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やっぱり日本語!言葉で伝える、伝わる力

Words&Communication Lab. WIP代表で日本語伝道師(ナレーター・日本語教師)の吉川雅子が日本語について感じることを発信していきます。言葉で伝えるもの、伝わるもの・・・常に敏感でありたいと思います。

2月になりましたね。

暖かかったり、寒かったりと目まぐるしく体調を崩しやすいかと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。

 

おかげさまで1月は、ナレーション仕事も多く、様々な原稿に向き合わせていただきました。

 

原稿の内容を記憶していたら私はすごい博識になっているのではないかと思うほど、知識を伝える講座やマニュアル的なものが多かったです。

 

原稿に向き合っていると、改めて日本語の表記と音声の違いはどうにかならないのかなと思う時もあります。

 

たとえば、「コンピューター」 原稿表記では、「コンピュータ」となっていることが多いですが、音では、「コンピューター」とちょっと伸ばして・・・となったりしますね。

 

でもこのぐらいは、大したことではないです。(笑)

問題は、伸ばす音をひらがなで思い浮かべてしまい、ひらがな通りに発音してほしいというご要望。

 

「信用」もひらがなだと「しんよう」ですけれど、音声にすると「シンヨー」であって、「シンヨウ」ではない。

でも「シンヨウ」と読んでほしいというご要望だったりします。

 

この類はたくさんあります。平仮名では、表記するときに伸ばす音は「う」とか「え」とか「い」とか書きますよね。だから、「シンヨウ」と発音するでしょと思っていたりします。

 

カタカナだと、そのまま伸ばす棒「-」を書くからいいんですけれど。

 

これは、日本語の音声、表記の弱点?だと思うのです。日本語学習をする外国人にも難しいことですけれど、母国語としている人にもきちんと教えられていないことなのかなと。もちろん小学校の一番初めに習うんでしょうけれど、忘れちゃいますよね。

 

まあ、どちらでも大して問題にならないということなのかもしれませんけれど。

 

日本語の音声が、音声としての日本語がきちんと教えられ、身につけられていくといいなあと思います。

 

 

 

 

 

たまたま見つけたある説明会に参加!

 

2時間弱の中で4名の女性がそれぞれ説明をしてくださった。

 

もちろん話し方もそれぞれの個性が出ていて・・・やっぱり話すっていろいろとその人の個性がでるものだな~なんて感心してしまいました。

 

同じ説明をするにしても、ものすごく違いがあった。

 

中には、ついていけないぞ~という方も。でもそれでいて、絶妙な間を使っていたり。ニコニコ

 

説明された中身もさることながら、その表現、言葉遣いについてものすごい勉強になりました。

 

その中特に響いたのが、「ご留意ください」というフレーズ。

これは定型の文言か?というぐらいたくさん聴いた。別の表現も入れたほうがいいんじゃないのか?というぐらいたくさん。

 

今までそんなに耳にしたことがなかっただけに、新鮮だった。

 

たまには他の表現使うと、聴いている人はもっと分かるのでは?なんて思ったり。

でも説明はシステマチックで、押さえるべきポイントを押さえてあって、とても勉強になりましたよ。

 

いつでも教えてもらうとか学ぶとかって必要だし、大切ですね。

それがなくなっちゃうと、やっぱり成長していけないですね。

 

 

 

 

お仕事でフランス語の講師の方とご一緒しました。

 

ご自身がハーフの方で、日本語もフランス語もネイティブ・・・

 

大学でフランス語を教えているけれど、まず学生さんの日本語力が・・・と。(^^;)

 

大学の授業で日本語をフランス語にしたり、フランス語の使い方を日本語で説明したりしても、日本語が分からなくて通じないこともあるそう。

 

日本語を教えることもあったりするそうで。

 

そうですよね。

 

うん、うん、よくわかる!と妙に共感してしまいました。

 

言葉って、思考を司ることにもなるので、言葉を多く知っている、しっかり使えることが、考えをまとめたり、表現したりする力に直結するんですよね。

 

ナレーションのお仕事でありながら、言語教師としての話が共感できて、楽しかったです。

 

日本語は、少ない単語で意思疎通がなんとかできてしまう言語ではありますが、だからこそたくさん言葉を知っているかいないかで、その人の表現力がものすごく変わってきますよね。

 

語彙・・・増やしていきましょう。