悠釣亭のつぶやき -109ページ目

あんぱん__たくさん亡くなるなぁ

知る人ぞ知る、朝ドラ「あんぱん」。
ドラマ展開がテンポよく、時代の暗さをものともしない、今まで
にない軽快な展開だ。


先週は、変な咳をしていた石屋の「釜ジイ」こと
朝田釜次
よさこい節を踊りながら別世界へと旅立った。
強烈なキャラで重要な場面には必ず登場していたので、ま、
歳は歳なんだが、まだまだ活躍して欲しかった。

朝ドラって、特異な人の一生を描くものが多いけど、関連する
人物は少なめで、一時的な関係が多いが、今回は幅広に
様々な人が出る。
勢い、登場人物が亡くなる場面も増えるというものかな。

特に、時代が戦争前後で、戦死も多かったし、貧弱な医療体制
によって、十分な治療が受けられずにたくさんの人が亡くなった
時代でもあった。


主人公の幼馴染の嵩の父親、
柳井清は新聞社の海外駐在員
だったころ、まだ嵩が小さい頃に亡くなっているが、家族で
食べたあんぱんとともに、嵩はよく覚えている。
悩み抜いた時には、思い出として現れ嵩を勇気づける。


ヒロイン朝田のぶの父、
朝田結太郎は商社マンだったが、
のぶがまだ幼い頃に、出張帰りの船中で突然死。
残していったソフト帽を父親の形見として祀っていた。
釜ジイもこれを被って逝った。


ヒロインの実家の石屋の奉公人、
原豪ちゃんは真面目で大人
しい性格。
のぶの妹蘭子と、戦争から戻ったら結婚の約束までしていた
のに、戦死広報が届く。
実はまだ生きてたという説も密かに存在するんだけど。


嵩の父親、
柳井寛は地域の医者として尊敬され忙しい日々を
送っていたが、過労のせいか、心臓に病を得、帰らぬ人となる。
数々の名言を残すが、嵩には「絶望の隣は希望」が励みだ。
あまりに良い人過ぎて、竹ノ内さんの名演が生きた。


嵩の弟、
柳井千尋君は国を思うあまり海軍に志願し、戦場に消えた。
優秀で優しく、いつも兄貴を立て、実はのぶが好きなのに、ただ
黙していた。
戦争が無ければ、そして、帰還できれば自分の思いをぶつける
と兄の嵩を励ますが、結果は虚しかった。


のぶの幼馴染の
田川岩男はエエとこのボンだったが、のぶに
片思いしてプロポーズするも振られた。
奇しくも中国の戦場で嵩と再会するが、現地の少年を庇って
戦死する羽目に。


ヒロインの夫になった、貨物船の機関士、
若松次郎も過酷な
勤務の結果、病を得て帰らぬ人になった。
のぶに教えた写真術や速記術が新聞社勤務で役立つ。
「自分の思った場所へ全力で走れ」の言葉にいつも励まされる。


ヤムおんちゃんが言った「戦争は良い奴ほど早く死ぬ」の如く、
この時期、善意の人ほどあっけなく亡くなっていった時代とは
言えそうだ。


そんなこんなで、既に、ここに書いただけで8人が亡くなって
いるが、すべて男性陣なんだな。
中園さんは男性に恨みがあるんじゃねと疑うほど。
多数の豪華メンバーだけど、女性陣ばかりが豪華に残った。

今後の展開も女代議士が中心になりそうだし、実家周辺は
蔵バァ、羽多子さん、3姉妹、嵩の母の登美子さん等々、
女性が多い。

ま、ヤムおんちゃん、八木上等兵、辛島健太郎君などは
今後も関係がありそうだが、男性陣の影がどんどん薄く
なっていってしまう。
ま、やなせたかし氏の妻ののぶさんが主人公なんだから、
そういう展開は仕方ないかも知れんけど、敢えて消さなくても
良い人も居たような。