蜂蜜が腐らない三つの理由 | 養蜂 in フロリダ

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2月10日 春到来前の最後の寒い日  (本当にそうでありますように。)


化学系のオンライン雑誌に、蜂蜜が腐らない理由が説明されていた。





私はここの大学で、英語で科学を学んだので、日本語での科学用語がわからない。 
(日本の高校でも科学を学んだが、記憶なし。 起きてたはずだけど...  (*゚ー゚)ゞ  )

科学を勉強した者による説明とは思えないものになる気がするが、ここに記してみよう。



腐らない理由 1 : 生物が育つには、水分が無さ過ぎ。

ウォーター・アクティビティーという、食物の中の水分の数値があって、
カラカラ状態が 0 で、純粋な水が 1 なんだけど、蜂蜜は 約 0.5 から 0.6 なんだそうだ。
(サラミが 0.87 で、蜂蜜がサラミより水分が随分低いというのに驚くの、私だけ?)

腐るっていうのは、カビやバクテリアが繁殖するってことだけど、
ウォーター・アクティビティーが最低 0.75 じゃないと、カビやバクテリアが育たないらしい。

砂漠じゃあカビ湧かないし、湿気が高い梅雨は食べ物すぐ腐るわね。

だから、水分が低い蜂蜜にカビやバクテリアの菌が蜂蜜に入っても、繁殖出来ないわけ。

蜂蜜の瓶の蓋をしっかりしてないと、蜂蜜が空気内の水分を吸収して、
ウォーター・アクティビティーが 0.75 を越してしまい、菌が育つ状態になってしまうそうな。



腐らない理由 2 : 酸度が高過ぎ

酸度、アルカリ度を示すpHの数値は、0 から 14 で、中性は真ん中の 7 だけど、
蜂蜜は 3.4 から 6.1、平均 3.9。

なんと、グレープフルーツ・ジュースと同じくらいの酸度。

菌が育つには酸度が高過ぎる。



腐らない理由 3 : 消毒液の成分が含まれている。

ハイドロジェン・ペロキサイドって、水 (H₂O) の分子にもう一つ酸素の分子 (H₂O₂) で、
オキシドールとかの消毒液の成分で、殺菌効果あり。

ハチ達のお腹の中の酵素によって、花の蜜が分解される時に出来るんだけど、
この分子が蜂蜜に含まれているから、カビやバクテリアの菌を殺菌してしまう。



そういうわけで、ツタンカーメンとかのエジプトのお墓で見つかってる、
3000年以上も前のハチミツ、腐ってなかったわけだ。

そういうわけで、火傷や傷口にハチミツを塗ると、化膿せず、治りが早いわけだ。

ふむふむ。