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3種類の解釈の仕方
国際政治学では国際社会を3種類のイメージで捉えます。これらをさっと説明したところで、朝鮮半島情勢の解釈を巡って「違いが生じるのか?」について考察してみたいと思います。
そしてこの解釈の違いについては、三橋氏と私が対比的ですので良い例になるかと思います。
(あくまで分析の土台理論の違いであり、批判する意図はまったくないのです)
まず国際関係などを分析にする時に使われる手法ですが、以下のようなイメージがあります。
第一イメージ:
個人を中心に解釈するもの。例えばこの場合は金正恩や習近平などの性格や経験や性質等々。
第二イメージ:
組織を中心に据えたもの。北朝鮮と中国でいえば軍区や中国の政治体制、もしくは北朝鮮に対する中国の後ろ盾等々
第三イメージ:
国際システムや国力の大小、地政学上の観点等々から分析するもの。この場合は北朝鮮が緩衝地帯であるとか、もしくは中国とアメリカの軍事力、政治力、経済力の対比でのパワーポリティクス等々の分析。
三橋氏と私の解釈の違い
それぞれ重要なポイントだけ引用してみます。
続 日本国と日本国民は半島有事に備えよ(三橋氏 2017/04/09)
同時に、北朝鮮側にとってのデッドラインは、より早くやってきます。今年の秋の中国共産党第19回党代表大会で、習近平国家主席と李克強首相を除く、「江沢民派」を含む5人は、年齢的な理由(67歳が上限)で引退すると考えられています。すなわち、中国共産党の党執行部から、張徳江ら北部戦区の支配者らが消え失せてしまう可能性が濃厚なのです。
北部戦区が習近平の手中に落ちると、金正恩は今度こそ「何の後ろ盾もない」状況で、アメリカという世界最強の軍事力と直面することになるわけです。
米国の北朝鮮への軍事侵攻はあり得るか?(本ブログ 2017/04/04)
アメリカにとって北朝鮮というのは「適当に脅威として仕立て上げられる、便利な存在」でして、中国にとっても手を焼いているとは言え、韓国と中国の間の緩衝地帯という意味を持ちます。
地政学的に中国がこの緩衝地帯を捨てるはずがなく、アメリカの軍事侵攻に対して中国がゴーサインを出すというのは考えにくい。
(中略)
では中国の合意なしに北朝鮮を軍事侵攻できるか?これも明確にNOです。合意なしであれば朝鮮戦争の再来になりかねず、最悪アメリカvs中国という図式で戦争に発展するので、理性的であれば「あり得ない」が答えでしょう。
最初にお断りしておきますが、どちらの分析が正しいか?についての議論ではありません。どちらとも解釈は可能だし、未来に事なのでどちらに転ぶかも「分からない」が正解ですので。
その上で見事に対比をしているので、どういった視点が国際関係を解釈する場合に用いられるか?という点に着目しているわけです。
さて、冒頭の「国際関係をイメージで捉える」という話しに戻りますと、三橋氏は第二イメージ、私は第三イメージで捉えていることが理解いただけると思います。
第二イメージ:
組織を中心に据えたもの。北朝鮮と中国でいえば軍区や中国の政治体制、もしくは北朝鮮に対する中国の後ろ盾等々
第三イメージ:
国際システムや国力の大小、地政学上の観点等々から分析するもの。この場合は北朝鮮が緩衝地帯であるとか、もしくは中国とアメリカの軍事力、政治力、経済力の対比でのパワーポリティクス等々の分析。
北朝鮮の情報が少なすぎる
ピーター・ナヴァロの著書「米中もし戦わば」でも北朝鮮に関する情報がほとんど出てきません。はっきりいって北朝鮮の情報は少なすぎる!のです。
北朝鮮の指導者、金正恩が「狂信的な3代目独裁者」なのであれば、三橋氏の説がおそらく当たりでしょうし、そうではなく一定程度状況を分析しているとすれば私の説が当たるのでしょう。要するに「どちらも当たるも八卦、当たらぬも八卦」という状態なのですね(笑)
また中国に関しても十分に情報があるとはいえず、これも分析の精度を低下させるファクターの1つです。大体、中国の最悪の輸出物は「情報である」なんて笑い話にもならない話すらあるわけですから。
ですので私の分析の欠点は「前提条件として中国と北朝鮮が理性的である」というところにありますし、逆に三橋氏の分析の欠点は「地政学的に中国が(理性的であった場合)北朝鮮を手放すか?」という点にあります。
ただし、私も三橋氏も「朝鮮半島のリスクが高まっている」という点では一致はしておりますが、それがどの程度か?という部分に相違があるわけですね。
ついでに言いますと、今回の場合は「朝鮮半島有事に備えろ!」と警鈴を鳴らすのが「正論であろう」とは思います。私はやや知的好奇心に傾きすぎていて、自分の分析がどうなのか?当たるのか?当たらないのか?に興味が向きすぎてるんですね(汗)
アメリカを絡めると、ますます混沌とする
アメリカが先日、米中首脳会談中にシリア政府に対して「化学兵器を使った」としてミサイルをシリア基地に59発も打ち込みました。
まずもって有利に事を進めていたシリア政府が「なぜ今さら化学兵器という国際法に反する兵器を使ったのか?」という疑問は残ります。
また頭をよぎるのは2003年のイラク戦争でアメリカが「大量破壊兵器を保有している」として、結局見つからなかった話です。
トゥキディデスの罠なのか?・・・・それとも?
約2400年前、スパルタとアテネによる構造的な緊張関係に言及したと伝えられる(英文訳:“It was the rise of Athens, and the fear that this inspired in Sparta, that made war inevitable.”)[2]。
古代ギリシャ当時は、アテネが台頭し、覇権を握るスパルタの間で長年にわたる戦争が勃発した。 転じて、急速に台頭する大国が既成の支配的な大国とライバル関係に発展する際に、それぞれの立場を巡って摩擦が起こり、当初はお互いに望まない直接的な抗争に及ぶ様子を表現する。現在では、国際社会のトップにいる国はその地位を守るために現状維持を望み、台頭する国はトップにいる国につぶされることを懸念し、既存の国際ルールを自分に都合が良いように変えようとするパワー・ゲームの中で、軍事的な争いに発展してしまう現象を指す(Wiki)
もしもアメリカが「台頭する国へ、今なら勝てるというパワーポリティクスを仕掛けている」とするならば、私の見立てではアメリカの凋落が早くなるだけだと思います。何故ならば既にそれは2003年のイラク戦争の泥沼化によって「中東へのプレゼンスが低下し、アジアに足を移さざるを得なかった」という点で明らかになっていると思うからです。
もしも朝鮮半島有事があれば、アメリカの凋落は早くなり、日本にも安全保障上の危険が迫ると私は見ます。
よく2ちゃんねる等では「中国は周辺諸国に火種を抱えているので、全戦力は投入できない」という論を見かけますが、それは実はアメリカも”同様”なのです。
むしろアメリカのほうが「世界中に戦力を配置している」わけであり、地理的に見れば中国のほうが有利に写ります。
また兵站の問題もあります。遠く離れたアメリカから築かなければいけない兵站と違って、中国は本国とその近海のみで構築すればよいのです。
(ついでにアメリカの製造業が「衰えている」のに対して、中国は少し前まで「世界の工場」と呼ばれていたという点も指摘しておきましょう)
アメリカが大戦をする唯一のタイミング
攻撃は守備の3倍の兵力(質も含む)を必要とする。これはランチェスターの法則などでも言われていることですし、歴史的経緯からしてもほとんど自明でしょう。
そして中国の軍事費というのは、正にアメリカの3割に到達しようとしております。
ちなみに質はもちろん「中国が劣っている」のですがピーター・ナヴァロによると「量も質」なのだそうで、それは最もだなと。
さらに中国では人件費が相対的に安い、従って製造費も安いという点は考慮にいれるべきでしょう。
とするならば「アメリカが大戦を起こして中国の勝利するチャンス」は「今」しかないのかもしれません。
そしてそれは「出来ない」と私は判断します。
もしいま起こさなければ、アメリカは(自国)経済と軍事(覇権)の矛盾の狭間で苦悩する21世紀となるでしょう。その可能性は非常に高いと私は思います。たとえトランプであっても。
であれば、日本は今から「アメリカに頼らなくても自国を防衛できる国力」を手に入れるためにかじを切るべきです。もっとも、拝米の安倍政権や自称保守には、そんな期待は微塵も出来ないかもしれませんが(笑)
P.S
上位ブログを10数個見てみましたが、国際情勢についての論考は「皆無」であり、10数個の中で唯一三橋氏だけが論じてました。見解は違えどそこは素晴らしいなと。
逆説的に「反日!とか民進党!とか」でしか語れない、上位ブログって必要なの?と(笑)
ココらへんに経世済民陣営の突破口があるのではないか?となんとなく思いました。
多くの人が国際情勢に不安を抱く中で、そこら辺の記事をちょっと頑張ってみようかなと。ランキングに現れたら「第二イメージ」ではなく中野剛志氏の富国と強兵に出てきた「逆第二イメージ」的なものの余波がランキングで取れるかもしれない、と思います。
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三橋貴明オフィシャルブログ:はい、皆様ご存知の三橋貴明氏のブログ
毎日更新されているんですが、当然ながら私も毎日みています。多分見始めて7~8年くらい?むっちゃ勉強になりますから。
本日の男の料理 豚と小松菜の炒め物
豚と小松菜を中華風でちょいと手の込んだ炒め物にしちゃいます。ポイントは湯通しと片栗粉。
材料
- 豚肉スライスか小間切れ
- 小松菜
- 片栗粉
- 塩
- 胡椒
- 味覇
- 醤油
- 日本酒
- ガーリックパウダー
- サラダ油
調理手順
- 小松菜は鍋を沸かして、さっと湯通しします。根本が20秒、葉が10秒でOK。さっとザルに上げて冷水で粗熱を取ってから絞ってカット。お湯は鍋に残しておきます。
- 豚肉を適当な大きさにカットして、片栗粉をさっとまぶして混ぜます。1で残しておいたお湯を沸かして湯通し。10秒~20秒ほど。これもザルにあげます。
- 中華鍋にサラダ油をしいて熱して、煙が多少出てきたら小松菜、豚の順で入れて炒めます。下茹でしているのでさっとでOK。
- 塩、胡椒、ガーリックパウダー、味覇(お茹で溶いておく)、醤油、日本酒で味を整えてさっと炒めたら出来上がり!
味付けは豆板醤でもオイスターソースでもOK。下茹でと豚肉と片栗粉がポイントですよっと。