北朝鮮危機に見る橋下徹と経済学の奇妙な共通性 | 反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地

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またこの男が吠えている、橋下徹の不思議な思考回路

橋下徹ソウル報告「米日の政治家、何よりも日本国民は、ソウルの普通の市民生活を想像しろ!」(プレジデントオンライン)

市民・国民を抽象化した議論がいかに危険なものかは、僕も知事・市長時代に山ほど経験したよ。市民・国民が抽象化されると、理想の「あるべき論」が簡単に採用されてしまう。市民・国民の生活を具体的に想像すると、理想は確かにそうなんだけどでも市民・国民の生活のことを考えるとそこまではできない、と歯止めがかかる。

権力の行使って、理想と現実の本当に悩ましい綱引きなんだよね。

 私は大の中野剛志氏ファンであり、また大阪都構想では藤井聡氏の理論的支柱のバックアップのもとで、大阪市在住の身として大阪都構想に反対してきました。何故か?大阪都構想が「大阪市を消滅させて、大阪市民という自治と共同体を破壊するもの」であったからです。

 この橋下徹というオッサンは、自分はさんざん大阪で「大阪都構想!」という「大阪市解体計画」を「デマゴーグとともに」強硬に実行しようとしたのに、北朝鮮リスクでは「理想は確かにそうなんだけどでも市民・国民の生活のことを考えるとそこまではできない、と歯止めがかかる。」と言っています。

 おいおい(汗)

 北朝鮮の砲撃は確かに物理的にソウル市民の生活を破壊するでしょう。しかし橋下徹が推し進めた「大阪都構想は?」というと法的に「大阪市民を消滅させる、大阪市を破壊する」という話であったわけで、整合性はどうなっているのだ?と思わずにいられません。

 

 私は北朝鮮も嫌いですが、橋下徹も大嫌いです(笑)あえて汚い言葉を使うとするならば、こういった「ご都合主義の自称理論家」こそが「悪質なポピュリスト」「扇動者」なのです。

 雰囲気では「頭が切れる」「論戦に強い」などのイメージを抱かせますが、その言説を分析していくと「支離滅裂」になっているのが特徴です。

北朝鮮リスクをどのように解決するのか?

 これについては様々な意見があるでしょう。ここでは一つの意見としてうずら氏の記事をご紹介差し上げたいと思います。いやはや、ガンガン切り込んでいるので「やや過激」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、1つの解決方法を提示されております。


アメリカの武器と血を利用してでも眼前のリスクを除去し、その間に我が国は自国の軍事力を着々と養成する狡猾さが必要だ。

 これも1つの考え方でしょう。アメリカを利用しつつ、自国の軍事力を蓄えながらという話です。私からは技術的なアプローチでの解決方法を1つ、そして後段で施 光恒氏の記事をご紹介差し上げたいと思います。

 

 実際の技術的な解決方法というと、まず思い浮かぶのが「核武装」ですよね?将来的に可能かもしれませんし否定はしないのですが、現在すぐに!もしくは短期間で!というのは、核不拡散条約に署名している日本としては厳しいものがあるでしょう。

 北朝鮮が「米と有事になったら、被害をうけるのは日本だぞ!」と吠えております。これは「日本をいくら挑発しようが、どーせ何も出来ないんだから(笑)」という出汁に使われているのですね。要するになめられている。

 

 とするならば、舐めさせないためにはどうしたら良いか?大陸弾道ミサイルなんて大仰なことは言いません。北朝鮮まで届くミサイル装備を持つこと、そして敵基地攻撃能力を憲法解釈で認めることの2点である程度達成可能でしょう。「そっちが撃ってくるなら、いかなる犠牲を払っても報復するからな?」という姿勢を「物理的に表明する」のが大事なのですね。

 欲を言うならば揚陸艦での「歩兵での制圧能力」も少しは欲しいところです。北朝鮮は陸軍国家ですので、日本の陸上自衛隊では空海の支援があっても厳しいのですが、それでも「そっちがその気なら、死ぬ気でやったるで?この野郎!」が大事なのです。

 

【施光恒】「シャバ僧」過ぎるぜ!ニッポン(新経世済民新聞)

 

当時の米国大統領であったJ・F・ケネディは、ド・ゴールに核武装を思い留まらせようとして、米国は「核の傘」を広げてフランスを守ると言いました。

しかしそれに対して、ド・ゴールは次のように尋ねました。「米国は、ニューヨークやワシントンが核攻撃を受ける危険があっても本当にフランスを守ってくれるのか?」と。つまり、ソビエトがフランスを核攻撃するようなことがあれば、米国は、自国の大都市が攻撃を受ける危険を顧みず、ソビエトにただちに報復すると約束してくれるのかと問うたのです。

ド・ゴールの単刀直入な問いに、ケネディは絶句し、答えられなかったそうです。

 

ともかく、「自国の無辜の人々の生命は何としてでも守り抜く」という姿勢や気概こそを、国の責任ある立場にある者は保持し、示すべきなのです。

拉致問題でも同様ですが、残念ながら、現在の日本の政治家には、その当然の姿勢や気概が欠けているように感じられてなりません。

 全文読んでいただいたほうが良いと思うのですが、施 光恒氏は「精神的な面」から姿勢や気概について言及されております。まあ実際に武装がいくらあろうが、気概がなければ「単なるゴミクズ」になりかねないですからね。

橋下徹の自己利益的自己中な態度

 色々考察してきましたが、うずら氏にしても施 光恒氏にしても「やはり気概は必要だ」「その上でどうするか?」という解決策を模索し、示しているように思われます。この前提条件には「北朝鮮という対話(外交、政治)をすっ飛ばして軍事に走る国家」という暗黙の了解が存在します。私もこの見解には賛成です。(実際のところは、北朝鮮は「軍事という名の外交」に極端に傾斜している、と表現するほうが妥当かもしれません)

 

 ところで冒頭の橋下徹に戻りますが、彼は何故か「ソウル市民」を心配しております。いやいやいやいや・・・韓国は日本の同盟国でも何でもないんやで?ソウル市民の前に、日本国民を心配しないといけないのでは?(汗)

 

 ここからようやく本題に入れます。つまり「橋下徹と新自由主義経済学の奇妙な関連性」です。新自由主義では小さな政府を支持し、安全保障は基本的に考えていません。何故なら安全保障は「非効率」なものであり、市場の効率化を是とする新自由主義経済学から見ると「悪」であるからです。

 しかし安全保障が「国家にとって何より優先する」というのは「ほとんど自明の理」でしょう?政治家であったものならばなおさらです。ところが橋下徹は記事の中で以下のような主張をしています。

日本で今行われている議論なんて大して難しい議論じゃない。結局は理想を実現するためにどれだけ犠牲を甘受するのかっていう究極の判断、優先順位付けの話。

 要するに「現状維持で”直ちに”問題はない」という趣旨の記事なのですが、なんで日本の軍事力を伸ばしたりする議論になれへんの?というと、橋下徹にとって軍事力とは「非効率的な安全保障の話」だからに他ならないのでしょう。道理で大阪都構想で、大阪市やら共同体やら自治を破壊しようとするわけだ。効率的なら合理的と思っているわけですね。

 

 さらに最後に1点。

そのことによって得られるものは北朝鮮の核保有の阻止。確かに北朝鮮の核保有を阻止することは国際政治の安定にとって大きな利益だ。しかしそもそもここまでの状態を作ってきたのもこれまでの国際政治。ある意味、これまでずっと続いてきた国際政治の結果とも言える。

それをついこないだアメリカの大統領になったばっかりのトランプ氏が一気に変えよう、改善しよう、自分の思い通りにしようと思っても無理がある。大阪府政や大阪市政の改革によって生じる犠牲とはわけが違う。

 

真の強者はチキンレースからいったん降りる。そしてここまでの状態になってしまった原因を追究し、さらに状況が悪くならないように対策を講じる。今回の理想の実現は補助金給付改革などのお金の問題ではない。

そのことによって市民の暮らしが全て吹っ飛ぶリスクがある。犠牲を覚悟した上でこれまでの事態をすべて一気にひっくり返すなんていう理想の実現を、わずかな数の政治家が挑戦していいはずがない。

 自己弁護入りました~(笑)つまり橋下徹は「大阪都構想によって、多大な市民生活の犠牲が生じる」と認識していて、さらにそれを推し進めたのはワンマンの自分であるという面も承知していて、知事や市長でありながら「市民生活を犠牲にしてでも実績が欲しかった」と、なんと(!!)白状しているのです。

 「ソウル市民の受ける物理的壊滅的被害に比べたら、俺がやったことなんて小さいことだ。」と当時の当事者が言うのですからたまったものじゃありません。

 

 橋下徹自身は自分の理論矛盾に気がついている、しかし詭弁を弄して自分を正当化し、態度を変えてトランプを批判して見せて「聴衆の支持」を得ようとしているという訳です。

 なんだこの自己中なゴミクズ野郎は!と思わず突っ込んでしまいますね(笑)そらまぁ、うずら氏の記事の表現も過激にならざるをえないでしょう(笑)

プライマリーバランスと安全保障

 最後に短くしめたいと思います。「すわ!北朝鮮有事か?!」と騒がれておりますが、本当に危機感を持っているならすぐにでも「プライマリーバランス」などという、愚かしい目標を破棄するべきです。

 仮に戦争が勃発したとして、日本政府が「プライマリーバランスが赤字化するから、これ以上部隊は出せない!戦争支出の削減!」なんて言ったら「おい!ふざけんな!」でしょ?

 有事の際中に「金の計算を優先するバカな政府」なんぞ「あり得ない!」のです。

 

 であれば国民生活が脅かされ、自殺者が増えて15万人以上も亡くなっている、戦死している「デフレ」という「異常事態」の「有事」で「プライマリーバランス!」とか言っているのは「あり得ない!」のです。

 

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本日の男の料理 ビビンバ

 ビビンバって響き、ドラゴンボールのどどん波!に似てません?桃白白の使う必殺技なんですけどね。それはともかくとして(笑)ビビンバは野菜たっぷり、肉も入っていてご飯も入っている、ということで結構栄養バランスの良い料理のように思えます。

 今日は簡単な5種の具のお手軽ビビンバ!です。

材料

  • ほうれん草
  • キムチ
  • 牛肉
  • もやし
  • 人参
  • 醤油
  • ごま油
  • 胡椒
  • 顆粒だし
  • すりごま
  • ご飯

調理手順

  1. ほうれん草は茹でたら冷水にさらして絞って、顆粒だし、ごま油、醤油で和えます。モヤシも一緒。ちょっと刺激がほしいなら、モヤシには豆板醤も少量加えましょう。人参もほうれん草と一緒。
  2. 牛肉は炒めて塩胡椒、醤油で味付け。すりごまを少しパラパラ。
  3. ほうれん草、モヤシ、人参、牛肉、キムチをご飯に乗せて、卵の黄身を中央に載せたら出来上がり!

 人参は電子レンジでやると便利です。さっと出来て、栄養バランスも良さそうですよっと!豚肉にするとかゼンマイを入れるとか、色々と具で工夫ができそうです。卵も温泉卵やポーチドエッグにしたりと、これまたバリエーションがあるようですよっと。コチュジャンがある人は、それを使っても良さそうです。

 

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