リリーフ陣の問題

テーマ:

阪神タイガース 3-5 広島東洋カープ

 

 

完勝のはずが、不細工な試合になってしまいましたね。

 

ジャクソンは、調子は悪くなかった。むしろよかったと思います。

2アウト一塁から、糸原にホームラン。ここまでは仕方ない

ところです。

問題は、このあとのフォアボール連発ですね。

 

さらに問題なのは、このフォアボール連発が、ピッチングコーチ

がマウンドに行った後に出ていることです。

 

間をとりたかったのはわかりますよ。

糸原の次は、長打力のある北條。ここでもホームランを打たれると

2点差になってしまいます。

 

しかしですよ。今日のジャクソンであれば、右打者に長打を

打たれる可能性はほとんどなかった。たとえ二塁打を打たれても

2アウト二塁。フォアボールの場合の2アウト一塁と、さほど

違いはありません。

であれば、間をとって注意すべきは

 

自らの調子の良さに疑念をいだかないこと

無用な反省をしないこと

萎縮しないこと

 

になるはずです。

 

それが真逆の結果

 

ジャクソンだけの問題ではない、というか

コーチの資質の問題だと思います。

糸原の前の中谷のセンターフライが気になったのだとすれば

「何を見ているのか?」という感じですね。

 

 

次の今村。

こっちのほうが問題ですね。

 

投げたのは糸井に対してだけ。

7球目の変化球を打たれたわけですが

「うまく打たれたな」 で済ませてはいけないです。

 

問題視すべきは7球目ではなく、5球目のストレートです。

完全なコントロールミスでした。

 

4球目の高めの変化球に対する中途半端なスイング

5球目の投げミスのストレートをファール

 

糸井が変化球の意識が高いのはわかるので、もう一回

ストレートでもよかったわけですが、5球目のような

コントロールミスがあると、怖くてストレートを投げられない

ですよね。

結局変化球を続けて、7球目を打たれてしまったわけです。

 

要はですね。

今村は

 

普通に調子を崩している

 

わけです。

なんらかの措置が必要です。

明日、野村に替えて二軍に落とすとか。

 

 

最後の中崎。

打者5人、出したランナーは陽川だけですが、30球以上

投げましたね。ストレートも変化球もいまひとつしっくりこない

感じで、追い込んだ後、簡単に決められなかったですね。

 

ただ、9回のピッチングを見ていると、ストレートは少しずつ

戻ってきたようにも見えました。

厳しい場面からの登板になり、30球以上投げたことは、

むしろプラスかもしれません。

 

 

明日、野村の代わりに誰が落ちるのかはわかりませんが

リリーフ陣にも、アドゥワに続く新メンバーがほしいところですね。

 

数字以上に危惧すべきこと

テーマ:

広島東洋カープの交流戦は、7勝11敗で終わりました。

 

もっとも、重要なのはセ・リーグ他球団との相対関係なので

実害としては 「巨人との3連戦で、1勝2敗だった」 程度

とも言えます。

 

しかしですね。大事なのはそこではありません。

今のチームを見ていると、「数年前に戻ってしまった」ような

印象を受けます。

 

交流戦は大敗が多く、投手陣に目が行きがちですが

私は、打線のほうが問題だと思っています。

調子の悪い選手が多いことが

ピッチャーとの信頼関係を損ねてしまい

ピッチャーに無用なプレッシャーをかけてしまっているように

思えます。

 

今日の試合にしても、去年おととしのチームなら勝っていた

かもしれません。

少なくとも、1回と9回のソロホームラン2本だけ、ということは

なかったでしょう。

 

そもそもですが

3年続けて優勝するというのは難しいことです。

 

近年で言えば、2009年の巨人、2014年の巨人が3連覇

だったわけですが

2009年は、坂本や山口鉄といったところが真の主力に

なり、さらに、ヤクルトから移籍したゴンザレス投手が見事な

活躍をしました。

2014年は、戦力補強は大竹ぐらいで、9月初旬まで、

広島・阪神と並走するような展開でした。しかし勝負どころで、

「見えない力の差」を痛感させられました。劣勢のビジターの

試合をよく拾っていた印象があります。

 

2014年9月2日のブログ

2014年9月11日のブログ

2014年9月14日のブログ

 

 

要するにですね

3年続けて優勝しようとするのならば

 

①戦力補強をする(新入団選手が活躍する)

②若い選手が、主力として台頭してくる

③蓄積された経験値がものを言う

 

といったことが必要なんですよ。

 

上記のうち①と②は、昨年、一昨年とありました。

 

一昨年は、ジャクソン、ヘーゲンス、ルナが加入して、

鈴木誠也が台頭してきました。

10年目の安部の出場機会が増え、後半にはルーキー岡田が

ローテーションに定着しました。

 

昨年は、薮田が先発の軸になりました。交流戦から、

バティスタが出てきました。

 

しかし今年は少ないんです。

野間とアドゥワはよく頑張ってますけどね。

 

そうなると、優勝のための頼みの綱は③の「無形の力」と

いうわけですが

 

今のチームに、これがあるんでしょうか。

 

「いいピッチャーだから打てません」 ていう感じの打席が

すごく目につきます。

工夫がないというか、チームとして対峙していないというか。

 

4年前は、こんなことも書いていました。

2014年7月31日のブログ

今の状態にかなり通じるところがあります。

 

昨年、一昨年の優勝が単に 「個の力」 によるものであり

チームに蓄積された無形の力がないのであれば

 

今年は新しい 「個」 の台頭が少なく

去年より働けない 「個」 が多いのですから、

 

絶対に勝てませんよ。

 

他の5球団は

「新戦力はあるものの、もともとの選手の働きがいまひとつで、

新戦力が純粋なプラスオンになっていない」

状態です。

だから、貯金が6しかない広島がいまだ首位なわけですが

 

まだ半分以上残っている状態で、首位とかゲーム差とか、

何ら意味を持ちません。

 

交流戦を通じ

「広島 恐るるに足らず」

という印象を持たれたかもしれません。

 

残り73試合。

真のチーム力が問われることになります。

不調ではなく実力

テーマ:

福岡ソフトバンクホークス 6-2 広島東洋カープ

 

 

とても悔しい敗戦です。

7回裏に試合を壊した投手に責任を押しつけてもいい

試合展開ではありましたが

チームとして、根本的な問題があるように思えます。

 

「長いシーズンの中には、必ずこういう時期もある」

というのは確かであり

戦力も万全ではありません。

野村と薮田がおらず、野手でも外国人選手が不振で、

安部も二軍です。

 

しかし、今いない選手、今調子の悪い選手が戻ってくれば

それだけでいいのでしょうか。

そもそも、本当に戻ってくるのでしょうか。

 

今日の試合は、大きなポイントになりかねない試合でした。
こういう試合を勝ち切れないのは、単なる不調ではなく、
実力がないということです。
 

あさって月曜日、交流戦がすべて終わったら、思うところを

書きます。

チーム状態がもたらした大敗

テーマ:

福岡ソフトバンクホークス 8-0 広島東洋カープ

 

 

得点経過だけを見れば 「先発投手が早々に崩れ、一方的な

試合になってしまった」 ということになりますが

大瀬良の調子は、決して悪くありませんでした。

 

1回裏の3失点は、2アウトを簡単にとってからでしたね。

松田へのフォアボールから始まったわけですが

このフォアボールが、4~5球で出してしまったフォアボールで

あれば、むしろ良かったのかもしれません。

しかし実際は粘られて、10球投じた末のフォアボール。

 

大瀬良は、試合に入り過ぎていたかもしれません。

自分が投げた試合は勝たなければならない。

主軸投手なのだから、長いイニングを投げなければならない。

そういった自覚も出ているのでしょう。それ自体はいいことです。

 

ただ1回裏、松田に10球投げさせられたことで

「長い回を投げる」ことに不安をいだいたかもしれません。

柳田を早く打ち取りたかったのでしょう。初球に真ん中の

ストレートを投げ、レフト前ヒット。

ここで冷静になれればよかったのですが、「1点も与えない」

という気持ちが力みになり、ストレートをコントロールミス。

 

ここでもう、勝負ありでしたね。

2回裏と4回裏に打たれたホームランは、技術云々ではなく、

流れです。

 

その前、1回表も問題だったかもしれません。

菊池も丸も、フルカウントまで行っているんですよね。

菊池は6球目のインコールストレートをショートフライ。

丸は6球目のフォークボールを空振り三振。

確かに、どちらも厳しい球でした。

しかし、ファールで粘ることもできないものでしょうか。

この二人だからこそ、高い次元を求められます。

 

特に丸の打席。

「2アウトランナーなしだし、出塁しても得点になる可能性は低い」

という意識がちょっと見えたんです。

しかし相手は1回裏、2アウトランナーなしからのフォアボール

から3点とっているわけです。

初回から、対照的な表裏になってしまいました。

 

そして5点ビハインドの4回表。

鈴木誠也の走塁ミスが出ます。

いや、ミスという言葉で表現できるものではないですね。

プロとしてあるまじき失態です。

 

松山の打球がホームランになっていれば

試合はまだわからないところでした。

鈴木誠也も、打球に対して 「入れ!」 と念を送って

いたのでしょう。

選手が 「ファン目線」 になってしまったんですね。

 

 

この4連敗で、余裕はなくなりました。

交流戦での戦績とか、セ・リーグ5球団との比較とか

そんなことを考える余裕もありません。

 

でも、ここまで落ちたからこそですね。

「正しい開き直り」をしてもらいたいです。

 

「正しい開き直り」 とは、 「ヤケになる」 のではなく

 

「勝つために、今できることを考え、実行する」 気持ちに

なることです。いい意味で近視眼的になることです。

 

 

1回表の菊池、丸。

1回裏の大瀬良。

4回表の鈴木誠也。

 

試合の先を見てしまい、今できる仕事がおろそかになって

いました。

 

一つ勝つことの意味も、痛感する試合でしたよね。

オリックスとの3連戦が1勝2敗であれば、今日は勝っていた

かもしれません。

 

明日勝てば変わる。そう信じて、1回表から9回裏まで、

ワンプレイの積み重ねをしてもらいたいです。

いろいろ疑問

テーマ:

オリックスバファローズ 12-5 広島東洋カープ

 

 

最終スコアだけ見れば大敗ですが

勝てる試合でした。

勝たなければいけない試合でした。

 

2回裏のT-岡田の同点3ランホームラン。

カーブが2球ボールになった後の3球目でした。

スライダーの選択は間違いではありません。

相手の打ち気を利用してゴロを打たせる方法は

あの場面、確かに有効です。

しかし思いっ切り投げミス。

 

會澤の意図がピッチャーの岡田に伝わっていたのでしょうか。

岡田は、ノースリーにしたくない、満塁にしたくない、という

気持ちのほうが先に出ていました。

 

4回表の安部。1アウト一塁二塁が、山岡投手のボークで

二塁三塁になりました。

そこでどういう意図を持って打席に入ったのでしょうか。

 

最後に空振りした球、見送ってもストライクの変化球です。

内野ゴロでも1点入るかもしれない局面です。泥臭く食らいつく

気持ちがあれば、あんな無様な空振りにはならないはずです。

 

もしかしたら

初球の甘い変化球をファールにしてしまったことで

「なぜバッティングの調子が上がらないのか」ということのほうが

強く意識されていたのではないでしょうか。

 

もしそうならば

こういう邪念を持ってしまう選手をなぜ使わなければならない

のでしょうか。

安部だけの問題ではありません。負のオーラが出ている選手が

いると、他の選手にも影響してきます。

 

連覇の功労者であり、将来もある安部を、あまり悪く

言いたくありません。

昨年9月に脚にデッドボールを受けたことが、なにかしら

影響しているのかもしれません。

西川のように、二軍での調整もさせるべきではないでしょうか。

 

今日の最大のポイントとなった5回裏。

回が始まる前に伏線はありました。

 

4回裏、調子を上げてきた岡田が、吉田正にホームランを

打たれます。高めのボールのストレートでした。しかも

引っ張ってではない、ホームランです。

 

直後の5回表、先頭の丸が二塁打で出塁し、再び点差を

開くチャンスがきます。

しかし、鈴木誠也、野間、會澤が近藤のストレートに空振り三振。

「ビハインドの5回に出てくる投手がこんなにすごいのか」

みたいな気持ちにさせられました。

 

岡田としても、「この後、追加点は取れないかもしれない」という

心理になったかもしれません。

吉田に高めのストレートを打たれたこともあり、ストレートを

投げるときに力みが出て、コントロールが利かなくなってました。

 

しかしですよ。

こういうときに、冷静さを取り戻させるのがキャッチャーであり、

内野手であり、ピッチングコーチであるはずです。

誰もその役割を果たせないのですか?

今年は、特に交流戦では、「打たれだすと止まらない」ケースが

あまりにも多いです。ピッチャーだけの問題ではないでしょう。

特に今日の岡田は、調子そのものは悪くなかった。むしろ

いいほうの部類ですよ。

4回裏の吉田のホームランは事故みたいなものと、割り切る

ことはできなかったのでしょうか。

実際、4回裏は吉田のホームランの後は

西野、マレーロ、T-岡田と、ストレートで三振とってるわけです。

 

5回裏の大城の同点タイムリー。

スライダーを3つ続けた結果でした。前の打席、ストレート3つ

見逃しの三球三振だった打者。右方向への意識が強いことは

想像できたはずです。

 

ロメロのタイムリーは不運ではありましたが

これも2ストライクからのスライダーですよ。

ワンバウンドでも振りそうな感じでした。三振にとれれば、

同点止まりでしのげたかもしれない。

そこでストライクのスライダーを投げているのでは

話になりません。

 

ワイルドピッチのほうがまだよかった。

岡田に 「まだ同点。ここで止める。

という気持ちを感じなかったのが本当に残念です。

 

ここでの交替は当然ですが

アドゥワでよかったんでしょうか。

 

そりゃぁ、アドゥワはよく頑張ってますよ。

しかしこの場面でどうだったですかね。

 

ロメロのヒットで、一塁三塁になってしまったんですよ。

犠牲フライも打たれたくない場面。

勝ちにいくなら、一岡という選択もあったと思います。

あるいは藤井でもいい。

準備をしていなかった可能性もありますが、だとすれば、

ベンチ・ブルペンの責任が重大です。

 

で、アドゥワは吉田正を首尾よく2球で追い込みました。

しかし、チェンジアップを続けて投げ、レフト前ヒット。

 

3球目の、完全にタイミングを外された一塁線のゴロから

切り替えた吉田が見事なのですが

ボールがいっぱい投げられるカウントで打たれたのは

悔いが残りますね。

 

 

とにかく今日の試合は

ベンチワークも含め、疑問点が多すぎます。

 

明日は、絶望しそうな両チームの予告先発ですが

普通にやったら勝てません。

 

やり玉に挙がっている菊池と安部を含め

思い切った策が講じられることを期待します。

不可解な動き

テーマ:

袴田事件の再審開始取り消し、驚きました。

死刑執行と拘置の停止は取り消さない、ということで

妥協を図ったようですがね

これ、悪しき前例にならないかと心配です。

冤罪可能性の高い高齢の死刑囚に対し、この方法が

濫用されるかもしれません。

 

それもそうなんですが

 

さらに不可解なのが、ネット上の動きですね。

「袴田真犯人説」を書かせている圧力がハッキリ見えるんです。

 

なんの必要があるんでしょうか。

 

言うまでもないことですが

裁判所が刑事事件の判決をどうするかというのは

政治と関係ありません。

判決の内容は政府の評価に何の関係もありません。

 

それで言えば、先月の財務省次官のセクハラ問題とかも

政治問題になるほうがおかしい。

政権が変わったところで、公務員は変わりません。公務員が

起こした問題は、あくまで公務員の問題であり

政府の問題ではありません。

それを政局にしてしまった財務大臣の不誠実な対応を見ると、

裏に政治的な問題があるのかもしれませんが。

 

公的な機関は、みんな政権の一部とでも言うのでしょうか。

三権分立以前の問題もわからない、というのは信じられませんが

 

今の政権では、それがありそうだから怖いですね。

 

今日のネットの動きに、政権の圧力などないのかもしれませんが

それはそれで

もっと恐ろしいことです。

同じ失敗を繰り返す投手

テーマ:

北海道日本ハムファイターズ 8-4 広島東洋カープ

 

 

水曜日に逆転サヨナラ勝ちをして、勢いに乗るかと思ったら

木曜日に先発投手が早い回で炎上。

なかなかうまくいきませんが、そんな試合をピッチャー3人だけ

で終わらせられたのはよかったのでしょう。

 

先週の薮田は、調整というより、筋力など、根本的な問題が

残っているように見えました。

 

そして今日の中村祐太。

4月24日のDeNA戦で完投目前までいく好投を見せるも

 

5月1日 マツダスタジアム 対巨人

→ 勝利投手になったとは言え、相手投手(山口)に

  打たれるなど、不安定な投球

 

5月15日 ナゴヤドーム 対中日

→ 初回から打たれ、4回6失点。

 

5月22日 宇都宮 対巨人

→ アンラッキーな部分もあったが、中盤粘れず、4回4失点

 

5月29日 マツダスタジアム 対西武

→ リードをもらいながら、4回5回に失点し、逆転される

 

というように安定性がなく、今日で実質5連続失敗です。

 

ほぼ毎回そうなんですが、ピンチで粘れないんですよ。

タイプ的には、左右の違いはありますが巨人の田口に

近いですよね。球速はさほど出ないが、質で勝負できる、

みたいな。同い年の同期でもあります。

田口も今年はいまひとつではありますが、この前のオリックス戦

など、ピンチではきっちりギアチェンジできてました。

 

しかし中村祐太はピンチになるとズルズル失点することが

目立ちます。

厳しい言い方になりますが、最初からトップギアなんでしょう。

だからピンチになってギアを上げようにも、上がらないんです。

 

すなわち、単なる実力不足です。

いろいろ反省はしていると思いますが、それでも同じような結果

になるのは、根本的に実力が備わっていないんです。

 

あと気になるのは

相手の打者ではなく

緒方監督を相手に投げている感を受けます。

 

「ローテーションを外されるのではないか」

「二軍に落とされるのではないか」

 

そういう気持ちが強く出すぎて、目先の結果を求めすぎる

あまり、ピッチングがすごく小さくなっています。

 

今日の3回表にしても

満塁になった過程は、致し方ない部分もありました。

そこからですよね。

 

4番の中田に対して、打たれたくない気持ちが前面に出て、

初球変化球がボール。次はカウントを悪くするのを恐れて

真ん中にまっすぐ。

 

レアードに対しては、ランナー一塁二塁ということもあり、

まずは打たれたくない気持ちが出てカウントを悪くしてしまう。

フォアボールで満塁を恐れ、ストレートに切り替えて被弾。

 

ここでの5失点で止めればまだ勝負には持ち込めたかも

しれませんが、続く石井一成には、早めに追い込んでおきながら

フォアボール。

レアードのホームランで 「目先の結果」 が得られなくなった

ので、ここから先は気持ちが入っていませんでした。

 

試合後、監督は中村祐太の二軍落ちを明言しました。

これは当然とは言え、とてもいいことです。

 

ビジネスの世界でもそうですが

実力が備わっていないのに、上の評価をやたら気にする人間が

います。こういうタイプは、ミスの言い訳や隠蔽が多く、

使う側も困ります。

しかし厳しい処分を機に変わることがあります。

「目先の結果を求める」という呪縛から解放されることで、

真摯に実力向上に努めてくれることがあります。

 

中村祐太も、もう5年目ではありますが

まだ大卒ルーキーと同じ年です。

実力不足を自認した上で

正しい方向性で、向上を目指せばいい。

 

でも、それができなければ、このまま終わります。

プロとして、大切な岐路にいることを実感してもらいたいですね。

エースへの道

テーマ:

千葉ロッテマリーンズ 4-6 広島東洋カープ

 

 

大瀬良が8勝目を挙げました。

唯一失点したイニングが4回裏でした。

 

1アウト一塁二塁から、6~9番にタイムリーヒット。すべて

変化球でした。

なお続いた1アウト満塁のピンチでは、2番3番を連続三振。

いずれもストレートでした。

 

同点に追いついた後の5回裏。先頭をヒットで出すも、

5番6番をストレートで三振。

 

この結果をどう捉えるかですね。

 

4回裏は、「ショートゴロ、ゲッツーでチェンジ」と思ったところで

田中広輔のエラー。1点でも入ると、空気がおかしくなる局面

です。

いわゆる 「ギアを上げる」 ことが必要な場面でしたが、

清田にタイムリー。フラフラと一塁後方に落ちるようなヒット

だったので、1アウト一塁三塁になってしまいました。

2点目まで失うと、さらに空気が悪くなる。しかしここでも

変化球を打たれたわけですね。

 

確かに

「ギアを上げる」 ことと 「ストレートで力勝負する」 こととは

違います。

しかし清田にしても鈴木にしても田村にしても

変化球に意識が強いことは見てとれたはずです。

 

目の前の打者をアウトにするための方法を冷静に考えれば、

「変化球を見せてストレート勝負」 という方法が有力だった

わけです。

 

ピンチの作り方が作り方だっただけに、會澤にも冷静さが

なかったのかもしれませんが。

 

清田に打たれたことで、あげたくなかった1点を失って

しまったわけですから、そこで 「開き直り」 がほしかった

ですね。

 

「開き直り」 と 「やけくそ」 は全然違います。

「雑念を取り払い、今自分ができることに集中する」のが

正しい 「開き直り」 です。

 

有名な 「江夏の21球」 にしてもそうですよ。

ノーアウト満塁で佐々木を三振にとりましたが、2球目の

甘いストライク、4球目のインローのボールなど、配球に

すべて意図があったわけですよね。絶体絶命のピンチに

なったことで開き直った結果、冷静に組み立てができた

のが大きかったんです。

 

ピンチのときに、冷静に相手を見て勝負できる。その上で、

正確な投球ができる。

 

大瀬良がこの域に達すれば、菅野とも対等に投げ合える

エースになりますよ。

 

今日の4回5回のピッチングは、いいヒントになったはずです。

今の大瀬良であれば、必ず活かせるはずです。

ひところの貧打線は脱したものの、チャンスを活かせない

試合が増えてきてました。

故障あがりの選手、壁にぶつかっている選手がたくさんいて、

どうしても打線が途切れてしまい、一気にいけないんですね。

 

30日の試合で言えば

まず1回裏。2点を先制され、1点でも返したいところ。

菊池が粘って、1アウト三塁をつくりました。

しかし丸がサードファールフライ。

 

同点に追いついた4回裏。ノーアウト一塁二塁で、岡田が

送りバントできませんでした。

こういうミスを補えればいいのですが、次打者の田中広輔は

平凡なセンターフライ。

 

それから、1点を勝ち越されて迎えた6回裏。

1アウト一塁三塁で、代打新井。

ただ6球目に一塁ランナーの西川が盗塁失敗。

 

これに関しては議論があるところでしょうが、私は、作戦としては

間違ってないと思います。むしろ、3球目や4球目で動いても

よかったぐらいです。

 

ただですね。

西川を走らせた意味は、ちょっと問題かもしれません。

4球目にスライダーを空振りしたのを見て、

「変化球に対しての三振や内野ゴロ」

のリスクを感じ、

「内野ゴロでも併殺打にならずに1点入る」

「三振しても二塁三塁」

という意図なのであれば、ちょっと消極的ですよね。

ここは「一気に逆転」ぐらいの気持ちがベンチにもほしかった

ところです。

 

 

そして7回裏に松山の逆転2ランが出ますが

9回表に中崎がメヒアに被弾。

 

このホームラン、5月6日に神宮で大引に打たれたのとは

全然意味が違います。

中崎のほうに「攻める姿勢」がまったく感じられない打席でした。

首を振ってストレートを投げたわけですが、強気にいったのでは

なく、フォアボールを回避するように見えました。

 

 

要するに

目先の結果にとらわれて小さくなるというか

「最悪の結果だけは避けよう」という意識が見えていたんです

よね。攻守にわたり。

攻撃面では、後ろにつなぐ意識が欠けている。つないでも

報われない。もし「つないだところでどうせ~」みたいな心理が

出てきたら大変なことです。

 

 

10回裏。

シングルヒット5本で逆転しました。

先頭の野間、よく粘って出塁してくれました。

西川も追い込まれてからのヒットでした。

下水流もそうでした。

 

下水流に関しては、10回表の守備でのファインプレー。

3点とられても闘志を見せたことが最後に活きました。

 

10回裏は、今日ことごとくチャンスをつぶしてきた田中広輔の

見事な送りバントもありました。

 

そして何よりも

ベンチの選手との一体感もありました。

シングルヒットをつないで得た4点。

バッターボックスには一人しか入りませんが、攻撃はチーム全体

で行うもの。それを思い出させる逆転劇です。

 

 

単なる 「勢いをつける大逆転」 ではありません。

 

つなぐ意識。

チーム全体で勝ちに行く意識。

 

こういうものを思い起こし

遅ればせながら、まとまった「チーム」として再スタートを切る。

そのきっかけに必ずなります。

 

3~4ヶ月後に振り返って、

「5月30日の西武戦がターニングポイントだった」

となるはずです。

 

31日、薮田の復帰登板で勝てれば

さらに勢いも出るでしょう。