ネトウヨの高齢化問題と知性の話 | 反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地

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どうやらネトウヨや自称愛国者の高齢化問題が発生しているようです

ネット右翼の中心層を40代後半~50代が占める空恐ろしさ(日刊ゲンダイ 2018.6.5)

「やっぱり懲戒請求は正しい」「弁護士を見たらチョウセンジンだと思え」「糞チョンが逆ギレ」 それでもネット上ではこんな過激発言が相次いでいる。

 東京弁護士会による朝鮮人学校への補助金支給要求声明を巡り、誤解されて懲戒請求を受けた佐々木亮弁護士と北周士弁護士が業務妨害の被害を訴えた一件。約960人に対し訴訟を起こすとした両弁護士は、会見で和解による譲歩案も提示したが、ネット右翼(ネトウヨ)はやっぱり懲りないようだ。

 この会見でもうひとつ驚いたのは、懲戒請求した人たちの年齢構成だ。あくまで和解に応じた人での範囲だが、最も若い人で43歳、中心層は40代後半から50代で、60代、70代も含まれていたという。これまで通説では、ネトウヨの多くは「若いヒマ人で、無知な低学歴、低収入の貧困層」とされてきた。若いからといって人種的偏見を許容していいわけではないが、多くの苦労を重ねてきたはずの高齢者がネトウヨに加わっていたことに愕然とする。(後略)

 

「僕はネトウヨを卒業したのに、父がネトウヨになった」 第9回<オオカミ少女に気をつけろ! ~欲望と世論とフェイクニュース> - 泉美 木蘭(BLOGOS 2018.6.26)

 13歳で小林よしのり著『戦争論』に衝撃を受けるも、まったくの世間知らず状態のまま“誤読”してしまい、「昔の日本人スゴイ」→「日本人であるだけでスゴイ」→「だから僕はスゴイんだ!」という三段論法の“開眼モード”にはまり込んでネトウヨ化してしまったという内田大輔さん(仮名・31歳)。<前回インタビューはこちら>

 思春期を周囲の友人・大人たちに“真実の歴史を布教する”活動に捧げたが、イラク戦争、福島第一原発事故における保守派の言説に違和感を覚える。また、憧れから自衛隊に入隊するも過酷な訓練に耐えられず挫折。自身の言動を冷静に捉えなおすようになり、ネトウヨ活動は終了した。
 ところが、今度は家庭内でとんでもないことが――(後略)

 前者の記事は「ネトウヨの中心層が40代~50代」という記事でありまして、後者の記事は「ネトウヨを卒業した31歳の方の両親がネトウヨ化してしまった」という記事です。

 ネトウヨや自称愛国者の高齢化問題を、本日は真面目に分析してみようと思います。

 ・・・・・まあ、私もうすでにこの時点で爆笑しそうになっているんですが、「笑ってはいけないネトウヨ分析」の始まりであります。

※最近は政治系の話題で嘆息する事が多いですから、たまにはふざけて(?)分析でもしてみようかと。

時代背景からみる40代、50代と日本の転換期

 ケインズなどによると「人間は思想の奴隷である」のだそうでして、その思想というのはおおよそ固まるのが30代に入ってからなんだそうです。20代で色々と経験して、30代で性格なりキャラクターなり、そして思想も固まるというわけですね。

 現在50代の人達が思想が固まった時期というのはいつか?というと、上述したことが正しいとすると20年~30年ほど前ということになります。

 30年ほど前には大きな出来事として何があったか?ソビエト崩壊が1991年であり日本においても左翼の退潮でありました。さらに1990年代といえばバブル崩壊があり、日本に新自由主義が導入され始めた時期で、政治改革!やら小選挙区制の導入がこの時期ですね。

 20年ほど前といえば当然ながら失われた20年に日本が突入し、デフレが日本で蔓延した頃と同時期です。

 

 ざっと見てみましてどのように解釈できる時代なのか?というと、バブル崩壊による自信喪失、それに伴う強迫観念的な改革主義の台頭、そしてソビエト崩壊による左翼の退潮とアメリカ一極支配の到来が、現在のネトウヨが思想を固めるであろう20代あたりに歩んだ時代であったといえます。

 そしてこの時代に流行した考え方が、彼らの根底には染み込んでいるのだと思います。それはなにか?

  1. アメリカ一極支配におけるアメリカの絶対化
  2. 矛盾するようですが、東西冷戦の国際情勢の趨勢、見方を現在に引きずる
  3. バブル崩壊による自信喪失に伴う、脅迫的なまでの改革主義
  4. 左翼の退潮による反動で、極端なまでの「日本すげ~論」、経済大国論、技術立国論等々

 まあようするにバブルで自信喪失して、さらにアメリカの一極支配が明確になったので「アメリカ様には隷従」して、その隷従を隠すために「日本すげ~論」を誇大に信じ込んだというところでしょうか。

 バブル崩壊を「アメリカへの敗戦」と定義するのならば、反米を掲げた左翼の退潮も、そして対米従属という本質を隠すための「日本すげ~論」の隆盛、そして知性なき右傾化という現象は説明がつくのだと思います。

 

 また上記のように考えると、やたらと団塊世代に対して敵愾心を持っている(持っていた)というのも説明がつく気がします。

 

 もう少しミクロで心情を分析してみると、自分たちが社会に出る一歩手前、もしくは社会に出てからの数年くらいはバブルでイケイケドンドンだったのに、あえなく1991年にバブルが崩壊してえらいことになった。

 自分たちにはバブル崩壊の責任はなにもないのに、バブル崩壊を味わわされてさらには自信喪失までしてしまった。

 人は混乱とカオスの中で自身が保てない時にどうするか?何かにすがるしかない。それが「対米従属」であり「日本はすげ~論」であり、自信喪失した自分たちは「そのすごい日本に属しているのだから、凄いはずだ」という根拠なき妄想であったというわけでしょう。

 解釈の仕方によっては、時代の被害者とも言えるかもしれませんね。まあ、きつい言葉でいえば「現実逃避の軟弱者」であり「自己のアイディンティティを、己の知性で構築できない程度の人たち」という表現も可能ですが。

 

 彼らに同情の余地がないのは、「凄い日本のはずなんだ」という妄想ゆえに「うまくいかないことは改革だ!日本は本質的に凄いんだから、改革はうまくいくはずだ」と様々なものを破壊し、それが逆説的に「日本の凋落を招いている」ということなんですね。

 そしてうまくいかない現実から目を背けたいがために、「メディアは反日!」「◯◯は反日!」ととにかく都合が悪い者は全て「反日!」という言葉で片付けて、どんどん内にこもってしまうという循環が発生しているのでしょう。

そういや、若い人にネトウヨって少ないんじゃね?

 私はよくは知らないのですが、そーいや若い人、とくに20代とかにネトウヨってあまりいなくね?と思ったり。私の知る限りだと、現在の若い人はあまり政治に関心がない人が多い気がします。まあ、それはそれでちょっとどうなの?と思うんですが、ネトウヨみたいに声だけ大きな勘違い愛国者になるよりはよっぽどマシでありましょう。

 

 BLOGOSの方の記事に出てくるのですが「ネトウヨは知識が更新できていない」と、インタビューで31歳の元ネトウヨさんが語っております。ごもっとも。

 彼らは経済について語ることはできないし、愛国者を自称しながら国家論を語ることもしない。国際情勢ではことごとく予想と判断を間違ってばかりだし、話題になるのはワイドショーよろしく刺激的で日本に都合の良い情報だけでしょう。

 ようするに知性の面で言えば不真面目で怠惰であり、感情の面で言えばご都合主義であり持論の展開もおぼつかない幼稚性を有している。したがってブログランキング上位のブログにも言えることですが、情報の切り貼りをして「アイツラは反日だ!」としか喚くことができないと。

 アニメで言えば「〇〇たん萌えー!」とは言えるし「〇〇は糞!」とも言えるが、物語の構成なり示唆するものなりといったことは語れないみたいな感じでしょうか。

※萌アニメを否定しているわけじゃないんですけどね。私だってアニメの萌え要素はそこそこ好きですしお寿司。

 

 ネトウヨの分析はこんな感じだと思うのですが、厄介なのはこれらの自称愛国者やネトウヨといった勘違いした人たちをターゲットにした商売でありますね。ぶっちゃけ、「アイツラは反日だ!」「日本は凄いんだ!」と情報を切り貼りして「靖国!」だとか「神風!」だとか「保守!」だとか言っておけば、商売になるんですからそりゃおいしいでしょう(笑)

 しかもネトウヨが40代、50代が中心層となるとそこそこは購買力もあるでしょうから、かなり有力な市場でありますね。

 ただこの商売、評論家としてやるのならば割と致命的で、ようするに「知識が更新されていない勘違い愛国者」相手に受けることを言うってことは、自分もバカなことを公衆の面前で垂れ流さなきゃならないわけです。

 この難点さえクリアすれば、ネトウヨ向けの商売というのは非常にリピート率も高く、美味しいといえましょう。

※ただし、ちょっとしたことでネトウヨが手のひらを返して自身に牙を向ける可能性があるので、リスクも大きいかもしれませんけれども。

※あとは自身の挟持と羞恥心の問題でしょうな。私には100%無理そうです(笑)

 

 本日の結論。ネトウヨは割と可愛そうな人たちだったのかもしれない、ということで。まあ同情の余地はないのですが(笑)

 

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P.S ブログの移行の検討問題

 ネトウヨの高齢化問題より深刻な、当ブログの移行するかどうか?問題(笑)

 ひとまず先日書いたように、WordPressに記事全文、アメブロに記事前半と「続きはこちら」設置で問題はなさそうです。

 移行のメリットはSEO(検索エンジン)的に強くなるはず、というかアメブロが弱すぎる。ブログを好きにカスタマイズできるし、表示速度もサーバーによっちゃ移行したほうが早いはず。

 またWordPressではレスポンシブウェブデザインのテンプレを使用するので、PC、スマホ両方から1つのURLにアクセスすることになるので、やはりSEO的にもアクセス的にもよろしかろうと。

 

 ついでにグーグルアドセンスや忍者アドマックス等々の広告設置も当然可能なので、ブログ自体を収益化できる可能性もある。現在のアクセス数が過大計測でないなら、月に数千円程度(サーバー料金やドメイン費)は十二分に賄えそうです。

 サーバーはLiteSpeed(apacheの上位互換)とSSDを使用しているJETBOYが良さげ。てーかファーストSSDのプランで、月に600円かよっ!と見ていて驚愕です(笑)

 このブログの移行だけなら、ミニSSDプランの390円でもいけそうですけどね。

 あとこのレンタルサーバー、いつでもプランを上げたり下げたりが可能なんだそうです。

 

 とりあえず現在は仕事が多忙のために、ちょくちょくと検討を進めている段階です。時間ができたら移行作業などをして、問題なく移行できたらしばらく様子を見てみようかなと。

 データがある程度集まったら、進撃の庶民でも提案してみようかとは思っております。うまくいったらの話ですが(笑)

 というか、進撃もアメブロ(有料)に月に1000円ほどかかっているそうで、それだったらサーバーの移行してもランニングコストは変わらず、アフィリエイト設置でまかなえる気もするんですけどね。

 ・・・まあ、私のブログを移行してみてデータ集めてからの話ですね。

 

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コテヤンの好きなブログ紹介

進撃の庶民:毎日、気鋭の論客が政治、経済、思想に切り込む!コテヤン(月曜担当。気鋭じゃないw)も寄稿メンバーの一人です。影法師氏の進撃の朝刊も情報盛りだくさん!
新聞の社説とかより全然こっちのほうがいいです。いやほんまに!

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