ヨガのポーズにはサンスクリット語での名前があります。
サンスクリット語とは古代インドの言語です。
ポーズをサンスクリット語で見てみると、結構面白いんですよ。
サンスクリット語でのポーズの名前を見ると、一般的に呼ばれている名前とは全然違うことが多々あります。
例えば、代表的なのがこれ。
イスのポーズです。英語でもチェアポーズ(Chair pose)と呼ばれています。
イスそのもののイメージか座ったイメージか分からないけど、確かにそうだなあって思いますよね。
でも、サンスクリット語だと、Utkatasana(ウトゥカターサナ)です。「Utkata=力強い」「Asana=姿勢」で、直訳すると「力強い姿勢」となります。これが僕が面白いと思っているポイントなんですけど…訳し方が変わると、ポーズの意味と印象が変わってくる気がしませんか?「イスのポーズ」と言ってしまうと、イスに座っているような見た目を目指したくなってしまいませんか??逆に、「力強い姿勢」と言った場合、このポーズをとった時の内面の力強さを一番大切にしたくなりませんか??これ、「イスのポーズ」と言う呼び方が悪い訳ではないですよ。ポーズの完成形がイメージしやすく、とても分かりやすいですよね。大切なのは、「イスのポーズ」という呼び方に引っ張られ過ぎないことだと思っています。「Utkatasana(ウトゥカターサナ)」という名前が本来持っている力。自分自身の力強さを引き出してくれるという恩恵を存分に受け取りましょう。イスの形になるのが目的なのではなく、力強い状態になるのが目的です。だから、力強くポーズがとれたら、まず素敵です。イスに見えなくてもいいんです。そして、その上で「その力強さのまま、イスの形になれたら最高に素敵」ということなんです。お師匠さまは「サンスクリット語はその音の波動自体が力を持っているので、生徒さんにもなるべくサンスクリット語でポーズ名を伝えてあげてください」とおっしゃいました。現在世界中に広がって様々な形に変化したヨガではありますが、こうしたサンスクリット語の持つ意味は原点と触れることの大切さを教えてくれる気がして面白いですね。ちなみにウトゥカターサナを力強くとる方法についてはこちらからどうぞ。■お知らせ
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