「自己変容のための神経生理学」
(上智大学&筑波大学大学院)
前期授業が終了したので、コラボ授業のレポートを順にアップしていきます!
最初は、「生と死をわける忍(しのび)の世界」に学ぶセルフマネジメントの極意。
ゲストは、「忍者 青龍窟」こと五十嵐剛さん。
五十嵐さんは、ソマティック心理学協会を通じて出会った仲間です。
聞けば聞くほど興味深く、奥深い忍術の世界。
「忍(しのび)」の文字は、「刃(理性)」と「心(エゴ)」から成る。
まさに、究極のセルフマネジメントがそこにはあります。
なんといっても、見つかったら死んでしまうわけですから。
(詳細は「月刊秘伝」9月号P50~55の連載記事をご覧くださいませ)
「九字を切る」
空間認識と平衡感覚の調整。
場を整えることの意味が体感できます。
これ縦から行うとうまくいかないのです。
「抜き足、差し足、忍び足」
失敗したら命が危うい。
横隔膜と大腰筋のバランス、
高度なコアサポートの能力が問われます。
若い生徒さんたちには少し難しかったようです・・・。
「有声気合と無声気合」
気合いを入れるけど声を出さない無声気合がとても興味深い。
究極の「インテンション」への集中で、
「筋膜のアクティベーション」になるのです。
覚醒度が一気にあがります。
「平常心を確認する『三脈護身法』」
私は現代人向けに「二脈覚醒法」を考案。
静かな集中力をとり戻すのに最適な方法です。
ぜひお試し下さい!
「長刀を抜く」
刀を抜こうという意識を捨てて、
体幹の深いところから全身を使う。
結構むずかしい。
刀を持った瞬間に皆の表情が変わるのが興味深い。
刀の持つ不思議な力を再確認しました。
「忍術と自律神経系」
個人的に最も興味深かったのが、このテーマ。
ストレスへの自律神経応答の3ステップが、
忍術と完全に符号しているのです。
1.陽忍→腹側迷走神経
2.歩術、武術→交感神経
3.観音隠れ、鶉隠れ→背側迷走神経
詳細は、連載記事コラムをご覧ください。
「今の時代に忍者として生きるってどういうことですか?」
学生さんたちから、五十嵐さんに質問が殺到。
興味深い出会いになったようです。
数日後、バイト先の牛丼屋に五十嵐さんが客としてやってきて、
死ぬほどびっくりしたという学生さんもいました・・・。
さすが忍者(笑)。
こうして並んでみると、素人と本物の違いがはっきりでますね!
五十嵐さん、ありがとうございました。
またぜひコラボさせてください。
(授業レポートのシリーズは続きます!)