悠釣亭のつぶやき -35ページ目

おこめ券

政府が進める物価高対策の一つとして、「おこめ券」の配布が
推奨されている。
「おこめ券」とは、全国米穀販売事業協同組合(全米販)が
発行している商品券のことで、額面(購入費用)500円で
440円のお米が購入できる。
差額は印刷代や流通経費や利益だという。
似たような商品券に、JA全農が発行する「おこめギフト券」
があり、共に「おこめ券」と呼ばれているという。

500円で買って、440円分しか買えないものを買う人が
居るのか疑問に思うが、ビール券同様にギフト券として買う
人が居るということだ。
お米しか買えない券が売れるのかとも思うが、一部のドラッグ
ストアやディスカウントストアなどで、お米以外の商品の購入
にも使えるところもあるようだ。


政府は補正予算案で自治体が自由に使える重点支援地方交付金
2兆円を計上し、うち4000億円分を「おこめ券」などの
活用を促す特別枠としている。
これは低所得世帯支援が目的で、1人当たり3000円規模
になるようだ。
実施の可否は自治体に委ねられており、当て込んで、既に配布
している自治体もあるが、「やらない」と表明している自治体
もある。

鈴木農水大臣は以前から「コメ価格は政府でコントロール
できない」と言っていたが、コメ価格は上昇を続けており、
少しでも補助になるならと、「おこめ券」による実質値引きを
推奨しようとしているということ。

これを聞いて耳を疑ったな。
額面440円で500円のものが買えるんなら分かるけどな。
配布の手間もバカにならんだろう。
同じ3000円を使うんなら、2000円出せば5000円の
商品券が買えるってすればエエじゃん。
役所で買えて、不要な人は買わなくても良いとすりゃ、欲しい
人は向こうから買いに来てくれるから、配布の手間も不要だろ。
経済も活性化するやろ(真水3000円で5000円の需要増)。


いろいろと何んとない違和感があるので、書いてみる。
何で「おこめ券」なんだ?
全米販とJA全農だけが潤うような施策で良いのかという批判
もある。
現金を渡せないからと買うギフト券ならいざ知らず、マージン
12%は取り過ぎに見えるな。


60円の内、利益分は25円/枚というから、
25×4000億円/500円=200億円となって、全部が
「おこめ券」になれば、全米販とJA全農に200億円が落ちる
ことになる。

物価高はコメだけでないのは確かだ。
そして、500円で買って440円のものしか買えぬような
ものを何故配るという疑問もある。
現金や商品券配布なら何にでも使えるしマージンはないが、

一人当たり3000円ではショボすぎるから、「おこめ券」で

誤魔化そうとしてるように見えなくもないな。

米の購入価格を少しでも安くしようという目的もあろうが、
これは下手すると逆効果になる恐れもあるな。
補助金なんかも同じだが、悪質な販売者は「どうせ安く買える
んだから、売値を上げても買うよな」って思うもんだ。
政府補助金が出る事業は皆値上がりするからね(分娩費など)。


「おこめ券」を配布しない自治体が出るのは自然な流れの
ように感じるな。
そして、ワシは年明けにはコメ価格がドンと下がると思って
いる。




何故なら、2025年米の収量は前年比58万トンほど増加
していること、消費者が買い控えていて民間備蓄が膨大に滞留
していること、決算を間近に控えて損切りするなら早くやって
しまいたいことなどが上げられる。
投機的にコメ買いを行なった業者達は年末年始が売りの正念場
になるに違いないからね。
いずれにせよ、コメ価格は今がピークとなるんだろう。