“こんなこともあるのね” な出来事 | 養蜂 in フロリダ

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BEEKEEPING日記



5月21日 曇り


もう先週のことだけど、“こんなこともあるのね。” と思う出来事があった。





私は、一列に四箱の巣箱が乗せ、二列あるのだけど、
車庫で巣箱が邪魔になるので、二番目の、後ろ側にある列に、カラの巣箱を置いていた。

なんと、何処からか分蜂した群が、そのカラの巣箱に引っ越してきたのである。


でも、まあ、そういう話はちょくちょく読んだことがあるので、
そこまで、“こんなこともあるのね。” ではないけど、

引っ越に至るまでのいろいろが、そうであった。


朝から、そのカラの巣箱に、蜂が出たり入ったりしていたので、
もしかして? と思っていたのだけど、

実際の引っ越しが、前の列の群の... うーん、日本語でなんじゃろ?
英語では、“オリエンテーション・フライ” というんだけど、

毎日、大抵午後に、若い蜂達が一斉に巣箱から出て来て、
自分達が生まれて暮らしてる巣を外から見て、位置関係を学ぶ飛行ね。


たまたま、前の列の群がオリエンテーション・フライ中で、ワイワイやってる最中に、
どわーっと引っ越してきたのである。

オリエンテーション・フライを終えて、巣箱に入って行く群につられて、
クィーンが前の列の巣箱に入ろうとしたようで、

でも、その箱には入れないから、下に溜まり始めたのだ。


かなり “こんなこともあるのね。” である。





その時点では、私はその群は、後ろの列のカラの巣箱に引っ越そうとしている群なのか、
それとも、別に分蜂した群なのか、わからなかったので、
手ですくって、クィーンと共に他の箱に入れてみたのだけど、
羽を羽ばたかせ、他の蜂を呼ぼうとする気配もない。

ふと、カラの箱を見ると、かなりの蜂が入り始めていた。





クィーンをその箱に入れてみると、すぐに働き蜂達が入口で羽を羽ばたかせ始め、
群が入って行った。


それで一件落着かと思えば、翌朝、見てみると、傍のセメントの台に固まっていた。

そんな混乱があり、新しい住処が気に入らなくなったのか、巣箱から出て、
夜を過ごしたらしい。

また、手ですくって、箱に入れたのだけど、
やっぱり数時間後、入口でわざわざし始め、どわーっと蜂が出て行きだし、
辺りをぐるぐる舞い始めた。

あーあ、他に行っちゃうのね... (iДi) と思ったけど、
念のためクィーンを捕まえるクリップを手に、入口を見てると、
クィーンがのこのこのこと出て来て、もじもじしていた。

クィーンは産卵専門で、決断は全くしないらしいので、
「えーー、また引っ越するのぉ?? ここでいいじゃーん。」 とでも思ってたのかな。





他の巣箱のミツバチが詰まった枠をカラの箱に入れ、クリップごとクィーンを入れると、
掃除機のように、辺りを舞っていた蜂が入って行った。

その後数日、また出てくかな? 出てくかな? と心配して過ごしたけど、
昨日、内検してみると、片っ端から卵が産み込まれていた。

その箱に落ち着くことにしたのだろう。

ウェルカム・ツー・ヤヤさんのビーヤード!





更に、“こんなこともあるのね。” なのは、
その群の引っ越しの混乱につられてか、別のクィーンがやってきたのである。

一匹でウロウロしていたので、見殺しには出来ないし... 


その話はまたの機会にすることにしよう。