私の勉強仲間である方々はひたすら短答過去問を回した方、ひたすらテキストを回した方、ひたすら肢別(アプリ含む)を回した人と様々だが、私が聞いた合格者の方はやはり短答過去問をひたすら回した方が一番多い。

 

そこで、今回は短答過去問集の比較について書いていきたい。

 

 

①    短答パーフェクト(辰巳)

ダントツでシェア1位だと思われる。解説が詳しく、正答率が付いており、データ数からして一番信頼性が持てると思われる。しかし、短答過去問が増えるに伴い、価格上昇と改悪部分が出てきている。

まず、サンプル、プレ問題の掲載がなくなった。これは一応辰巳の過去ブログでPDF配布されているのだが、H27以降の改正に対応していない。現在市販の問題集ではサンプル、プレの解説が掲載されたものはないのが現実である。アガルートの短答過去問を全て解説する講義で付いてくる過去問集はサンプル、プレの解説が載っているが、こちらは正答率が載っていないため、一長一短である。

次に、参考文献の参照ページが廃止された。これは2022年度版からの改悪で結構痛い。

また、選択肢別の正答率も廃止された。ただし、アプリで調べる事が出来るため、(サンプル、プレはない)大きな痛手ではないと思われる。なお、単年度版における選択肢別正答率は廃止されていない。

価格は年々上昇しており、全科目揃えると35,000円を超えてくる。

 

②    体系別短答式過去問集(wセミナー)

辰巳より安く、解説もあっさりしているのでこちらを使用している人も多い。

ただし、難易度表記が結構いいかげんである。

たまに、難易度が★(正答率70%以上)とか☆(正答率60%以上)になっている問題が辰巳で確認すると40%以下であることがチラホラある。

なので、使用する際は辰巳の正答率アプリを併用した方がいいかもしれない。

 価格は辰巳よりは安い(1冊あたり1,000近く安い。)

 

③    体系別短答式過去問題集(LEC)

感覚的には辰巳とセミナーの中間といったところ。正答率もセミナーよりはましである。

ただし、通年版はH30までしか掲載しておらず、それ以降の過去問は単年度版を買う必要がある。この点で敢えて選ぶ必要はないだろう。

 

 

④    伊藤塾合格セレクション

実は社会人受験生のシェア率が高い本である。正答率80%以上の問題を選定し、少ない問題数で全体を回せるようになっている。また、コアトレーニングという部分で正答率60~80%の肢を掲載し、過去問と肢別のハイブリッドという感じになっている。正答率も掲載されている。

また、図表等が豊富であり、これを目当てに買っている受験生もいる。

特に、図表は加藤ゼミナールのテキストで決定的に不足している部分であり、参考になる事も多い。

デメリットとしてはやはり問題が少ないことが挙げられるが、このシリーズを徹底的に回して短答に合格している社会人受験生が多いのもまた事実である。

 

⑤    アガルート『短答過去問解析講座』『短答知識完成講座Ⅱ』

この過去問集のみアガルートの講座を購入すると付いてくる過去問集である。なんといっても目玉は全問題の解説講義が付いている点である。(没問は除く)

サンプル、プレの解答解説があるというのが大きく、一問あたりの解説時間も3~5分程度であり、2倍速で聞けばそれほど負担にならない。

しかし、正答率が付いていないので、辰巳の正答率アプリと併用することになると思われる。また没問の解説がないため、法改正に対応させて解きたいなら別途短答パーフェクトが必要になる。

講義の質という点では正直言って呉講師や高野講師には全くといって及ばないが、気になる点はいくつかある。

・講義中に講師の携帯バイブ音がよく鳴る。

・「えー」「あ~」「おーん」等の間延び言葉が多い。多分これが伊藤塾長、呉講師、本田講師、高野講師等との決定的な違いと思われる。これを言わずに講義するのは難しい技術である。

・くちゃくちゃ音が多い。

 この辺りに寛容であるならば、この講義は大変意味があると思われる。ただし、7科目で15万くらいするため、お金がある人向きだろう。

  私の知り合いの社会人受験生はこの講義と短答パーフェクトを併用させて短答に合格していた。

 

 

 

 

 

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