攻殻機動隊 ARISE border1 <Ghost Pain> 2013年 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

「攻殻機動隊」が、組織として運用される様になるまでの経緯を、事件と共にトレースしたシリーズ。

シリーズ構成
 border1  Ghost Pain                :2013年6月22日公開
 border2  Ghost Whispers          :2013年11月30日公開
 border3  Ghost Tears               :2014年6月28日公開
 border4  Ghost Stands Alone    :2014年9月6日公開
 border5  Pyrophoric Cult          :2015年TV放送

なお2015年6月に公開された「攻殻機動隊 新劇場版」の前に上記がTV放送され、border5に相当する「PYROPHORIC CULT」も放送された。それらを放送時観ていたが、レビューが5年も遅れてしまい再視聴。
注.TV放送時の放送順序は上記と異なる(同意出来ないので劇場公開順とした)
各キャラクター詳細はウィキペディア参照
501機関とは
「陸軍開発実験団 医学実験隊義体研究部 特殊義体研究科501分室」
その備品というのが草薙たちの位置付け。

人の義体化というより、兵器に搭載される人工知能の代替品(生体組織は脳核だけ)。レクチャーはこちら

 


感想
この物語のスタートライン。実質的に501機関のリーダーだったマムロ大佐が、収賄の汚名を着せられて殺された事件を追う。
事件の真相を追う草薙だが、自身もニセの記憶を植え付けられ、踊らされていた。草薙が、生まれた時から自分の肉体を持っていなかった等、基礎的な情報も垣間見られる。
少女の外観をした「自走地雷」にちょっと萌え~。
また公安9課でサポート的役割りを担っている「ロジコマ」がいい味出している。旧タイプのアンドロイドだが、その割りに光学迷彩が使えたりして草薙が驚く場面があったり。
推奨しませんが、今ならコチラで・・・

あらすじ
2027年。ニューポートシティ。収賄容疑が掛かった501機関の生みの親「マムロ中佐」が殺害され、その死の疑惑を追及するため公安9課の荒巻が墓を暴こうとしていた(電脳の回収)
それを阻止しようとする草薙は、中佐の部下だった。
棺桶の遺体は中佐ではなく、少女の姿をした自走地雷。

 

撃退したが、中佐の死に疑念が湧く。

独自に捜査を始めた草薙だが、マムロ中佐に代わって501機関を仕切るクルツ中佐は深入りするな、とクギを刺す。
市中の過去映像解析から、マムロ中佐の尾行者を割り出す草薙。

また彼は多額の金を送金しており、金は紛失。

軍首脳部と面会する草薙。自身の義体運用には莫大な費用がかかり、行動の自由に制限がある。
荒巻が手配した「ロジコマ」と組んで、尾行者のルートから犯罪グループを急襲する草薙。


だが押さえた相手は潜入捜査官のバズ。彼の話では、陸軍第六演習場から自走地雷が盗まれ、事件に使われた。
第六演習場に向かう草薙。

ネット回線で、匿名の情報(実は草薙)から第六演習場に向かった県警のトグサは草薙と出会う。

一方、草薙を一連の事件の犯人として追っていたバトーも鉢合わせ。
マムロ中佐を尾行していた二人組が、自走地雷を操作して三人を総攻撃。追い詰められたところをバズが車で救出。


バズが荒巻と合流して状況が判明。

草薙が空港で「部隊からです」と言われて接続したチップで感染した。

帰国は三日前だと思っていたが、実は一週間前。

擬似記憶の中で、真相を突き止めながらその記憶を消し続け、マムロ中佐の金を別の場所に送金していた草薙。
真実を求める草薙は、あの墓の更に下を掘り、マムロ中佐の棺を探し出す。その電脳にアクセスし、真相を知る草薙。


真相。

マムロ中佐が、サダモト防衛副大臣に日本の武器密売を告発したが、揉み消された。マムロ中佐はサダモト告訴に動いたものの、濡れ衣を着せられて殺された。
クルツをリーダーとする501機関は、それを知りながら見殺しにした(組織存続のため)。
クルツ達は、草薙の送金を餌にサダモトを拘束。

事件は解決。

マムロ中佐の疑惑が晴れ、推薦状が有効となり草薙は少佐に昇進。重ねてマムロ中佐が遺産を草薙に残したため、義体運用が国から離れ、自由の身となった。
荒巻は草薙に「己の部隊を持て」と勧める。