続きです。
読み物として、読んでくださいな。
初日は、
支配人と書類の手続き、施設の説明で終わった。
そして、2日目。
この日から、従業員Aの新人いじめは
私たちにも向けられることになる。
午前中、私は少し安心していた。
この日の午前中、私とママ友は
別々の業務に入ることになった。
しかし、
ママ友の担当は、あの従業員A。
私は、従業員Bという別のスタッフについた。
Bさんはとても優しく、
共通の子どもの話題を交えながら、
業務を細かく教えてくれた。
「こんな優しい人もいるなら、なんとかやっていけるかも…?」
昨日の出来事は
気のせいだよね。
でもね、
午後からの業務で合流した私達。
休憩時間もズレていたため、
午前中は会えなかった。
午後、久しぶりに顔を見てホッとした——
と思ったのも束の間、
ママ友の表情は今にも泣きそうだった。
「……あいつだな。」
そう、察した。
あいつとは、従業員A。
やっぱ、気のせいじゃない!
どうしたの?と聞く間もなく、
午後からは従業員Aによる
フロント業務研修が始まった。
まじか。
「マニュアル頭に入ってますよね?」
「チェックインは機械で行うので、
お客様への流れは簡単です。
流れを一回見せるので、よく見ていてくださいね。」
そう言った従業員A。
お客様の前では、
驚くほど可愛らしい口調だった。
でも、お客様が去った瞬間——
鬼の形相に戻る。
「みゆ太郎さん、次やってみてください。」
「へ?」
——1回でやれと?
いやいや、そんなOJTある?
さっきの流れを一度見ただけでやれと?
お客様がいる前で
そんならマジマジと見れないんだから
何を案内してるのかもわからず
言葉もマスクしてるから
私の場所からはうまく聞き取れなかった。
「すみません、もう一度見せてくれますか?」
私は、そうお願いした。
その瞬間、
「マニュアル頭に入ってないんですか?」
ため息混じりに、冷たく言い放つ従業員A。
少しバカにしたような表情と共に。
ママ友の反撃
「私たち、
まだマニュアルもらっていません。
昨日は書類を書いて、
館内の説明を受けただけです。」
ママ友が即座に反論。
はっきりと、堂々と。
元営業バリバリのママ友、反撃開始。
強い、彼女はこの状況でも堂々としてる
えっ?タジタジしてる私とは大違いだ。
従業員Aは、しばらく無言。
「そうですか、わかりました。」
そう言って、
分厚いマニュアルを持ってきて、
私たちの目の前にドンッと置いた。
「読んで頭に入れておいてください。」
そして、また表情をガラリと変えて、
お客様対応に入った。
うわぁ〜……
人間不信になるわ。
次回:「はっ…印鑑持つの当たり前なんですけど」
新人研修はまだまだ終わらない。
次は、
「はっ…印鑑持つの当たり前なんですけど?」
という、
「それ、新人に言うこと?」
な出来事が待っていた。
続きます——。
