複数の「画像ファイル」を「zip書庫ファイル」にまとめておいて(例えば「どこかへの旅行アルバム.zip」など)「zip書庫ファイル」を開いて「zip書庫の中の画像」を見れたら便利だなぁと思う事はありませんか?
そのような使い方をする際にお勧めの「画像ビューワー」はある程度の制限はありますが「MassiGra」というソフトを使うのが私のお気に入りです。
2023/11現在の最新版は「MassiGra Version 0.45 (2013/04/23)」です。
最初に表示がサポートされている「画像ファイルの形式」は「BMP」「GIF」(アニメーションGIFも表示できます)「JPEG」「PNG」です。
動作が軽快で動作速度も速く、「マウスのホイール」で「次の画像や前の画像」を表示できて便利に操作できます。
他にも画像の「拡大・縮小」「右回転・左回転」「前のフォルダ・次のフォルダ」などの切り替えもできます。
基本的にフォルダー内の複数枚の「画像ファイル」を切り替えて「表示して見る」のですが、「Susie Plug-in」という昔に流行った「画像ビューワー」の「プラグイン」(「*.spi」ファイル)を「MassiGra」のディレクトリに置いて設定でプラグインを使う登録をすると「zip書庫ファイル」を開いて「zip書庫ファイル」内の画像を表示したり、表示がサポートされている「画像ファイルの形式」以外の「画像ファイルの形式」を増やして表示できたりもできます。
ダウンロードした「MassiGra」を使えるようにするには「MassiGra045.zip」をファイルの書き込み権限のあるフォルダの下に全て展開します。ここでは例として「c:\」の「MassiGra045」というフォルダに展開したことにします。(「C:\Program Files」フォルダなどの下に展開するとファイルの書き込み権限に特殊な管理者の権限が必要になり、動作に支障が出ますので自分で作ったフォルダの下に展開します。詳しくは「MassiGra」のHPのヘルプをご覧ください)
展開した「MassiGra045」フォルダの中の「MassiGra.exe」をダブルクリックして実行すればプログラムは動作します。
一度でも「MassiGra.exe」を起動しておけば画像ファイルを「プログラムから開く」際の「プログラム一覧」に出るようになりますので拡張子のファイルにデフォルトで「開く」の関連付けをしない場合は、
・「エクスプローラー」で「画像ファイル」を選択→マウス右クリック→「プログラムから開く」→「別のプロフラムでを選択」→プログラム一覧から「MassiGra」を選択→「一度だけ」をクリックー>画像ファイルが「MassiGra」で開きます。
同じ拡張子の「画像ファイル」を二度目以降に開く際は
・「エクスプローラー」で「画像ファイル」を選択→マウス右クリック→「プログラムから開く」→プログラム一覧から「MassiGra」を選択で開きます。
拡張子のファイルにデフォルトで「開く」の関連付けをしていつも「MassiGra」で開く場合は、
・「エクスプローラー」で「画像ファイル」を選択→マウス右クリック→「プログラムから開く」→「別のプロフラムでを選択」→プログラム一覧から「MassiGra」を選択→「常に使う」をクリックー>画像ファイルが「MassiGra」で開きます。
同じ拡張子の「画像ファイル」を二度目以降に開く際は
・「エクスプローラー」で「画像ファイル」をダブルクリックで開きます。
開くファイルが「画像ファイル」でも「zipの書庫ファイル」でも操作は同じです。(まだ「zipの書庫ファイル」は開けませんが)
デフォルトの設定では一つの「画像ファイル」を「MassiGra」で開いてしまえば「マウスのホイール」を回すと同じフォルダ内の「前の画像」や「次の画像」の表示になります。
「マウスの左クリック」で「表示画像」が「拡大」されます。
「表示画像」が画面のサイズを超えると「縦スクロールバー」や「横スクロールバー」が表示されますが「マウスのホイール」操作で「縦スクロール」と「横スクロール」ができます。
・「マウスの左ボタン」を押しながら「マウスのホイール」操作→「縦スクロール」
・「マウスの右ボタン」を押しながら「マウスのホイール」操作→「横スクロール」
「マウスのホイール」でクリック→「MassiGra」が終了します。
「キーボード」操作での「前の画像」や「次の画像」は「←」「→」などでの操作ですが「MassiGra」のHPのヘルプをご覧ください。
基本的に「マウスの操作」の割り当ての表示や変更は
・「マウス右クリック」→「その他」→「マウス設定(M)...」→「カスタマイズ」タブの画面で確認・変更できます
基本的に「キーボードでの操作」の割り当ての表示や変更は
・「マウス右クリック」→「その他」→「キー設定(K)...」→画面で確認・変更できます
さて一通り操作を説明したところで複数の「画像ファイル」が存在する一つの「フォルダ」を一つの「zip書庫ファイル」にまとめて「zip書庫ファイル」内の「画像ファイル」を開いて表示できるようにする方法です。
・まずは以下のファイルを「物置」さんの所からダウンロードして解凍し「ax7z.spi」を取り出します。
「ax7z-0.7-457y3b6.zip」:suesieプラグインの「7-zip」ソフトのDLL「7z.dll」を呼び出す本体
・次に「7z.dll」を入手します。
ー「7-zip」ソフトの過去のバージョン9.20の物でよければ
以下のファイルを「物置」さんの所からダウンロードして解凍し「7z.dll」を取り出します。
「7zdll-920.zip」:「7-zip」ソフトの過去のバージョン9.20の「7z.dll」
ー「7-zip」ソフトの最新版の色々な拡張子形式に対応した「7z.dll」が欲しい場合は
「7-zip」ソフトを入手してインストールし、「C:\Program Files (x86)\7-Zip」にある「7z.dll」をコピーして取り出します。(注:suezieプラグインは32bit版ですので32bit版の「7z.dll」でないと動作しません)
「窓の杜TOP > 圧縮・解凍・ランタイム > 圧縮・解凍 > 圧縮・解凍 > 7-Zip」の「7-Zip(32bit版)」
・取り出した「ax7z.spi」と「7z.dll」を「MassiGra」を解凍したフォルダの「MassiGra045」に置きます。
・「MassiGra」でsuezieプラグインの「ax7z.spi」が読み込まれるように設定を行います。
ー「MassiGra」で「マウス右クリック」→「その他」→「プラグイン設定(G)...」画面を開きます
ー「書庫用プラグイン(V)」に選択を切り替える
ープラグイン一覧に表示されている「ax7z spi」を選択状態にしてチェックボックスをONにする
ー「設定(C)...」ボタンを押す→表示される「ax7zspi config」画面でサポートされる書庫の形式が全て選択されていることを確認して「OK」ボタンを押す。
ー「プラグイン設定(G)...」画面→「OK」ボタンを押して「MassiGra」の通常の画面に戻り、いったん終了する。
「画像ファイル」を「MassiGra」で開けるように「エクスプローラー」で操作した時と同様に「画像ファイル」の代わりに開けるようになった「zipなどの書庫ファイル」に対して「プログラムから開く」の操作をして「エクスプローラー」から開けるようにする。
・「エクスプローラー」で「zipなどの書庫ファイル」を選択→マウス右クリック→「プログラムから開く」→「別のプロフラムでを選択」→プログラム一覧から「MassiGra」を選択
これ以降は
・「エクスプローラー」で「zipなどの書庫ファイル」を選択→マウス右クリック→「プログラムから開く」→プログラム一覧から「MassiGra」を選択
か
・「エクスプローラー」で「zipなどの書庫ファイル」を選択→マウスダブルクリック
で
「zipなどの書庫ファイル」にまとめられた「画像ファイル」を開いて表示できるようになります。
標準でサポートされている「画像ファイル」の形式以外の物を表示できるようにするには該当の「画像ファイル形式」に対応する「suesieプラグイン」を取得して
ー「MassiGra」で「マウス右クリック」→「その他」→「プラグイン設定(G)...」画面を開きます
ー「画像用プラグイン(V)」に選択を切り替える
ープラグイン一覧に表示されている「XXXXXX spi」を選択状態にしてチェックボックスをONにする
ー「設定(C)...」ボタンを押す→表示される「XXXXX config」画面でプラグインの設定を行う。(画面がない場合もあります)
ー「プラグイン設定(G)...」画面→「OK」ボタンを押して「MassiGra」の通常の画面に戻り、いったん終了する。
を行います。
例として「画像ファイル形式」の「WebP」を表示できるようにするプラグインについての設定が載っている「ハルパス」さんの「MassiGraでWebPを表示する方法【Susieプラグイン】」のHPを紹介しておきます。
この他にも「Susieプラグイン」を追加して他の「画像ファイル形式」を表示できるようにする方法は「massigra プラグイン」で検索すると色々出てきますので試してみてください。
「MassiGra」は便利な「画像ファイル」の表示ソフトですが色々と制限があります。
その中でも割と開けないファイルに関しては「日本語以外の文字や記号」がファイル名に含まれているとファイルを開けないという制限があります。(半角のアルファベットや数字は大丈夫です)
(昔の多言語文字コードが使えない時代のWindowsのソフトの作り方で作られているため)
記号についてはなにか他の文字に置き換えてみる必要がありますが「中国語のような漢字」や「♥」「ē」などの文字も昔のwindowsではサポートされていませんでしたので基本的にはファイル名に含まれていると開けません。
ここでいうファイル名とは、ファイルが属する上位の「フォルダ名」にも適用されますので「フォルダ名」にもそのような文字が含まれていると開けません。
ここで基本的にと書いてあるのは開ける場合もあるという事です。開ける場合とはPCの「ローカルなディスク」にある場合ではなく「ネットワークコンピューター」などの「共有フォルダ」に存在する場合です。もともと「共有フォルダ」にファイルがある場合は「多言語がない旧Windowsの32bitアプリケーション」でも「外国語などの文字」が含まれた「ファイル名」でも開けるように何かの文字変換が行われているためのようです。
「MassiGra」の詳しい制限事項は「仕様 / 制限 - (画像ビューワ「MassiGra」公式ヘルプ)」をご覧ください。
他に「MassiGra」で面白いと思う機能には「漫画モード」があります。
この機能は「本の1ページ」が「画像ファイル一枚」で表されている場合に「左開き」の本か「右開き」の本かのモードを選択して「2ページ分の画像」を「2P、1P」(左開き)と画面に並べるか「1P、2P」(右開き)と並べるかで本のページを見開きで表示できる機能です。うまく考えられていて「画像のサイズ」が見開きの横長の場合は「2ページ分が一枚の画像」として画像一枚しか表示しない機能が標準になっています。
普通の画像ファイルを表示させてみる以外にも本のページを画像として保存している場合のビューワーとしても便利に使えます。
最近は機能が更新されていないので多言語化対応されていないなどちょっとした部分は不便なところがありますが、軽量できびきびと動作するため使っていてストレスが少なくて済みますし手軽に使えてプラグインでの拡張性もなかなかにあります。
インストールも不要ですのでこれはと思った方は試しに使ってみるのはどうでしょう?