東洋医学の考え方を学び、
自分の体の声に
耳を傾けるようになってから
私の生活の中に少しずつ
変化が現れ始めました。
最初は小さなことでした。
着替えているときに、
ふと、自分のお腹を触って
気づいたんです。
「あれ、お腹が温かい…」
私は、学生のときから
低体温で、平熱でも35度くらい。
お腹や、太もも、おしりなど
触ると、いつもひんやり
冷えていたのです。
風邪をひいて、
熱があるときですら、
ひんやり冷えていました。
それだけ、私のカラダは
芯から
冷え切っていたのですね。
そのお腹が、温かい。
ああ、なんか少し
カラダが変わってきたのかな…
と、嬉しく思いました。
その次に、朝起きたときの
カラダのだるさが、
少しだけラクになってきました。
毎朝、ため息をつきながら
やっと体を起こしていたのに
いつの間にか、すっと
カラダを起こせるように
なっていたのです。
「今日はなんだか体が軽い」
と感じられる日がくるとは…。
もう、そんなことを
感じる日はないのかもと
思っていたくらいだったのに
朝、何も気にせず、
気持ちよく起きられる。
それがこんなにも
幸せなことだとは。
そして、じんましんの
かゆみを抑えるための
抗ヒスタミン剤が
いらなくなりました。
これも、本当に
いつの間にか、少しずつ…
という、感じでした。
朝1錠、夜寝る前に1錠
飲まないと、でていた
あの、じんましんが
朝1錠だけで、よくなり
2日に1回くらいでよくなり
3日飲まなくても、大丈夫になり
そして、必要なくなりました。
それも、いつの間にか、
気づいたら…だったのです。
そうそう、このころから
お守りのように持ち歩いていた
お薬ポーチも、なくなりました。
変化は体だけでは
ありませんでした。
私は少々神経質な方で
すべてを、きっちり、間違いなく
やりたいタイプだったのですが
あまり、細かいことを
気にしないようになりました。
お薬ポーチ、忘れた。
まぁ、いいか。
あ、ゴミだしするの忘れた!
まぁ、そういう日もあるか、
不燃物だし、次でいいや。
と、いい意味で
適当にできるようになって
きたのです。
なので、時々じんましんが出ても
「治ってないじゃないか!!」
と、キリキリせず
うーん、何か疲れること
したかな?
今日は、早めに寝よう。
と、考えるように。
もちろん、すぐにすべて
よくなったわけではありません。
じんましんなど
症状がぶり返すことはありましたが
ああ、こうやって、少しずつ
行ったり来たりしながら
調整しているんだろうな。
先生の言う通り
ゆっくりで、いいんだな。
最初に、しっかり説明を
うけていたおかげで
無駄に不安になることも
ありませんでした。
あの、時間をかけた問診は
このためだったのかも
しれませんね。
こうして、自分のカラダを
雑に扱い、
適当に暮らしてきた私も
自分のカラダの
小さな変化に気づき
それを丁寧に扱うことで、
少しずつですが
なにか自信のような
根拠はないけど「大丈夫」と
思えるような
そんな感覚が
もてるようになったのです。
東洋医学に出会って
改めて気づいたことは
体を整えるには、決して焦らず
少しずつ取り組むことが
本当に大事、ということ。
早く治したい気持ちは
とてもよくわかります。
でも、無理をして
一気に変えようとすると、
かえって体に負担をかけ
リバウンドすることも。
なので、本当に
少しずつ起きる体の変化を
感じ取ることが大事なのです。
もし今あなたが
あの頃の私と同じように
体調の不安に悩んでいるなら
焦らず、少しずつ体を整えることを
意識してほしいです。
小さな変化の積み重ねが、
やがて、大きな変化となる日が
来ますからね。
わたしは、
この小さな変化のひとつひとつが、
人生を前向きにする力になると
思うのです。
なので、その小さな変化を
ちゃんと見てあげられるように
なってほしいと思います。