UGREENのNAS,DXP2800とDXP4800、DXP6800がありますが、DXP2800とDXP4800は用意したので細かな違いの点や性能などについて。
DXP2800は2ドライブ(RAID0,1)
DXP4800は4ドライブ(RAID0,1,5,6,10)という大きな違いはありますが、
DXP2800は安価に提供されるための工夫が色々あるようです。
DXP2800のCPUはIntel-N100で省エネで低発熱、DXP4800のCPUはPENTUM-Gold 8505 4400と多少パワーがあります。
そこでDXP2800のCPUクーラーはファン無しでHDD冷却兼用の本体のファンで冷やすようにできています。
DXP4800のCPUクーラーはファンありで、HDD冷却用の本体のファンとは別に制御されています。
DXP2800はCPU使用率が高くなってCPUの温度が上がると、CPUを冷却しようとしてDXP2800のデバイスファンが高速で回ります(ファン速度が「デフォルト」の場合、大体Intel-N100の温度が75℃付近からデバイスファンの回転数が上がるようです)
DXP4800のCPU使用率が高くなって温度が上がってくるとCPUクーラーのファン回転数が上がり、デバイスファンの方はHDDの温度が高くならないと本気を出さないようです(今は冬ですのでなおさら、rsyncで同期の時などに負荷が上がるようです)
ファン速度が最大の場合どれくらいうるさくなるかは、
「コントロールパネル」→「ハードウェアと電源」→「冷却ファン」の設定で
フルスピードにすると爆音(?)が体感できます。
ここでDXP4800の方が静かかと言われますとデバイスファンの音よりもHDDのゴリゴリするアクセス音の方が大きいですので2ドライブのDXP2800の方がマシだと思います。
複数ドライブのNASですのでHDDアクセスのシークで出るゴリゴリ音は仕方ないです。
他にこれは違うと言うのはLANポートです。私の環境でもまだ10GbpsのLANアクセスアダプターは付けていませんので2.5Gbpsでの接続ですが、DXP2800の方は2.5GbpsのLANポートが一つだけ、DXP4800の方は10GbpsのLANポートと2.5GbpsのLANポートの2つ有ります。
NASのOSのネットワーク設定の部分はLANポートが2つ有るモデルに備えて、「リンクアグリゲーション」(2つのLANポートで読み書きを行い速度を向上させる。LANスイッチ側も対応必要)とLANポート間の「ブリッジ」接続が用意されています。
DXP2800の方は2.5GbpsのLANポートが一つだけですのでどちらも関係ないのですがDXP4800の方は高度なLANポート接続ができるようです。
DXP2800もDXP4800も初期状態ではLANアダプターの「MTU」が接続性を重視してデフォルトの「1500」になっています。
2.5GbpsEther利用などでもLANアダプターの編集設定を行い下スクロールで突然表示される「その他 ✅手動でMTU値を設定する」をチェックしてご利用のスイッチングHUBなんかに問題なければ「9000」などに設定しないと、NAS側から送られてくるデータの速度(PC側ではREAD)が100MB/s位しか出ず、なんか期待していたより早くないなという事になります。
当たり前ですがこれは違うと言うのはACアダプターです、
DXP2800の物は12V5.0A(60W)
DXP4800の物は19V5.9A(120W)
です。
稼働中のHDD+SSD+CPUなどがフルパワーで動作した時用なので容量は大きめですね。
そして今実験中の事は搭載メモリ(工場出荷時8GB)が大きくなると読み書き性能はどうなるかです。
ちなみに公式で発表されている仕様でメモリの最大認識容量は
DXP2800:16GBメモリー1枚=16GB(Intel-N100場合こういう仕様の様ですが)
DXP4800:32GBメモリー2枚=64GB
です。
一応DXP2800にも1枚で32GBのメモリーを搭載して認識するか実験してみました。
(Intel-N100搭載のミニPCでは32GBのメモリーを認識するようですので)
大きいサイズのファイルを複数転送しても32GBメモリーのうちシステム利用分以外は0.3GB分程度を残してHDDのキャッシュメモリーとして割り当てられています。
実験はまだですが仮想マシン用のメモリなどにも割り当てられそうな予感がします。
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