読売ジャイアンツ 2-3 横浜DeNAベイスターズ

 

 

私自身は、ヒトゲノムレベルで 「巨人憎し」 が

染み付いているいる人間ではあるのですが

今年の巨人優勝は一定の評価をしていますし

CSは割と中立、というか、まったく見ていません

でした。

 

しかし、優勝チームが日本シリーズに出ない

というのは、やっぱり違和感を禁じえません。

 

2010年のロッテは、王手をかけられた状況から

3連勝。これは、負けたソフトバンクのほうが

悪い、と言えます。

 

2014年の阪神は4連勝。

2017年のDeNAは、初戦コールド負けのあと4連勝。

優勝チーム(巨人、広島)の状態が悪かったですね。

 

2018年、2019年のソフトバンクは、「やっぱり地力は

西武よりソフトバンクのほうが上なんだ」 で

説明がつきました。

 

しかし今回は、説明がつかないんですよね。

コンディション的にはDeNAのほうが悪かったですよ。

東、山本のバッテリーがいないんですからね。

 

もちろん、勝ったDeNAは賞賛に値しますよ。

ただ、「勢い」 とか 「気持ち」 みたいなものが

勝敗を分けたとすると、それは問題だと思います。

 

優勝争いに敗れた2位チームが、ファーストステージ

であっさり敗退することがよくあります。

優勝できなかった事実が重く、「ここで勝ったとして

何になる」 という気持ちがないとは言えないでしょう。

 

DeNAはヤクルト中日を除く4チームの中で最初に

優勝争いから脱落し、4位がほぼ確定した状態から、

広島の失速で3位になりました。

こういう形だからこそ、阪神にも巨人にも勝てた。

優勝争いに敗れたチームだったら勝てなかった

かもしれない。

 

今更ですが、広島も、「3位を目指す」ことに

切り替えていれば、あと一つ二つは勝てたかも

しれませんね。しかし優勝争いから脱落していく

過程で、そういうモチベーションも失っていました。

 

話が逸れましたが

「優勝争いに参加していないほうが、

日本シリーズ進出の可能性がある」

という形に、なってしまっているように思うんですよ。

 

過去の 「優勝チームが敗れたシリーズ」 を

今一度振り返りますと

 

2010年のロッテ

首位と2.5ゲーム差とは言え3位。優勝争いは西武と

ソフトバンクだった。

 

2014年の阪神

2位だったが、優勝争いから脱落したのは広島より

早かった。

 

2017年のDeNA

優勝争いには参加していない。ギリギリの3位。

 

2018年・2019年のソフトバンク

優勝争いの常連で、「実力1位」 の自負はあった。

 

2024年のDeNA

優勝争いから最初に脱落した、ギリギリの3位。

 

 

今回は 「説明がつかない」 と書きましたが

「早めに優勝争いから脱落」 というところは

共通項と言えそうですよね。

 

決して 「いいこと」 ではありません。

廃止論や見直し論を高めるきっかけに

なるかもしれません。

最終戦までもつれた最下位争いでしたが

今年も中日が最下位になりました。

 

中日の目線で言いますと

 

対巨人   9勝15敗1分

対阪神   7勝15敗3分

対DeNA   9勝15敗1分

対広島   16勝8敗1分

対ヤクルト 12勝11敗2分

 

おかしくないですか?

最優秀防御率、最優秀中継ぎ、最多セーブがいて

こうなりますかね。

 

まぁ、得点373は断トツワーストで、これが中日最下位

の要因なんですが

 

意外なのは防御率なんですね。2.99というのは立派な

数字ではありますが、巨人、阪神、広島に次いで4位

なんです。

 

規定投球回数に達しているのが、防御率1位の

高橋宏斗と小笠原だけ。小笠原は5勝11敗です。

 

先発投手が弱いんですよ。

あと、序盤で劣勢になって、「勝ちパターンではない

リリーフ陣」が打ち込まれることもあります。

 

広島相手であれば、弱い先発投手もウィークポイント

にならない。劣勢になってから点差を広げられる

ことも少ない。だから勝てた、ということでしょうが

 

メンタルの部分も少なくないように思います。

 

広島が、中日相手にしてしまっている試合を

中日は、上位3チームに対してしてしまっている

ということですかね。

 

「こうなったら負ける」 というパターンができて

しまっていて、そこに入ってしまうと、ほぼ絶対に

勝てない。パターンに入らないようにすることを

考えすぎて、萎縮してしまうという悪循環ですね。

 

「メンタル要素なので、すぐに改善できる」

ということではありません。

戦力の充実はもちろん、しっかりとした分析・準備

があってこそ、メンタル面で有利になれます。

むしろ、「メンタル面だから、解消は遠い」 とも

言えます。

 

立浪監督のスピーチで 「改革の途中」 とありました。

その通りでしょう。選手は進歩しているのでしょう。

新井監督のスピーチでも 「少しずつではありますが、

確かに若い選手は成長しつつあります。」 という

言葉がありました。それもその通りでしょう。

 

ただ、他球団も進歩は続けているんですよ。

自分たちが10歩進んでも、他球団が9歩進んでいる

のであれば、1歩しか縮まりません。

 

中日も広島も

道のりは遠いです。

それでも、やらなければなりません。

全日程が終了しました。

68勝70敗5分というのは、実力を表したものと

受け入れなければいけませんね。

 

ただ今日は消化試合とは言え、久しぶりに

希望が持てる内容でしたね。

 

滝田が勝利投手になりました。

高が無失点のホールドでした。

仲田と内田にヒットが出ました。

高橋昂也がセーブを挙げました。

 

特に高橋昂也は、少し前までは「戦力外候補」

とされていました。しかしここ最近の結果が良く、

3年ぶりの一軍登板になったわけで、すぐに一軍

で結果を出せたのはよかったでしょう。

 

「もっと若手を」 という声は早くから出ていました。

優勝争いをしていたこともあり、難しいところは

あったと思いますが

ファームの戦績が良くないことも、若手の起用が

できなかった要因ですよね。

51勝62敗5分ですからね。個人成績を見ても、

突出した選手はいません。

 

ただ二軍選手の場合、重要なのはシーズン通した

成績ではなく、どういう形で終われたか、です。

 

期待を裏切ってしまった田村ですが、技術的に

だいぶよくなっているのがわかりました。

今日、初出場だった4人が結果を出しました。

そして高橋昂也は、首がつながりました。

 

開幕時の戦力が、そのまま順位につながる時代

ではなくなっています。

来年は底上げが進んでくれるのではないか、

大事な後半に出てくる選手もいるのではないか、

 

そんな期待感は残せました。

 

監督のスピーチにあった

「何も残せなかったシーズンではない」

という言葉

 

本当か噓かは

1年後にわかります。

広島東洋カープ 1-8 読売ジャイアンツ

 

 

阿部監督のインタビュー、文字起こしして

でっかい紙やボードに印刷して、あっちこっちに

飾ってほしいような内容でした。

 

抜けだした決め手を 「チーム力」 という言葉で

表していましたね。

あと、「指導者として導いてくれた」 という、

原前監督への感謝の言葉、これも重いです。

 

なんと言いますか、巨人の 「本物の優勝」 を

久しぶりに見た気がします。原前監督を貶める

意味ではないですが、21世紀に入ってからの

優勝は 「他球団の選手を引き抜いて、その効果

が減退するとまた補強して」 という感じでした

からね。

しかし今年はそうではない。価値がある優勝だと

思います。

 

金にあかして補強、みたいなことは巨人と言えども

やりづらくなっている。真の 「チーム力」 が

問われる時代になっています。

 

「何がチーム力なのか」 を考えるところから

始めないといけませんね。

「チーム力」には、監督コーチの指導力も当然

含まれます。

 

少なくとも

「家族的な結束」 みたいなものを 「チーム力」

とは言いません。

 

戦力増強は簡単ではありませんが

「いいチームになってきたな」 という感覚を

来年は実感したいですね。

広島東洋カープ 5-4 読売ジャイアンツ

 

 

最近の、いや、今年のチーム状態からは

考えられない勝ち方でした。

 

こういう勝ちがもっと早くあれば、今の順位や

ゲーム差も全然違ったでしょう。

 

しかし 「遅すぎて意味がない」 ということは

絶対にありません。

 

もしCSに出られたら

そのときの気持ちが全然違います。

 

何よりも、今日の勝敗で

来年の戦績が大きく変わったはずです。

 

得たものの大きさは、ヒーローインタビューで

うかがい知ることができます。

 

最終的な順位がどうであれ

苦しい状況を、みんなで打破して、勝利に向かう。

それができれば

チームは必ず強くなります。

広島東洋カープ 2-8 読売ジャイアンツ

 

 

順位がどうとか、ゲーム差がどうとか、

そういうことは関係なく

今日明日の2試合は、意地を見せなければ

いけなかったんですよ。

 

「引退」 「戦力外」 の予想が出る時期に

なりましたが

 

悔しい、情けない という気持ちが少ない

選手がいるならば

プロ野球選手に向いてないですよ。

7月22日に書いたブログです。

 

 

8週間経ちました。

 

このブログの後も、何度も 「9月16日」 と

言い続けてきました。

「それまで もつかなぁ」 という不安の裏返しですね。

期待のほうが大きかったのですが、残念ながら

文中の

 

残り15試合に達する前に
「広島、やっぱりもたなかったね」
となってしまったら、来年もあまり変わりません。

 

のほうが的中してしまいました。

 

不安をいだいていたということは、ある程度想定は

していた、ということなんですけどね。

ここまでの落ち込みは予想できませんでした。

 

首位と大きな差がついて、4位となれば

悔いすら残りません。

それだと、来年にはつながらないかもしれません。

 

難しいですが、モチベーションをもう一度高める

ことができるかどうかですね。

これも何度も書いていることですが、昨年の

ブログを引用します。

 

 

可能性は低いですが、

「チャンスのほうが勝手に来る」

ことがあります。

そういう経験だけでもできればいいんですけどね。

 

 

セーブシチュエーションでの失敗は2回目です。

少ないほうだと思います。

ただ、ストライクゾーンのストレートで勝負できない

状態では、クローザーではないです。もっと言えば、

一軍のピッチャーでもありません。今日に関して

言えば、そのぐらいの状態です。

 

「たまたま今日は悪かった」

ということでは済まされません。

ここまで、防御率は悪くないですが、安定感は

ありませんでした。

120試合過ぎたところで、こういう投球になってしまう。

これまでの蓄積です。

キャッチャーもフォローできない。ベンチも交代期

を判断できない。

チーム全体の問題だと思います。

 

今日の負けは、偶然ではありません。これが今年の

チームの力なのです。

 

細かいことはいろいろありますが、9月3日からの

凋落については、順位が確定したあたりで

あらためて書きます。

広島東洋カープ 3-4 中日ドラゴンズ

 

 

今年、最も胸糞な試合です。

 

1点差ではありますが、惜敗とは言えません。

構造的な問題が出ただけです。

 

力のある球は打てない。変則左腕にはまともな

打球も飛ばない。

同じピッチャーと何度対戦しても、一向に進歩が

ない。いつも同じ結果。

 

このように 「今季を象徴する試合」 というのは、

順位争いの幕引きになることがよくあります。

 

「こんなチームが優勝したらダメだよね」

と思わせるような試合をしてはいけません。

広島東洋カープ 0-3 中日ドラゴンズ

 

 

4連敗、ということよりも中身ですよね。

 

プレッシャー、みたいなものではない。

むしろ、気持ちが入り過ぎて

「気持ちだけ」 になっています。

 

守備では、いいプレーが何度も出ました。

しかし守備は、もともとの技術があれば

気持ちが奏効することもあります。

しかしバッティングは、そうもいきません。

 

10日前にも書きましたが

 

 

技術面は今更どうにもなりません。

頼りは メンタル ということになりますが

頑張ってもダメ、となると一気に崩壊してしまう

可能性があります。

 

ここ数年の経験をなんとか活かしてほしいですね。

 

2019年、何度も大きく引き離されましたが、

何度も追いつきました。

2021年、最下位かと思ったところから、3位が

見えるところまで行きました。

2022年、何度もあきらめた3位が、残り5試合

の時点で可能性が出てきました。

 

ズルズル行ってしまったら、来年にもつながりません。

あと9試合、来年以降にも影響する正念場です。