ユニクロ、2020年までにモヘアの使用を中止
2018.6.7 FASHIONSNAP.COM
https://www.fashionsnap.com/article/2018-06-07/uniqlo-mohair/
ファーストリテイリングが、傘下ブランド「ユニクロ(UNIQLO)」でのモヘアの使用を2020年までに中止することを表明した。
同社は、持続可能な素材を使用するとともに動物愛護などの観点からモヘアの使用中止に至ったという。また、傘下ブランド「ジーユー(GU)」ではモヘア素材は使用しておらず、今後も使用の予定はないとしている。
なおファッション業界では、「マーク ジェイコブス(Marc Jacobs)」や「マイケルコース(Michael Kors)」「ヴェルサーチ(Versace)」「グッチ(Gucci)」「フルラ(FURLA)」「トミー・ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」、アルマーニグループなどがファーフリー宣言をしている。先月はH&Mグループが2020年までにモヘア素材の使用を廃止すると発表した。
ユニクロも「モヘア」使用中止 世界のアパレル動く
2018/6/6 13:07 情報元 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3142678006062018EAF000/?n_cid=SNSTW001
南アフリカの牧場作業員がヤギを虐待する映像が流れ、国内外のアパレル大手が相次ぎアンゴラヤギの毛である「モヘア」の使用中止を表明している。ファーストリテイリング傘下のユニクロも、2020年までにモヘア素材の使用を中止する方針を決めた。環境や社会への影響を配慮した「エシカル(倫理的)」消費の関心が高まり、企業のブランド戦略にも影響し始めた。
モヘアは羊の毛であるウールと比べ優れた光沢が特徴だ。「繊維のダイヤモンド」とも呼ばれ、セーターやコート、スーツなどに使われている。ユニクロは「持続可能な素材の使用とともに、動物愛護への対応を優先する」(同社)として、使用中止を決めた。これまで「モヘアニット」や「モヘアブレンドセーター」などを販売してきた。
「アースミュージック&エコロジー」などを手掛けるストライプインターナショナル(岡山市)も19年までにモヘア素材の使用を中止する方針だ。「グローバルワーク」などを展開するアダストリアなども「対応を協議中」としている。
モヘアを巡っては米国に本部を置く動物愛護団体「PETA(動物の倫理的扱いを求める会)」が、5月上旬に公開した映像を巡って波紋が広がった。世界のモヘアの生産量の半分以上を占める南アフリカの牧場で、作業員がヤギを乱暴に扱い、殺してしまう様子などが映っている。
これを受けてスウェーデンのヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)が5月、20年までに使用を全面的にやめることを決めた。米紙ワシントン・ポストによると、「ZARA」を展開するスペインのインディテックスも20年までに使用を中止する予定だ。
ただ、国内アパレル大手の幹部は「モヘアなどの毛素材を使わないと、質の高いスーツなどを作れない」と苦しい胸の内を明かす。品質を維持する上で重要という。
衣料業界ではモヘアだけでなく、動物素材の使用を見直す動きが広がっている。イタリアのブランド「ヴェルサーチ」は3月、毛皮の使用をやめると発表。ハンドバッグで有名な「フルラ」も19年の紳士物、婦人物の両方のコレクションから毛皮を採用しない方針だ。日本でもファストリが18年秋冬商品から、ユニクロやGU(ジーユー)などすべてのブランドで毛皮を使わない計画だ。
フルラのアルベルト・カメルレンゴ最高経営責任者(CEO)は「動物毛皮の不使用は、消費者が求めている声でもある」と指摘する。特に若者の間で倫理的消費への関心は高い。投資家の間では企業に対して「ESG(環境、社会、企業統治)」を重視する傾向も強まる。動物素材の使用をめぐってブランド戦略に関わる判断を求められている。(ウィーン=細川倫太郎、原欣宏)
~転載終了~
PETA ツイッターより
フォーエバー21もモヘアを禁止に!
BREAKING VICTORY: @Forever21 just banned mohair! This is because YOU told them to drop it after watching PETA's exposé 👏 pic.twitter.com/yOwPNrEioi
— PETA (@peta) 2018年5月31日
PETA:Goats Thrown, Cut, Killed for Mohair—Help Them Now!