講座の正式発表が2月19日なのでフライングなのですが、もう黙っていられないので発表します!
身がまま整体の「片山洋次郎」先生と、ロルフィング(ロルフムーブメント)の先生である「田畑浩良」さんのコラボWSが6月29日(土)14~17時に朝カル新宿校で行われます。
これは私が朝カル講座に関わるようになった時、真っ先に思いついた企画なんです。
そして昨日初顔合わせ&片山先生の講座の見学という貴重な機会が!
こうして見ると、片山先生と田畑さん、なんとなく似ていますね(^-^)
まずは、講座前に初顔合わせ。
控室で田畑さんとくつろいでいると、片山先生がご登場。
3名もお弟子さんがご一緒ということに驚いて、緊張・・・
まだご挨拶もきちんと終えていない状況で、
「先生がご著書で書かれていた『ゼロ感覚』(施術者の立ち位置)についてなんですが・・・」
「過敏体質の対応策としての『解離』についてですが・・・」
と矢継ぎ早に質問を投げかける。
片山先生のご著書は20年以上も前から愛読しているので、もう聞きたいことが山のようにあるのだ・・・
そんな私のとっちらかった質問にも、先生はひとつひとつ丁寧にやさしくお答えして下さり、そして田畑さんが一歩引いたところからうまく話をまとめて下さる。
しばし幸せな時間を満喫した後、講座のため教室に移動。
広い板張りの部屋は多くの人が外にまであふれんばかりで、熱気に満ちている。
片山先生の講座はいつもすぐに満席になってしまうとのこと。
まずは、座学からスタート。
私が片山先生のご著書に感じる魅力は、クライアントさん(患者さん)を通して縦断的、横断的に世の中と繋がる視点があること。
目の前にある一つの身体を通して、世の中の動きをも見据えてらっしゃる気がするのだ。
整体の話をしているのに、時事経済評論を聞いているようなライブ感がある。
この場でしかお伺いできない貴重な話ばかりなので、生徒の皆さんは一言も聞きもらすまいと集中されていて、いい意味で張り詰めた空気が流れる。
そして、お待ちかねの実技の時間。
いきなりマニアックな手技をデモンストレーション。
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実技の内容は面白すぎてとてもブログで全部はご紹介しきれないので、ここでは私にとって特に興味深かった3つのキーワードについてご紹介します。
「涼しい」、「熱い」、「温かい」
ペアでワークしている間片山先生が一組ずつ順番にチェックに回るのですが、
コメントは以下の二つがほとんどのようだ。
・「このあたりが、『涼しい』ですね~」(+微笑み)
・「このあたりは、ちょっと『熱い』ですよ・・・」(+半笑い)
「涼しい」とおっしゃてる時がやけにうれしそうなので、どうやら「涼しい」のが良くて「熱い」のはあまりよろしくないようだ。
そして、よくよく聞いていると、
・「この辺りが大分『温かく』なってきましたよ~」(+微笑み)
というのもある。
「温かい」も良いみたいだけど、やはり「涼しい」とおっしゃてる時のほうがとりわけ楽しくて上機嫌な感じだ。
私も片山先生に「涼しくなってきた」と言ってもらいたい!
藤本「田畑さん、『涼しく』なればいいんですよね!」
田畑さん「そうじゃないですか・・・」
田畑さんとペアを組ませて頂いて、私もワークを始める。
精一杯「涼しい」雰囲気で片山先生がこちらに来て下さるのを待つ。
一組ずつ順番に先生が「涼しさ」加減をチェックしながら回っていくと、最初は熱気で満ちていた教室がどんどん涼しくなっていくのに驚いた!
やっと隣のペアまで先生がいらして、いよいよ次と思って待ち構えていると、先生はなぜかすごい速度で我々のペアのところはすり抜けていってしまう。
藤本「田畑さん、先生なんできてくれないんでしょうか?」
田畑さん「さあ・・・」
もう我々はプロでできて当たり前だから、先生もあえてチェックにいらっしゃらないんだと自分に言い聞かせながら、いくつかのワークを行う。
とてもシンプルだけど奥深いワークで、生徒さん達もみんなすごくいい体験をされているようだ。
私自身も田畑さんにワークして頂いたのだが、自分の身体と合わせて周りの空間も整うような感覚だ。
いよいよ講座の時間も終わりに近づき、私もすっかりリラックスして田畑さんにワークをさせて頂いていた時だ。
いつの間にか片山先生が私の背後にいらして耳元でささやく。
「こ、これは・・・ 背骨全体が随分「熱い」ですよ!」
クラス中の皆が涼しい雰囲気でいい感じになってきているのに、私一人が熱いままだなんて・・・
藤本「田畑さん、それってダメってことですよね?」
田畑さん「・・・・・・」
すごい先生になると、やはり私のような経験の浅い人間の邪念なんてすべてお見通しなのだ。
本当に来てよかった、また一から出直しだ、と気を取り直そうとしていると、再び片山先生がやってきて、
「今度は内腿からすごく熱いのが、ざーと背骨に流れ込んでますよ」(+半笑い)
とダメ押し。
田畑さん、本当にすみませんでしたm(_ _)m
その後お体は大丈夫でしょうか?
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片山先生から「引き続き連絡をとりあいながら、どこかで打ち合わせの場を持ちましょう」というありがたいお言葉を頂く。
その後、私と田畑さんはロルファー仲間の溝辺英子さんと合流して会食交えての反省会に。
すごく新鮮だけど不思議過ぎて消化しきれない体験をした後は、仲間とのシェアが大変有意義だ。
いろんな話が出たが、おかげさまで講座が終わった直後は「???」だった私も頭が大分整理されて、コラボ企画が向かう方向性のヒントが得られた。
そもそも今回の企画を思いついたのは、田畑さんから「片山先生と交換セッションをしたときに、『背景が全然違うメソッドなのに、やってることは似てますね。』というのがお互いの感想だった」という話をお伺いした時だ。
田畑さんのロルフィングも片山先生の整体も「身体の自己調整力を引き出す」という点で共通しているので似ているのはわかる。
しかし、「似ている」ということは、「同じではない」ということであり、「微妙には違う」ということでもある。
私はその「微妙な違い」に大変興味がある。
なぜならそこに化学反応のきっかけがあるからだ。
今回片山先生の講座に参加させて頂いて、田畑さんのワークとの間に非常に興味深い化学反応のツボがあることを確信しました。
うまく語れなくて本当にもどかしいのですが、コラボ講座は間違いなく面白いものになります。
また引き続き打ち合わせの状況などをご報告します!