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やっぱり日本語!言葉で伝える、伝わる力

Words&Communication Lab. WIP代表で日本語伝道師(ナレーター・日本語教師)の吉川雅子が日本語について感じることを発信していきます。言葉で伝えるもの、伝わるもの・・・常に敏感でありたいと思います。

日本語を正しく書くというのは本当に難しい。

 

特にひらがなとカタカナでの表記。

 

先日、「信用」は、シンヨー であって、シンヨウではないことは書いたが、なんとなんと・・・

 

新しくできた山手線の駅「高輪ゲートウェイ」駅のひらがな表記に驚いた!

 

「たかなわげーとうぇい」

 

いつから、ひらがな表記の時に「-」を使って音を伸ばすようになったのだろう。

 

いやいやなってないから。まだ今でも小学生は、ひらがな表記の長音の練習をしていますよ。「おかあさん」とか「ちきゅう」とか・・・

 

時々、広告などであえて間違えている漢字を使っていたりすることも目にするけど、駅の看板にそんなことはいらない。

 

大きな文字で、「高輪ゲートウェイ」と表記されていて、その下にひらがなで 「たかなわげーとうぇい」

 

なぜだろう。

 

まあ、ひらがなも伸ばす時は「-」を使ったほうが、発音が明確になっていいのでは?とは思うけれど、まあそれでもねえ。

 

たしかに言語は生き物!

 

でも、高輪ゲートウェイ駅で看板を見た小学1年生に、聞かれた大人はどう答えたらいいのでしょうか。

 

今日もとある打ち合わせで、「とにかく言葉で伝えないと」ということが課題として出てきました!

やっぱり・・・ですよね。

 

先日はナレーションの収録現場で・・・

 

もっとがっかりして・・・ここは喜ぶ・・・

 

というようなご希望が出て、いくつかパターンを録っていただきました。ニコニコ

 

そう、同じ文字でも、音声にするとニュアンスを載せられるんですよねえ。

 

もっと目立たせたいというご希望があったので、ちょっと大きくしたら、オーバーすぎて笑われましたけど・・・爆  笑

 

まあ、いろいろとできるものです。

 

文字だけでは伝わらない・・・それを音声表現なら伝えることができるんですよね。

 

もちろん、その音声表現が、書いた人、作った人の気持ちに合っているものでなければいけませんが。

 

ということで、今日も音声表現に向き合いました!

 

あっという間に3月になり、もう10日

 

コロナウイルスの影響で、予定が変わったりすることも多いですが、こんな時だからこそ・・・

 

読書したりする方も多いようで、本屋さんでは売り上げが上がっているとか。

 

本屋好きの私としてはうれしい限り。

 

それにしても、このウイルスのことを伝えるにあたっても、伝え方によっては、注意喚起ではなく、不安をあおるだけになってしまっている報道などを目にすると、言葉って大切だな~と思うわけです。

 

そしてここでも音声の大切さ。

同じことを話すのでも、落ち着いた声でしっかりと伝えるように話してくれると、その内容をじっくり理解しようという気になる。

 

でも、不安定で、不安を感じさせるトーンで話すと内容はともかく、不安が伝わってくる。

 

文字だけではなく、音声で伝えることで、文字だけでは伝えきれないものを伝えられるんですよね。

 

そして、言葉の選び方によっても印象がものすごく変わる。

 

それには、知っている言葉の数が多いに越したことはない。選べるものが増えるから。

 

こんな時だからこそ、物語の世界に浸ってみるのもいいかもしれませんね。

読書に時間を使ってみてはいかがでしょうか。