【がん闘病】治療方針
乳がんにはいくつかタイプがあり、
タイプごとに治療法が変わってくる。
私のがんは組織検査の結果、ホルモン依存性のタイプだということが分かった。このタイプの場合、以下のような治療の流れとなると、先生から説明があった。
まずは手術…乳房全摘もしくは乳房温存
↓
乳房温存であれば放射線治療…毎日、5週間
↓
ホルモン剤服用 …5〜10年
(必要に応じて抗がん剤治療)
あ、うまく治療が進んだとしても、こんなに長いんだ。長い闘いになるんだ。
検索魔になるのはあまり良くないのだが、
最近は同じ病気の方の闘病ブログをよく読んでいる。
病状も気になるし、副作用も気になる。
手術後、胸の無くなった自分の姿を直視できないとか、
放射線は皮がむけ痛みがあるとか、
ホルモン剤は吐き気やホットフラッシュに悩まされるとか。
抗がん剤も副作用が辛いというのは有名な話だし。
これだけ頑張って治療しても、再発、転移とか。
怖くもなる。でも、やらないわけにいかない。目を背けることが一番怖い。
闘病ブログを読んで心強く感じることもある。いま、頑張って闘っている人がいること。寛解してる人もいること。私だけが悲劇のヒロインではない。絶望することはない。
大丈夫、生きる。
【がん闘病】自覚症状、なし
今回、私は左の乳房にがんが見つかったが、
何の自覚症状も無かった。
しこりも自分では分からなかった。
あえて言うなら「生理前に胸が張って痛い」というのはあるが、それは両胸だし、昔からあるものだ。
先生も
「がんは痛くなりません」
と言っていた。
乳首から乳汁のようなものや血液が出たりする例もあるようだが、そういうのも無かった。
がんが分かってから妙に意識するようになり、なんとなく左胸がムズムズするような気もしてきたが、気のせいのようでもある。脇の下や鎖骨のあたりが痛いような気もしてきて、あっ、リンパ転移?なんて悪いことを考えそうになる。
そもそも
私は麻央ちゃんの乳がん闘病ブログをリアルタイムで読んでいて、怖くなって真面目に乳がん検診を受けるようにしていた。
信頼する先生に診てもらっていた。
今回、自分的には最短で発見してもらったと思っている。
これでもしがんが「初期」では無かったとしたら、こんなの防ぎようがない。
乳がんは転移しやすいと言われているし、仕方ないと受け入れるしかない。
今は検査待ちの日々を過ごしているが、この瞬間もがん細胞が別の組織に行こうとしているのかな?なんてふと思ってしまう。
だからといって「早く検査しろー!早く治療しろー!」なんて暴れるわけでもなく、シクシク泣くわけでもない。淡々と過ごすだけだ。
ちなみに検査は生理周期と関係があるらしく、日にち指定をされている。その日までは暴れようが何だろうが出来ない。
心おだやかに過ごそう。
がん告知その後のふりかえり2
がん告知をされ、手術は必須という話を先生から聞いた。
乳がんの手術というと、
乳房全摘と乳房温存がある。
がんの範囲や転移などを詳しく検査して、全摘が良いか温存(部分切除)が良いか先生の判断プラス私の希望で決めることになる。
全摘すると、胸は平坦になる。
さらに脂肪の下の筋肉も取ることになると、骨と皮だけになり、肋骨が浮いて見えるようになるだろう。
温存でも、胸の形は元とは違うものになるだろう。
私はどうなるのだろう。先生に聞いてみた。
私「全摘だと、筋肉まで取り除いて、骨皮だけになるような感じですか?」
先生「通常、筋肉までは取らないです。見た目としては男性の胸に近いイメージになります」
そうか……。筋肉まで取るのはイレギュラーな事なのだな。
私「もし検査の結果、温存でも大丈夫そうなら温存が良いですよね?」
先生「温存だと再発を防ぐために放射線治療が必須になります。基本的に毎日、5週間程度通ってもらいます。全摘ならそれは無いです」
毎日ーーー5週間ーーー!
結構大変だな。
先生「温存でいけそうでも、全摘を選ぶ方もいらっしゃいますよ」
私「検査の結果、全摘が良さそうと先生が判断するなら全摘します。温存でも大丈夫そうなら、考えます」
先生「がんを取り除いたあと、乳房再建というのもできますよ。入院期間は延びますが」
乳房再建。それも見たことがある。再建した胸が不自然な方もいればナチュラルな方もいたが、元の胸とはやっぱり違う。
私はどうしよう。うーん、再建は……無しでいいかな。
胸へのこだわりは元々ない方だ。私の胸は小さい上に授乳により垂れている。美しい胸ではない。別に無くなってもいいし形が変わってもいいや。(とはいえ筋肉までゴッソリは避けたい)
でももし娘が私の手術後の胸を見たらショック受けるだろうなあ。旦那もか。見せないようにしよう。
乳がんは治療の大変さだけでなく見た目の問題もあるのだな、と改めて感じた。