読売ジャイアンツ 0-5 広島東洋カープ

 

 

6回表に効果的な追加点が入りましたが、

その6回表の終わり方が、ちょっと気になりました。

 

坂倉、末包のホームランの後、菊池が内野安打

で出塁。ヘッドスライディングでした。

しかし次の林ですね。5点差になって、多少

粗くなるのはいいですが、3球、同じ空振りでは

話になりません。

アドゥワは送りバントができず、菊池は一塁の

ままでした。

 

6回裏、ノーアウト一塁二塁、さらには2アウト満塁

のピンチとなりました。

 

中日戦の2戦目・3戦目も、勝負が決まったかと

思ったところからピンチがきました。こういうところ

が是正されてくれば、相手から見た 「怖さ」 も

出てくると思います。

 

 

まぁ、その、

喜んでいいと思いますよ。アドゥワがプロ入り初完封

ですからね。私だって喜んでいます。

ヒーローインタビューの言葉、ベンチワーク、

いろいろな意味で(単にリリーフ陣を使わずに済んだ

ということではなく)、とてつもなく大きな勝利に

なる可能性があります。

 

しかし、一つ勝っただけですからね。

手応えを感じたときに、8月6日のプレイバックを

するつもりです。

今日は6対4で勝利し、2カード連続の3連戦3連勝

となりました。

ただ、内容的にはダメでしたね。守備のミスが絡んで

の失点があり、終盤には連続フォアボールからの

失点、打つほうも3回以降はほぼ音なしでした。

 

こういう感じで 「連勝が伸びる」 のは、あまり

いいことではありません。絶対的な強さがあるわけ

ではない状態で、「勝って当たり前」「勝たなければ」

という気持ちが醸成されると、ろくなことがありません。

 

その点、さすがだと思ったのが、試合後の秋山の

ヒーローインタビューですね。こういうときって、

リップサービスであっても 「巨人や阪神との差を

広げられるように」 みたいなことを言ってしまい

がちですけどね。

 

一週間後、「いいところでやってるなぁ」 と

思ってもらえるように

 

という言葉が出るのは、さすがに優勝経験者です。

 

これは私見ですけどね。

一週間後、というか、9連戦最後の8月14日の

試合後に、首位でいられるのは難しいと思って

います。

仮に4勝5敗だとして、巨人や阪神が6勝3敗

だとすると、2ゲームの差をつけられることに

なります。

しかし現状、1ゲーム上にいるので、そうなった

としても 「1ゲーム下にいる」 状況になるだけ。

 

まだ50試合も残ってますからね。

前にも書きましたが、大事なことは

「残り15試合ぐらいになったときに、ある程度の

可能性を残せていること」

です。

勝負どころはまだ先です。

広島東洋カープ 4-1 中日ドラゴンズ

 

 

相手のミス絡みではありますが、森下の好投は

称賛に値しますし、示唆もありました。

 

7回裏に秋山のタイムリーで3点差になった

ところで、完全に勝ちムードになりましたが、

8回表はあぶなかったですね。同点までありうる

かと思いました。一つアウトをとってから、森下の

気持ちもいい方向に変わったようですが、よく

抑えましたね。

 

今日のセ・リーグ3試合は、すべて 「先制された

ホームチームが勝つ」 という結果でした。

終わってみれば、巨人は大勝、阪神は大敗です。

特に横浜スタジアムは、8連勝中の阪神が

9連敗中のDeNAに対し、1回表に3点先制。

当然阪神が勝つと思いきや、DeNAが逆転勝利

です。

「これで今日は勝った」 と思うと、ちょっと潮目が

変わったときに対応が難しくなります。

「今日もダメか」 と思っても、ちょっとしたことで

状況は変わります。

 

この試合から学べることは、今後の順位争いにも

影響してくると思います。

広島東洋カープ 1-0 中日ドラゴンズ

 

 

両チームに何度も好プレーが出る、締まった

試合でした。

中日のほうは10残塁ではありますが、それだけ

チャンスを作ったということです。粘り強い打席

も多かったですし、4回表の1アウト満塁を形成する

までのプロセスには、戦略的な姿勢も見えました。

 

6回表の矢野、8回表の菊池、いずれも先頭打者

の打球を好プレーでアウトにしました。ピンチに

なってからのバッテリーの攻め方も意図を感じる

ものでした。

 

この試合の前まで、中日戦は3勝9敗1分と

大きく負け越していましたが、中日が強い

わけではない。

むしろ、中日のチーム状態という意味では、

今日が一番いい、広島にとっては厳しい状況

だったと思います。

 

こういう試合を勝てたのは意味があります。

調子のいいチームが、いい野球をした、それでも

勝った。そのことに意味があります。

 

特に今日は、先発投手を考えても勝ち目は薄い

条件でした。栗林不在というハンデもありました。

野村のピッチングは、間違いなく勝因の一つです。

4回表はラッキーもありましたが、3回表の細川、

5回表の2~4番の三者凡退は頭脳的なピッチング

と言えるものでした。

 

今日の試合は、「対中日」という意味でも大きな

ものになるかもしれません。そのためにも、

明日あさっては重要になりますね。

広島東洋カープ 2-1 横浜DeNAベイスターズ

 

 

今日は二塁での微妙なプレーが多かったですね。

特にフォースプレーは、ランナーがスライディング

しているので判定は難しいですよね。

最後の牽制はアレですが、その前の梶原の打球

は、最初のセーフ判定を覆すような映像では

なかったように思えます。こういうのも、DeNAの

連敗中の負の流れなんでしょうね。

 

ただ、7回まで投げた大瀬良、8回の島内、

どちらもいいピッチングでした。

特に大瀬良ですね。7回表が無失点だったことが、

今日の最大の勝因だったと思います。

この回、大瀬良はコントロールが利かなくなりつつ

ありました。先頭を出してしまい、蝦名のバント失敗

も併殺にできず、イヤな感じでした。

しかし佐野に対し、落ち着いていましたね。

カットボールの連投でしたが、「得意な球に頼る」

ということではなく、力を抑えて、慎重にコントロール

していました。牧を打ち取ったカットボールも外角低め

のいいコースにいきました。

6回表の宮﨑へのデッドボールでちょっと騒然と

しましたが、気持ちの平衡はうまく保っていたと

思います。

 

8回表の島内。勝利投手となり、ヒーローインタビュー

も受けました。二軍落ち前と比べ、前傾が極端では

なくなっていますね。フォアボールを一つ出しましたが、

あの場面はあのぐらいの慎重さが必要なところです。

 

あとは、9回表の栗林ですね。今日に限らず、アウトを

一つとるのにすごく苦労するようになっています。

先頭の柴田を、早めに追い込めたのに、浮いた変化球

を打たれてしまうのは問題ですね。

ただ、なんとか三つのアウトをとりました。昨日も

今日も、三つ目のアウトは邪飛でした。今後のヒント

にしてほしいですね。

 

8月に入りましたが、まだ50試合以上あります。

順位ではなく、「差をつけられずについていく」

ことです。また明日ですね。

広島東洋カープ 2-1 横浜DeNAベイスターズ

 

 

1回表、ピンチを矢野の好守備で防ぐ。

4回裏、坂倉の好走塁で先制。矢野の詰まった

当たりもタイムリーヒットになって2点目。

 

2点先制しただけですが、相手が連敗中である

こともあり、もう勝ったみたいなムードになりましたね。

 

しかし1点差となり、終盤は押され気味でした。

ヒット10本で1点で終わったのは、やっぱり連敗中

の相手の流れなのでしょう。

 

ただDeNAからすれば、「勝つチャンスは得た」

ということではあります。

 

5回裏の床田の三邪飛ですね。宮﨑がスライディング

キャッチしました。

6回裏、イレギュラー(記録はエラー)で出塁した

上本を、東が牽制で刺しました。2アウトランナーなし

となった後、小園に対し、カウントを悪くしながらも

打ち取りました。

8回表、2アウト一塁で山本の打席、初球空振りの

後、修正して同じような球をヒットにしました。

8回裏、松山の代走羽月に、盗塁のチャンスを

与えませんでした。

 

こういう地味な部分が、勝つチャンスを呼び寄せた、

その結果としての接戦でした。

 

広島側にも、地味ないいプレーはありました。

8回表の牧のレフトフライの場面、上本は捕球前

から、一塁ランナーの関根を意識していました。

タッチアップでの二塁進塁を未然に阻止しました。

 

派手な勝ち方は難しいチームです。細かいワンプレイ

の積み重ねで

明日も勝ちたいですね。

東京ヤクルトスワローズ 5-4 広島東洋カープ

 

 

6回裏、8回裏とピンチでしたが、バッテリーは

うまく攻めていました。

 

6回裏、ノーアウト一塁二塁での村上の併殺打。

カウント3-1の苦しい場面でしたが、塹江が

ナイスピッチングでした。

2アウト三塁となって森浦に交代しましたが、

オスナにはフォアボール。慎重になっていい

場面です。次の松本をショートゴロに打ち取り、

ピンチを脱しました。

 

8回裏のハーン。

2アウト一塁で村上。ボール2からの3球目の

空振りが、バッテリーからすれば非常にイヤな

感じでした。わざと当たらないように力を抜いて

の空振りで、「ストレートと変化球のタイミングの

違いは把握した」 「なんなら変化球の軌道も

わかった」 というメッセージがありました。

 

逆転ホームランも十分ありえると思えた場面。

フォアボールを恐れず、ストライクゾーンに

こだわらなかったのは 「逃げ」 ではありますが

冷静な判断でもあります。

 

2アウト一塁二塁でオスナ。カウントは悪くしますが、

ここもまだフォアボールが許される場面。

フルカウントからのストレートは、「思い切って

開き直り」 のようにも見えますが、変化球が2球

続いた後ですのでね。最もアウトにとりやすい球が

インコースのストレートで、きっちり投げ切って

空振り三振でした。

 

9回裏も、1アウト二塁三塁での中村。カウントを

3-1にしてしまいますが、フォアボールで満塁に

なることを恐れず、ボール球で空振りを二つとって

三振。フォークとカーブでした。その間に高めの

ストレート(ファール)を挟んでいます。

バッターの打ち気、ボールを振ってはいけないと

いう反省の気持ち、そして相手の読み、すべてを

しっかりと逆用していました。

 

最後の1球で、全部が台無しになりました。

2アウト二塁三塁までもってきて、それこそ

フォアボールが許される場面ですよ。なんなら

申告敬遠でもよかったような場面ですよ。

次打者が4安打だったので難しかったにしても、

ストライクゾーンに変化球はありえないです。

 

敗因を栗林石原のバッテリーだけに負わせること

はできないのかもしれませんが

でも、そういう立場ですからね。

 

苦しい展開を頑張ってしのいでいただけに

たった1球で終わってしまったのは実に残念です。

昔と違って、オールスター休みとか、

あってないようなもの。

金曜日にはもう再開します。

 

43勝37敗4分。

優勝を狙える位置にいるわけですがね。

 

今年に関しては、西川が抜け、外国人野手が抜け、

ベテランは劣化が進んでいます。これは紛れもない

事実です。そして、補強もできていない。それもまた

事実です。これらの事実は消せません。最終的な

順位がどうであろうとも、編成での失敗は事実として

残ります。

 

ただ、若い選手が多いです。優勝経験はおろか、

優勝争いの経験もほとんどの選手がしていません。

昨年の2位は優勝争いとは言いませんからね。

 

ですからね。

最終的な順位はもちろん大事ですが

「いつまで優勝争いに加われたか」

が、来年以降に大きな意味を持ってくると思うんです。

 

残り15試合ぐらいになったとき

どういう状況になっていますかね。

 

「14勝1敗なら、ひょっとするかも」

みたいな感じでは意味がありません。

現実的なラインで期待感を持たせてくれれば

そのこと自体に価値があります。

 

残り15試合に達する前に

「広島、やっぱりもたなかったね」

となってしまったら、来年もあまり変わりません。

 

ここまで、あまり活躍できなかった選手、出番の

少なかった選手がどれだけやってくれるか、

そういう意味での 「シーズン中の上積み」 が

ないと、優勝争いについていくのは難しいところ

ではありますが

 

およそ6割にあたる84試合、なんとかやってきた

わけですからね。期待はしていますよ。

 

残り15試合となるのは、9月16日のDeNA戦が

終わったあたりですね。

 

8週間後です。

 

どんな気持ちになっていますかね。

阪神タイガース 12-3 広島東洋カープ

 

 

チーム状態を考えれば、ビジターで3連勝は難しい、

2勝1敗なら上出来、ということなのかもしれません

けどね。相手の状態はもっと悪い。勝ちたかった

ところです。相手からすれば、1点が重い状態で、

2回表に先に1点を取ったわけですからね。

 

言ってしまえば、今日みたいな日に勝てないのが、

今年の今までのチームということなんですよね。

勢いで勝ち続けるような爆発力はなく、状態が悪い

チームにも完敗してしまう。今日にしても、気持ちで

優位に立てていないんですよね。先制しているのに、

1点の重さに自ら負けてしまいました。

 

6月28日から7月10日まで、4カード連続で負け越し、

2勝8敗だったのを、その後、5勝2敗で盛り返しては

います。「ここで負けるとズルズルいくかも」 という

ところで踏ん張り、80試合以上消化したところまで

首位争いに加わっているのは大健闘なのでしょう。

 

ともかくも、今日で一区切りです。

残り59試合については、あらためて書きます。

阪神タイガース 0-1 広島東洋カープ

 

 

1回表のチャンスで上本が三振。

9回表の2アウト二塁で上本が打ち損じで

レフトフライ。

 

この流れで、11回表ノーアウト満塁で小園。

正直、1アウト満塁になったら無得点だと

思っていました。

小園の打球が犠牲フライになってよかったです。

 

今日の上本はバッティングの流れが悪く、

1点取ったあとの1アウト一塁二塁でも

ショートゴロ併殺打。ちょっとイヤな感じでしたが、

11回裏、先頭の原口の打球を小園&田中広輔の

好プレーでとったことで、勝ちがほぼ確定しました。

 

勝ち方に贅沢は言えません。首位とか言っても、

発展途上の選手が多いチーム。勝つことに

意味があります。

明日勝てれば大きいですね。