ピナ・バウシュってご存知ですか?
コンテンポラリーダンスに詳しくない方でも、昨年ヒットした映画「ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」でピナの名を知った方がいらっしゃるのではないでしょうか。
とにかく巨匠の名にふさわしい偉大な芸術家、振付家なのですが、そのピナのもとで20年間踊り続けられてきたダンサーが市田京美さんなんです。
私がはじめて京美さんのことを知ったのは、今から約20年前。
フランスのTV番組で、ピナが「春の祭典」という作品をダンサーに振りつけるといるシーンがあったのですが、それをみるとどんな素人でもいかにピナがすごいかということがはっきりとわかる興味深い内容だったのです。
それを見た私も勿論ピナのすごさに驚いたのですが、それと同時に、そのすごいピナに振りつけられているダンサーの日本人もすごい!と感動しました。
それが京美さんだったのです。
そんなすごい方なので、今回初めてお会いする機会を頂いて緊張していたのですが、実際お会いしてみると、
ありえない程にざっくばらんで、
フランクで、素敵な方でした。
京美さんは、現在フランス在住で東京滞在時には宿が必要になるのでそのことについて話しているときに、
京美さん「私このスタジオで泊まるから大丈夫」
担当F木 「はっ?」
京美さん 「ここで寝るから、全然ここでいいわよ」
担当F木 「えっと・・・(汗) ビルのカギがしまっちゃうんですが・・・」
京美さん 「あっそう、じゃあダメね!」
世界の第一線で活躍してきた超一流の偉大なアーティストなのに、
そんなことは一ミクロンも感じさせない
こだわりのなさ、おおらかさ・・・
そんな京美さんのレッスンは、もう最高でした。
今回のクラスは、ダンス未経験の方が多かったのですが、
京美さんはそんなことは全く問題にしていないように見えました。
(後で聞いてみたら、当然考えてたわよ、っとおっしゃてたのですが・・・)
振り自体はシンプルなのですが、すべての動きをコア(内側)から行わなければならないので、そんな簡単にはできないはずなんです。
なんですが、京美さんの存在ができないはずのことをできるようにさせてしまうのです。
最初は戸惑いをみせていた生徒さんたちも、レッスンが進むにつれて
「もっと! もっと!」
と無邪気な子供のような表情になっていく様子をみて、
本当に奇跡にしか思えませんでした
これは、京美さんが究極の自然体で、外に開かれきった存在であるからこそ、なせることなんだと感じました。
そして、そんな京美さんにいくつかの企画を提案したら、即OKを頂きました。
まだまだ企画段階なので、何もお伝えできなくて大変残念なのですが、
かなり大それたことを考えていたりします。
皆さんがよくご存じの人気者のあの方とコラボとか・・・
これが実現したら、本当にマジですごいんです!
乞うご期待下さいませ!