
関税合意に暗雲?
今回の合意には契約書も覚書も無く、合意がいつ発動される
かも定かではないという。
そんなものを合意と言えるのかどうかも怪しいものだが、
ここは「紳士協定は最も崇高な合意」ということにしておこう。
ところで、今回の合意に対して、米業界団体や労働組合が
大きく反発しているという。
23日、全米自動車労働組合(UAW)は、「深く憤っている。
米労働者は再び置き去りにされた」と日米合意を批判する声明
を発表し、米企業の競争条件を外国勢と公平にするはずの
関税措置が、「日本企業にさらなる優遇を与える」と指摘した
という。
理由は簡単で、米国の自動車メーカーの多くが、国内で部品を
作り、隣国のカナダやメキシコに送って組み立て、再輸入して
いるから、それぞれ25%の関税が課される事になるからだ。
対して、日本のメーカーは日本で部品を作り、組み立ても
日本か米国で行うから、より低い関税しかかからない。
日本勢が相対的に有利になるという主張だ。
この主張が強まれば、トラジイが考えを変えるかも知れないと
危惧される訳だ。
こいつら、どこ迄甘えやがるんだというのがワシの感想。
隣国に高い関税を課すのは自国産業の保護が目的だった
はずで、「製造業の国内回帰」の行動を促すものだったんじゃ
なかったのか?
やるべきことは、カナダやメキシコの工場を米国内に移転
することであって、今まで通りのことをやる中で、自分達だけを
保護せよってのは虫が良すぎるだろ。
国内の高賃金下で、どこまでうまくやれるかが問われてるんだ。
今後の成り行きを注視する必要はありそうだが、トラジイが
いつもコロコロと意見を変えることや、明確な文書が無いままの
合意は大変軽いものだということを考えると、薄曇りの空に
俄かに暗雲が湧いたような感じがしないでもない。
トラジイとて、こんなにエエ加減な奴らを相手に、「製造業の
国内回帰」ってな高邁な理想を掲げることの虚しさを感じない
のかな。
それとも、中間選挙に向けての票固めの思惑もあって、
全米一の圧力団体の主張は無視できないってか?
困った人達だねぇ。