと頭で信じていることが増える一方で、

 

 

高速フル回転社会は加速していくのみなのでは。

 

 

 

 

 

 

 

 

画面上の数字が、

 

銀行の残高が、

 

肩書きが、

 

偏差値が、

 

何がそんなに大事なんだろう。

 

 

バーチャル。

 

 

 

 

 

 

 

それにまだ囚われてる自分も半分、

 

こんなの時代遅れだーバカらしいなあ捨ててやるわーと思ってる自分が半分。

 

 

 

 

 

 

 

スローイズビューティフル。

 

 

 

 

 

これこそ私の今のお気に入りマントラです。

 

Slowly slowly照れ

 

 

 

 

 

(2020年7月31日、追記しました。

 

今後もバリエピソード、思い出しながら投稿していきます。

 

 

あくまでわたしが経験したことでしかないし、

 

全てのリトリート施設がこうだとは思わないけれど、

 

そういう可能性を頭に入れて、物事を見てみるのは大事なのかな、と。

 

 

ヨガなんだから、

 

エシカルな消費で、業界を回せたらいいよね。

 

そのエシカルな歯車に少しでも貢献できるよう、勉強していきます。)