10月の解散総選挙へ向けて現状分析編(1) | 反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地

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10月に総選挙が実施されるようです

安倍晋三首相、衆院解散を決断 10・29衆院選が有力 北朝鮮情勢の緊迫化で方針転換 「安保法制の意義問い直す」 創価学会も緊急幹部会(産経)

 安倍晋三首相は、28日の臨時国会召集から数日以内に衆院を解散する方針を固めた。11月上旬にトランプ米大統領の来日が予定されていることから、衆院選は10月17日公示-10月29日投開票が有力だが、10月10日公示-10月22日投開票となる可能性もある。首相は今月18~22日に訪米するため、帰国後に政府・与党で最終調整する構え。

 ということで10月に解散総選挙の運びになるようです。

 まずは日本の現状をざっと書いてみて、それから各政党の分析をしていこうかなと思います。っと、その前に・・・・

「安保法制の意義を問い直す?」

 

 安保法制とは

新しくつくられる「国際平和支援法案」と、自衛隊法改正案など10の法律の改正案を一つにまとめた「平和安全法制整備法案」からなる。

  • 集団的自衛権を認める
  • 自衛隊の活動範囲や、使用できる武器を拡大する
  • 有事の際に自衛隊を派遣するまでの国会議論の時間を短縮する
  • 在外邦人救出や米艦防護を可能になる
  • 武器使用基準を緩和
  • 上官に反抗した場合の処罰規定を追加

などが盛り込まれた。歴代内閣が否定してきた集団的自衛権の行使容認には「合憲性を基礎づけようとする論理が破綻している」(長谷部恭男・早稲田大学教授)など、法学者らから疑問の声も強い。

 ということで基本的に自衛隊法の強化および、集団的自衛権の一部行使を容認する法案ですが、これが2015年に確か通過したはずです。

 そして意義とは

  1. その言葉によって表される内容。

  2. 行為・表現・物事の、それが行われ、また、存在するにふさわしい積極的な(すぐれた)価値。

     「―のある事業」

 つまり安倍政権は下記の理由で解散総選挙を行うといっているのです。

「北朝鮮リスクが高まってきただろ!2年前にあの法案を通しておいてよかっただろ?」と問い直す、質問し直すのが今度の選挙の大義だそうですぞ!!(笑)

 

 裏を返せば「2年前のあの法案以上のことは、やる予定がない」から「過去の法案の意義を問い直す」わけではありませんかね?

 2年前の安保法制に意義を国民が見つけたからといって、これから北朝鮮向けにする対策に意義を見つけられるかどうか?はまた別ですからね。

 少なくともミサイルが飛んできたときのマニュアル、のようなものには意義は見つけられません(笑)

 

 話はそれますが、私は記事のタイトルを見たときに「(日米)安保条約の意義を問い直す」に見えて「すわ!日本も独立国への道を歩むのか!」と勘違いしました(笑)

 閑話休題。

 

 つまり、今回のこの解散総選挙の主題自体が「どうも後ろ向き」でありまして、それがなぜなのか?と考えることで全体の状況を分析できそうです。

なぜ安保法制直前、もしくは直後ではなかったのか?

 問い直す必要がある、というのであればなぜ安保法制の直後に解散総選挙をして信を問わなかったのか?もしくは直前に。

 なぜならば2014年の選挙は安倍総理自体が「アベノミクス解散」と名付けたのですから、安保法制の議論があまりなかったのも無理はない。つまり、じつはまだ「問うていない」かもしれないのに、「問い直す!」とな?

景気回復、この道しかない。第47回衆院選自民党公約(自民党公式サイト)

 

 上記によると「総裁の挨拶」「アベノミクスの実績」「経済再生・財政再建」「地方創生・女性活躍推進・少子化対策」「暮らしの安全・安心。教育再生」「外交・安全保障」という順で並んでいて、なんと(!!)安全保障は優先順位6番目なのですよ?

 ウィキベディアでみても「争点」という部分で上から5番目、下から3番目。この時期に政府も国民もあまり安全保障に興味がなかった、主題ではなかったと取れるので、実質的には「まだ問うていないものを、問い直す!」という解散だそうです(笑)

 

 なぜこのような物言いをしなければならないか?端的に言えばGDPデフレーターはマイナスだけどデフレは問題ない!金融緩和しても効果はないけど、それは天候のせいだ!一億総活躍とか抽象的だから、達成されたかどうかなんてどうでも良い!みんなが輝けるなんて、そう思えばそうなる!人づくり革命なんてたんなるスローガンだそーなんだ!

 まあ、一年ごとに「国民をなんとか引きつけるスローガン」を「アベノミクス」とやらが怪しくなると出してきたわけですが、ではそれがどのように達成されたか?というと、そもそも「達成の定義」がないので、だれも検証しようがない(笑)

 なぜなら5年近く「アベノミクスとやら」で「デフレは脱却しつつある」といい続けたのですぞ!(笑)ちなみに前期のGDPデフレーターは当然マイナス。実質賃金も野田政権に比べて5~6%マイナス。

 しかし!デフレは脱却しつつある!といえば脱却しつつあるのです!無能な大本営かよ(笑)

 

 まあそれは置いておいて。で、達成できたかどうか?もわからないスローガンを掲げまくって、ネタがなくなってきたので過去を探したら安保法制があった。北朝鮮情勢も緊迫している。よしこれだ!これで大大勝間違いなしだ!与党はそれまでの実績を評価してもらうものなんだから、論理的にも筋が通っている!という「言い訳」ですわな、どーみても。

北朝鮮問題の緊迫をどう見るか?

 何度もいっておりますが、日本にはそもそも北朝鮮外交で主体的に動ける理由が1つたりともありません。敵基地攻撃能力もない、安全保障はアメリカにおんぶ抱っこで、そもそも外交で圧力をかけて解決なんてほとんど無理、アメリカですら無理。

 ようするに今後北朝鮮は、核保有が既成事実化されて、核保有国として「容認せざるを得ない」ことになっていくだろうというのが私の診断です。

 そしてアメリカの軍事力行使も「ほとんど可能性はない」と思っておかなければいけないので、今さら「安保法制を問い直す!」などといわれても「ほーん?それで(ハナホジ)」なわけです。

 だってアメリカが動かないなら、集団的自衛権とか意味ないじゃないか!という話ですわな。

 

 そして安倍政権も「敵基地攻撃能力は検討していない」と正式に言っていて、何をどう問い直したらよいのかすらよくわかりません(笑)

 

 とするならば・・・日本にできるのは「核シェルターの配備」や「敵基地攻撃能力をどうするか?」という議論、いやいやもっと掘り下げれば「アメリカと同盟を続けるか、それとも華夷秩序に服するか、自主独立を選ぶのか?」という議論になるはずです。

※依然として北朝鮮のバックは中国ですからね。

 

 もし北朝鮮に対抗していく、中国にも服しないという結論であるならば、いかに国力を上げるか?という議論になり、結論は財政出動となるはずです。

 1ついえるのは、北朝鮮問題は1990年代から存在してますが、それを正面から受け止めなかった結果として現在の危機があるということです。

 1998年からの「失われた20年」がなければ、日本のGDPは1000兆円を超えて、防衛費もGDP比1%としても10兆円(!!)だったはずですから、中国にすら対抗できる額であった!というわけです。

 では安倍政権がアベノミクスとやらで財政出動をして、デフレ脱却を果たしたか?前述のとおり未だに「デフレは脱却しつつある!」のだそうです(笑)つまりは脱却できていない(笑)

 

 脱却が出来ていないので、安保法制を問い直す!などと言い出している、これがおそらく現状でしょう。

 

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本日の男の料理 笹鰈の唐揚げ

 あい、笹鰈という小さなカレイの唐揚げ。骨、頭まで食べられるので栄養満点、カルシウム満点ですよっと。

材料

  • 笹鰈
  • 片栗粉
  • 揚げ油

調理手順

  1. 笹鰈は5枚におろして身、頭と骨に片栗粉をまぶします。
  2. 揚げ油の温度は180度程度で良いと思います。揚げます。特に頭と骨の部分はしっかりとカリッと揚げてくださいね。
  3. お皿に盛って塩をふって完成!

 レモンを添える、大葉をしくなどすると彩りが良くなります。またレモン汁をかけると美味しいですよっと。

 

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