
関税交渉合意__杞憂?
22日、トラジイはSNSに投稿し、日本との関税交渉で大規模な
合意を締結したことを明らかにした。
日本から巨額の投資を受け入れることで、日本に対する25%
の相互関税を15%に引き下げるとしている。

↓以下、訳文
われわれは日本との大規模な合意を締結した。
おそらく過去最大の合意だろう。
日本はわたしの指示のもと、アメリカに5500億ドルを投資し、
その利益の90%をアメリカが受け取るだろう。この合意は
数十万人の雇用を創出するだろう。
これはかつてない規模のものだ。
おそらく最も重要な点は、日本が自動車やトラック、コメや
ほかの農産物を含む貿易で国を開放することだろう。
日本はアメリカに対して15%の相互関税を支払う。
これはアメリカにとって特に日本との良好な関係を今後も
維持する点で非常に喜ばしいことだ
この内容には驚きが一杯なんだが、
投資の多くは民間投資を想定してるんでしょうけど、巨額の
投資を行って、得た利益の90%を持ってかれるってな投資を
する人がホントに居るんでしょうかねぇ。
せめてフィフティフィフティなら、割の良い投資案件はあるかも
知れんけど、日本政府には成算があるのかしら?
政府投資なら、国債を買うよりはマシってなことはあるのかな。
関税を納める義務がある者(納税義務者)は、関税関係法令
に別段の規定がある場合を除いて「貨物を輸入する者」である
と規定されている。
だから、WTOルールに従う国では「輸入業者が輸入国政府に
支払う」のが常識だ。
トラジイは前から、WTOルールに文句をつけてきたし、世間の
常識なんぞ俺は知らんって爺さんだから、「米国への関税は
日本が米国政府に支払う」と考えてはいまいか?
これは「別段の規定」なんだよって。
もう一つ考えられるのは、輸出国が関税分を値下げで被ることを
期待している?
中国はかなりの程度それをやってるようだから、他の国も追随
するだろうと多寡を括ってるのか?
値下げ努力はするだろうけど、時間が掛かると思うんだがな。
15%は高いか安いか?
バカ高いでしょうよ。
10+24+25だ!30~35だ!30日間猶予してやる!
15ならどうだ!安いやろ。
トラジイのやり口がまんまと成功したって事で、他国も追随
せざるをえまい、でなきゃ干されそうだし。
ま、これ以上粘ったとて、結果が出たかどうかは分からないが、
2.5%→15%は6倍という数字だからねぇ。
他国も同様だから、日本だけが不利というのではないんだが。
日本の製造業はまた一段のコストダウンプレッシャーに晒され
ざるを得まい。
試算してみると、
1000$のものを売ってたとしよう。
今までは1025$で米国内で売っていたのが、1150$に
値上がりしてしまう訳だ。
これを今まで通りの税込み1025$にしたいなら、
1025/1.15=891$
で作れば良い(▲10.9%)。
さすれば、891×1.15=1025と、今まで通りの値段で
売れることになる。
すぐに達成は難しいけど、11%のコスト削減は視野の範囲
だし、達成できれば、更なる競争力強化につながる。
そして、円安が進めばすぐにチャラになる。
円ドルレートは今、147円程度だが、日米経済の状況は
円安方向にシフトすると思われるので、11%安い163円に
なる可能性は高く、かなり値下げ圧力も軽減されるだろう。
ま、今回の合意は日本国の得るものが少ないという点で、
Win‐Winとは程遠いが、安全保障を委ねている、ほとんど属国
とも言えるような立場だと、飲まざるを得ない煮え湯なのかな。
かくして、日本人は営々と働き続け、甘い汁は米国が吸い
上げる構造が強化された。
不平等条約とも言える今回の合意はトラジイが居なくならねば、
改善の活動すら始まらぬ恒久的な物になるんだろう。
米国が耐え切れなくなって撤回というシナリオは有り得るが。
もちろん、日本の製造業は更に強くなり、米国の製造業は
衰退の道を速めるというオマケ付きで。
