たくさんの方に読んでいただいてます。
ありがとうございます![]()
では、続きです。
「え?休憩も取れないの?」
5日目の出勤。
初めての深夜勤務。
支配人から、「もうそろそろ深夜でもいいんじゃない?すごく頑張ってくれてるから助かるよ!」
なんて、褒められて
早くも深夜勤務に組み込まれた。
どうせ働くなら時給高い方が良いから
それだと有り難い。
評価されることは素直に嬉しい。
従業員Aのスパルタ指導も
役に立ってるか、なんて心の余裕も少し![]()
はは。ないわ。それだけは絶対。
しかも、
深夜勤務は 3人体制 と聞いていた。
でも、新人は一人とカウントしないらしく、
実際は 4人体制。
そして、だいたい
男性2人・女性1人 の割合。
従業員Aは女性。
勤務が被る確率は低い!!
女性従業員10人くらいいるんだぞ!
大丈夫。
Aは いない。
いるはずがない。
出勤して、事務所に入ると、
…… いた。
ちーん。
終わった。
逃げられない。
誰も頼れない。![]()
はぁ。マジか。
引きが強いな。
淡い期待は打ち砕かれ、
逃げ場のない 最悪な状況 に。
出勤5分でもう帰りたい。
「とにかく近づかない」
とにかく 彼女の近くには行かない。
私は教えられた業務を、
黙々とこなすことにした。
避けながら、避けながら。
一定の距離を保つ。
深夜2時を回った。
意外と眠くない。
……いや、
これは従業員Aとの緊張感のせいだろう。
適度な緊張はミスを防ぐ。
「これは仕事に集中するためにちょうどいい」
そう思うことにした。
「やっと休憩、のはずが…」
午前3時。
私の休憩時間が回ってきた。
男性従業員から声をかけられ
休憩部屋へ。
休憩室は男女違う部屋が用意されている。
私の前に従業員Aが使ってた部屋である。
なんか、やだな。
あの人が使ってたベッドに寝るのか。
シーツは自由に替えて使って良いって言われてたから新しいの2枚重ねて、空気も入れ替えて、消毒もして、私は休む事にした。
一応、綺麗にはされていた。
几帳面なんだろう。
とりあえず、
休憩は2時間なので
2時間、ベッドで休める。
つまり——
彼女と離れられる。
目覚ましをセットし、
布団に入る。
頭は起きていたけれど、
体は 正直、疲れていた。
眠れた。
幸せ。
辛い事を乗り越えた後は
何気ないことでも
120%幸せに感じる事ができる。
ね。
3時だから5時まで休んで
勤務は7時までだから、
5時から7時まで乗り切れば
辛さから逃れられる…むにゃむにゃ。
って思って寝についた矢先。![]()
……1時間後、内線が鳴った。
は、なんで?
「従業員Aからの電話」
眠かったけれど、
電話を取る。
「何だろう……?」
相手は 従業員Aではなかった。
外国人の男性スタッフだった。
「みゆ太郎さんがさっきメモしていた紙、どこですか?」
「え?もういらないと思ってゴミ箱に捨てました。
フロントの右側のゴミ箱です。」
「ごめんね、ありがとう。
必要になったから助かりました。」
申し訳なさそうな声だった。
「OK、どういたしまして。」
時計を見る。
ムカついたけど、むかついてモヤモヤしてる場合ではない。寝る事を最優先させなければ。
謝ってたし。
まだ休憩時間は1時間ある。
「よし、もう一度寝よう。」
そう思ったその瞬間——
内線がまた鳴った。
今度は従業員Aだった。
「メモ、ないですけど。」
モシモシとかない。自分の伝えたい事だけ。
配慮の言葉など言えないのだろう![]()
私はかなりイラついていた。
深夜勤務ってこんなんなの?
休めないの?
「え……急ぎですか?
急ぎなら降ります。」
少し、強めに言った。
内心、お前から給料もらってる訳じゃないからな。邪魔するなら支配人に行って、休憩時間も働いた事にするからな。なんてマジで思っていた。
そしたらさ、
「……あ〜、休憩終わってからで大丈夫です。」
は???
いやいやいや、
急ぎじゃないのになんで電話したん???
休憩終わってからでいいことを、
わざわざ休憩中に電話で伝える意味、何???
さっき、起こしたから
もう起きてるでしょ、みたいな?
この後、イライラが噴火して
寝れるはずもなかった。
むしろ目も頭もギンギンになっていた。
もう 限界だった。
私は、この時「辞める」ことを決意した。
辞める事を決意したから
どう辞めようか、いつ言おうか
仕返しなんてしてやろうか←こわ
なんて事も思いながら
私の深夜勤務初めての休憩時間が終わった。
もう、最悪。
次回:
「辞めます、と伝える時。」
休憩時間すら邪魔される職場。
もう、辞めるしかない。
次回、
「どうやって辞めることを伝えたのか?」
続きます——。
