ロイヤルゼリーの真実 | 養蜂 in フロリダ

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BEEKEEPING日記

 

 

3月1日 晴れ なんと 31℃ ギョッ

 

ブログ復帰! と書きながら、一カ月経ってしまい、(汗)

すっかり春のここ、フロリダ。

 

内検をしてみたら、今年第一号のクィーン・セルを見つけた。

 

 

蓋がされているのに、まだスォームしていず、今までのクィーンがいるということは、

産卵が盛んではないクィーンの交代が目的なのかも。

確かに、卵の数が少なめ。

 

 

クィーンと言えば、この前、クィーンがクィーンになる仕組みについての記事を読み、

ひどくビックリした。

 

クィーンも働き蜂も、同じ卵から育つのだけど、

クィーンはロイヤルゼリーを食べて育つから、働き蜂より大きくなり、産卵でき、何倍も生きる、

という説明を、ぼんやり信じてきた。

 

納得はいってなかった。

働き蜂になる幼虫が入っているコムにも、かなりのロイヤルゼリーが入っているし、

クィーンは大量のロイヤルゼリーを与えられる、という説明にも、

クィーンは早めに蓋をされるから、大量って言っても知れてるだろうに...と思ってきた。

 

なんと、実は、

卵がクィーンになるか働き蜂になるかは、ロイヤルゼリーが理由ではないのだそうだ。

 

実際、2008年にオーストラリアの大学で、ポーランド人の科学者が、

ロイヤルゼリーなしで、産卵が出来るミツバチを育てることに成功してるらしい。

 

クィーンになる幼虫は、ロイヤルゼリーだけを与えられるけど、

働き蜂はロイヤルゼリーだけではなく、ハチミツと発酵した花粉を混ぜたものも与えられる。

それに植物が害虫を追っ払うために役立つ “フラポノイド” っていう成分が含まれている。

それを食べた幼虫は、卵を産むために必要な卵巣が発達しないのだそうだ

 

つまり、特別な食べ物を与えられることによって、クィーンが育つのではなく、

逆に、特別な食べ物を与えられないことによって、クィーンが育つのだ。

 

 

ということは、ロイヤルゼリーのパワーは、世間で大きく勘違いされていることになる。

でも、美容の効果を信じ、高いロイヤルゼリーを買ってきてるマダム達は信じたくないだろうな。

しかし、ロイヤルゼリーを採るために殺されてしまう赤ちゃん達、無駄死じゃない。 (涙)

 

 

もう一つ、記事を読んでて、ふむっと思ったこと。

 

フラボノイドを摂ったミツバチは、

農薬などの毒に対しての抵抗力が強まる、っていう研究結果も出ているのだそう。

 

ハチミツの代わりに砂糖水を食べているミツバチ達は、

フラボノイドの摂取量が少ないのではないだろうか?