2014年10月の3連休を利用して帰国。今回の目的は草津旅行です。
群馬の世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」は4つ。三番目は「高山社跡」に行きました。
最寄り駅はJR群馬藤岡駅だが、そこからさらにバスで30分ほどかかる。
駐車場から300m程あるが散歩にはちょうどいい。
藤岡市が所有する国指定の史跡であり、世界遺産です。
門は坂を50m程登った所にあります。
「長屋門」。江戸時代後期の建築と考えられ、現在は瓦葺ですが、以前は板葺屋根だったとの事。
中には門番が住んでいた部屋があり、土間と小部屋に分かれています。
「母屋兼蚕室(母屋)」。障子の欄間や天井のコマガエシが付けられました。
屋根には天窓と呼ばれる換気用の小屋根が3つあり、各部屋には火鉢が置かれました。
これにより、通気をよくし、温度、換気の管理・調節ができるようになっていました。
世界遺産のポイントは「清温育」と呼ばれる養蚕技術を確立し、蚕業学校によって知識や技術の普及を図った組織のありようを伝える事。
時間の都合で中には入れなかったけど外からでも良かったです。
「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、2003年以降、富岡製糸場を世界遺産に推す動きから始まったが、群馬県内の様々な養蚕業・製糸業の関連遺産、さらにそれらの流通を支えた鉄道などからも推薦候補が選定された。既存の世界遺産には産業遺産も多く含まれるが、絹産業を価値の中心にすえた物件は存在せず、絹産業の技術交流や技術革新になした貢献は、世界遺産としての顕著な普遍的価値を備えているという判断からの推薦であり、2013年1月に世界遺産センターに正式な推薦書が受理され、2014年4月に「登録」を勧告、6月正式登録された。
歴史的には「高山社跡」は、「養蚕改良高山社」の創始者・高山長五郎の生家で、養蚕法「清温育」の研究と社員への指導を行っていた場所です。長五郎は1873年「養蚕改良高山組」を組織し、自宅で養蚕法の改良と組合員への指導を行いました。1884年には「養蚕改良高山社」と改称し初代社長に就任しています。その後、教えを請うものが増えたため1887年に藤岡町に事務所と伝習所を移し、自宅は高山分教場として後進の指導を続けました。現在は蚕室(養蚕用家屋)と付属屋が残っております。
◇世界遺産の情報
登録名:富岡製糸場と絹産業遺産群
登録区分:文化遺産 登録基準:②④
登録国:日本 登録年:2014年
地図:高山社跡
URL:HP ※富岡製糸場と絹産業遺産群
URL:HP ※高山社跡