The Washington Postの英語の記事「Washington's century-old cherry trees: wizened but still able to bust a bloom」の冒頭部分を翻訳しました。感想をいただければ幸いです。

WPの記事のURL:http://www.washingtonpost.com/local/washingtons-century-old-cherry-trees-wizened-but-still-able-to-bust-a-bloom/2012/03/07/gIQAqMsA6R_story.html

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Washington’s century-old cherry trees: wizened but still able to bust a bloom
ワシントンの樹齢一世紀の桜:皺だらけだがまだ花を咲かせられる
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人間の年齢だと156歳。それは一目瞭然だ。

ワシントン市中央を流れる小川、タイダルベイスン沿いに立ち並ぶ古い吉野桜ほど、節くれだって、こぶがあり、腰の曲がった偏屈な老人たちはいないであろう。それはまるでグリム童話にでてくる大地の精のノームや北欧神話のトロールの園のようであり、溶けた蝋燭が直立する厳しさを自慢しているような疲れはてたオールドタイマーたちの並木にも見える。

しかしちょっと待ってくれ。この「原木」たちは花を咲かせようとしている。この百年つづいてきた春の季節は、一世紀前のこの月にここに最初に植えられた三千本の日本の桜の生き残りにとってはショータイムなのだ。

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Al Jazeeraの英語の記事「Japan marks twin disaster anniversary」の冒頭部分を翻訳しました。感想をいただければ幸いです。

AJの記事のURL:http://www.aljazeera.com/news/asia-pacific/2012/03/2012311127387455.html

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Japan marks twin disaster anniversary
日本は双子の災害から一周年を迎えた
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未曽有の核危機を引き起こした双子の災害で失われた19,000人以上のために黙祷が捧げられた。

1986年のチェルノブイリ以来世界最悪の原子力災害を誘発した、東北地方のマグニチュード9.0の地震と津波から日本は一周年を迎えた。

3月11日の自然災害では19,000人以上の人々が亡くなるか行方不明になり、370,000以上の家屋が倒壊した。

グリニッジ標準時間午前5時46分、一年前にちょうど地震が襲ったまさにその時間に、日本各地で黙祷が捧げられた。

東京の追悼式で演壇に立った日本の野田佳彦首相は「被害にあった地域の復興を急がせ」、日本全国の自然災害対策を強化すると誓った。また復興作業を手伝った日本人と外国人のボランティアに感謝の言葉を送った。

「日本の繁栄を先導した先人たちは、時に危機は成長するために必要であると言っていた。私たちは地震によって被害を受けた人々を支援する必要があり、日本をこの歴史的災害から復興させなければならない。それが私に課された使命だ」と野田首相は語った。

日本の明仁天皇は同じ追悼式でめずらしくお言葉を述べられ、亡くなられた人たちに哀悼の意を表し、救助や復興活動を支えたボランティアに感謝の意を伝えた。

「こうした活動は不安な生活を余儀なくされた人々に希望を与え、慰めとなった」とお言葉を述べられた。

「そしてこの機会に、被害を受けられた方たちのために尽くしてくれた人々に私から感謝の言葉を送りたい。また、(福島原子力)発電所で働いてくれたこれらの人々や海外の救助チームにも、そして私たちを支援するために尽力してくれた多くの人々にも私から感謝の言葉を送りたい」

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これからの英語は「国際柔道」化する(その心は)⇒
英語が世界の共通語になった今、発信(Output)は非英語圏のシンプルでロジカルな英語が中心になると思う。しかし、受信(Input)では英米豪のネイティブの英語を無視するわけにはいかない。漢字と同じように、書けなくても読んでわかる必要はある。

「In Watermelon Sugar(西瓜糖の日々)」のリチャード・ブローティガンのシンプルで美しい詩のような文章やマルコム・グラッドウェルの平易でロジカルな文章を読むと、我々非英語圏の人間が英米豪のネイティブの書くような凝った文章を書く必要などないのがよくわかる。

僕らの目指す書く英語は、美しいけど凝って装飾の多いフィツジェラルドの文章ではなく、ライバルだったヘミングウェイのシンプルでロジカルな文章になります。その意味で彼の最高傑作である「In Our Time」という短編集は参考になると思う。

ヘミングウェイの「In Our Time」がその後のすべてのジャンルの書き手に与えた影響は計り知れないと思う。

さて、ここ最近話題のGlobishはあくまで初級者・中級者が英語を書くためにあるもので、通過点です。何故なら、Globishが指定している単語の数はきちんと書く・話すができるようになる目安であって、制限ではないので。(中高で習う当用漢字だと思えばいい) Globishが指定している単語以外の単語を使って、楽々文章が書けるならそれにこしたことはない。だから中上級者になったら無理にGlobishに拘る意味はない。

それより、「Get」、「Give」、「Have」と「Take」などの英語の基本動詞を使ったイディオムの勉強をすべきだと僕は思う。
New York Timesの英語の記事「German Leader and I.M.F. Chief Split Over Debt」の冒頭部分を翻訳しました。感想をいただければ幸いです。

NYTの記事のURL:http://www.nytimes.com/2012/03/10/world/europe/merkel-and-imf-chief-are-friendly-opponents-on-europes-debts.html?hp

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German Leader and I.M.F. Chief Split Over Debt
欧州の負債:独首相とIMF代表の意見が割れた
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ギリシャの負債に関わる協定が最終的になされ、ヨーロッパは二人のパワフルな女性に注目を移した。二人はギリシャのようなメルトダウンが将来他の国に広がらないために何をすればいいのか意見を戦わせてきた友人だ。

国際通貨基金(IMF)の専務理事でフランス人のクリスティーヌ・ラガルドは、ドイツのアンゲラ・メルケル首相とこのままでは衝突が避けられないのに気がつき、二人のあいだにある非常に緊密な友情を試されるかたちとなった。二人は脆弱な経済を守るためにどれほどの資金が必要なのか、どうやって資金を拠出すべきなのかでスタンスが反対なのだ。

ラガルド氏はヨーロッパは緊急資金として少なくても1兆ドルを必要としているとし、IMFがメンバーから追加の資金調達をする前に、ヨーロッパがもっとしっかりとした資金拠出をするよう強く求めている。隣国救済の資金拠出に激しく反対している国内の選挙民によって身動きができないメルケル氏を、ラガルド氏は全力で問題解決にあたらせてきた。

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New York Timesの英語の記事「Ignorance Is Strength」の冒頭部分と最後のパラグラフを翻訳しました。感想をいただければ幸いです。

NYTの記事のURL:http://www.nytimes.com/2012/03/09/opinion/krugman-ignorance-is-strength.html?src=ISMR_AP_LO_MST_FB

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PAUL KRUGMAN: Ignorance Is Strength
ポール・クルーグマン:無知は力なり
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アメリカ人が常に卓越していた点のひとつに、教育へのサポートがあった。まず普遍的初等教育で先導した。次に「ハイスクール・ムーブメント」が起き、広く行き渡った中等教育を享受する最初の国となった。そして第二次大戦後、G.I. Bill(復員軍人援護法)や公立大学の急拡大を含む公的援助が、多くのアメリカ人に学士号を習得する機会を与えた。

しかし今、二大政党の一方は教育に対して右に急旋回した。少なくてもアメリカ労働者階級の教育には逆風が吹く。この教育への新たな敵対行為は明らかに、「共和党連合」の社会的保守派と経済的保守派によって共有されていて、現在リック・サントラムとミット・ロムニーなどはその代表的人物だ。

そしてこの急旋回はアメリカの教育がすでに大きなトラブルを抱えているときに始まった。

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共和党が伝統的価値観を大事にする政党だと主張するときはいつでも、彼らが実際には教育を尊重してきたアメリカの伝統と決別する急進派であることを心にとめておいてほしい。そして、彼らがそうするのは、あなたたちが知らなければ自分たちが傷つくことはないと信じているからだ。
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The Wall Street Journal(アジア版)の英語の記事「March 11, One Year On: Auto Sector Learns Lessons」の前半部分を翻訳しました。日本語版の翻訳と比べてみてください。感想をいただければ幸いです。

英語版のURL:http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2012/03/07/march-11-one-year-on-auto-sector-learns-lessons/
日本語版のURL:http://jp.wsj.com/japanrealtime/blog/archives/9791/

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March 11, One Year On: Auto Sector Learns Lessons
311から一年、自動車産業は教訓から学んだ
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昨年の三月の震災の日本の自動車産業への短期的な影響はあまりにもはっきりしていた。部品なし、車なし、そしてフル生産レベルの復旧の見込みなし。

一年が経過し、トヨタや日産は異口同音に長期的な観点からは学ぶことが多かったと語っている。今後どんなに大きな地震がきても速やかに対応し、より早く生産ラインを元に戻すことができる。場合によっては数週間以内でも可能だと言うのだ。

昨年の三月のマグニチュード9.0の地震と津波は、グローバルな部品のサプライチェーンを分断し、少なくとも一ヶ月は車の生産が止まった。生産が再開されてからも、震災以前のレベルに復旧するには何ヶ月もかかった。

これらの重大な供給の障害は、昨年後半日本の自動車メーカーに打撃を与えたタイの異常洪水とともに、日本の自動車メーカーに部品のサプライチェーンを積極的に見直す契機となった。

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The Washington Postの英語の記事「U.S. officials warn against intervention in Syria」の冒頭部分を翻訳しました。感想をいただければ幸いです。

WPの記事のURL:http://www.washingtonpost.com/world/national-security/us-officials-warn-against-syrian-intervention/2012/03/07/gIQA1t39wR_story.html?hpid=z1

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U.S. officials warn against intervention in Syria
米国高官がシリアへの介入に警告
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オバマ大統領はシリアへの介入の可能性について、アメリカが最初の計画立案をすることに許可をだしたが、水曜日にアメリカ国防総省の最高幹部は、シリアの反体制派や国際社会が結束に欠けていて、現在そのようなミッションを遂行するにあたり障害となっていると語った。

レオン・E・パネッタ国防長官は「単純な回答などない。その結果、とても大きい怒りとフラストレーションを我々全員は共有している」と異論が噴出したシリアに関する米上院軍事委員会の公聴会で語っている。

マーティン・デンプシー統合参謀本部議長はパネッタともに証言し、オバマ大統領と国家安全保障会議が司令官の見積りを協議していて、それには「将来必要なミッション」、「敵の戦闘序列」、「どれくらい時間がかかるか」そして「投入可能兵力」の査定が含まれていると立法者に語った。

「詳細にわたる計画立案はまだしていない。大統領のそうしろという指示を待っている段階だからだ」とパネッタは語った。

オバマ大統領は火曜日に、この時点での軍事介入は「ミス」につながる可能性があると語り、「すべての問題の解決を軍事力に頼るという考え」に警告を鳴らした。

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New York Timesの英語の記事「Mideast Din Drowns Out Palestinians」の冒頭部分を翻訳しました。感想をいただければ幸いです。

NYTの記事のURL:http://www.nytimes.com/2012/03/08/world/middleeast/arab-spring-and-iran-tensions-leave-palestinians-sidelined.html?_r=1&hp

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Mideast Din Drowns Out Palestinians
中東のどよめきがパレスチナの声をかき消す
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西岸地区ラマラ発:革命が中東に拡がり、イランの核開発計画の緊張が高まって以来14ヶ月、パレスチナのリーダーたちは独りぼっちになったのに気がついた。政治的に分断され、イスラエルとの和平交渉は決裂し、外国の支援が細るなか、パレスチナ自治政府は脇に追いやられ、戸惑いそしてパレスチナの人々が暴力に回帰するのはでないかとやきもきしている。

「占領を別にすると、我々が直面している最大の課題は社会的疎外だ」とパレスチナ自治政府のサラーム・ファイヤード首相はインタビューで語った。「これがアラブの春の直接の帰結だ。人々は自分たちの国内問題に気をとられているのだ。アメリカは選挙の年だし、経済問題を抱えている。ヨーロパも悩みを抱えている。我々はコーナーに追い詰められた」

何十年間、独裁者たちが近隣諸国を支配していたあいだは、パレスチナは中東政治の中心にあり、イスラエルの占領との苦闘はアラブの植民地独立後の自由と尊厳への熱望を体現するものだった。そして西岸とガザの状況は地域の進展の鍵になると強く主張してオバマ政権は発足したのだった。

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New York Timesの英語の記事「Romney Appears the Ohio Winner; Santorum Strong」の冒頭部分を翻訳しました。感想をいただければ幸いです。
#書かれている通りの翻訳が難しく、ほとんどのセンテンスを意訳しました。

NYTの記事のURL:http://www.nytimes.com/2012/03/07/us/politics/super-tuesday-republican-primary-results.html

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Romney Appears the Ohio Winner; Santorum Strong
ロムニーがオハイオ州の勝者のようだ。しかし、サントラムは手強い
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スーパーチューズデーでミット・ロムニーはオハイオ州で辛くも勝利を収めることができたようだ。しかし、他のいくつかの州でリック・サントラムに敗れた。勝敗が割れたことでロムニー氏の大多数の代議員の獲得に暗い影を落とし、共和党の内部で大統領候補指名争いの激しい戦いがさらに繰り広げられることがほぼ確実となった。

長い夜の終わりに結果がでて、ロムニー氏が大統領候補指名争いでさらに前に進んだが、この日で大統領候補としての指名を決定づけたいたいという希望は打ち砕かれる結果となった。

指名争いで党の一部が望んだような明確な結果がでなかったため、火曜日の選挙後もすべての候補者は選挙運動を継続することになった。ジョージア州で大勝利を得たニュート・ギングリッチもそのひとりだ。

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The Wall Street Journal(アジア版)の英語の記事「Japan Power List: Ghosn-Getter」の前半部分を翻訳しました。日本語版の翻訳と比べてみてください。(今回の日本語版の翻訳はかなり編集の手が入っているけど) 感想をいただければ幸いです。

英語版のURL:http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2012/03/05/japan-power-list-ghosn-getter/
日本語版のURL:http://jp.wsj.com/japanrealtime/blog/archives/9713/

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Japan Power List: Ghosn-Getter
日本のパワーリスト:ゴーンがトップ
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平井氏? とてもいい線まで行ってるけど、はずれです。

ダウジョーンズ・インサイトが収集し、ウォールストリート・ジャーナルが編集したマンスリーのデーターによると、新しくソニーのトップに就く平井一夫は前任者のハワード・ストリンガーから、日本で最も書かれたニュースな企業家としての地位を引き継ぐことができなかった。

日本の最も有名なエレクトロニクス企業のひとつのトップの交代にともなう広報の集中的なキャンペーンにもかかわらず、平井氏を凌駕してトップの地位を獲得したのは日産自動車のカルロス・ゴーンだった。自動車メーカーのCEOは前と同じように、対ドルの日本円の強さについての声高のディベートで著しくフィーチャーされた。
注釈:「featured prominently」は「主役として目立っていた」とも訳せるけど、私はまだあまり使われていない「フィーチャー」を訳語として使いたい。

最近日本の通貨が弱くなった後でも、視点がぶれることなく、ゴーン氏は80円どころかドルは現実的には90円から100円のあいだで取引されていくべきだと速やかに指摘した。

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