”日本人の面構え”と会沢正志斎 | 反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地

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いつも愛読しております、みぬさ よりかず氏のブログは毎日更新されておりまして、ブログ毎日更新の先達でもあります。

んで個人的にみぬさ氏に抱いている印象は「懐が深くて常識的」な方だなぁと。

 

さて、上記の記事で日本の平和ボケと江戸時代の「ある種の日本人の強さ」について書かれております。

そこでちょいと、明治維新の志士たちのバイブル、会沢正志斎の「新論」やその背景などを考察しつつ、グローバリズムという黒船といかに戦うか?も書いてみたいと思います。

みぬさ氏が書かれているように、現代日本人の欧米崇拝とも呼べる対米追従、アメリカにさえ従っていればいいんだ!というようなある意味の従属した精神性というのは、日本にはアメポチ保守しかほとんどいない、新自由主義礼賛の似非保守が大半、ということからも読み取れると思います。

 

尊皇攘夷とは天皇を敬い、夷狄(外人)を追い払うという意味でありますけども、今風に言いますと自存自衛、自主独立の精神と言い換えることが可能です。

そして何度か記事にしておりますけども、黒船から明治維新、そして日清、日露を経て第二次世界大戦というのは、この「尊皇攘夷」という精神が根底にあると見て間違いないでしょう。

 

よく「明治で日本は開国した!」などとたわけたことを言い、攘夷派VS開国派という対比のされる明治維新ですが、上記の2つは対比にならない、とどれだけの人が気がついているのでしょう?

開国の対義語は鎖国であり、攘夷の対義語、つまり自存自衛の対義語は従属です。また今すぐ攘夷!というのは主戦論であり、力をつけてからというのは戦略的な非戦論です。

 [壁]д・)チラッ ク、クリック…

 

要するに開国派の中にも攘夷派はいたし、鎖国派の中にも攘夷派はいたわけですね。

そして「開国して西洋文明を取り入れて、日本の工業技術を発展させ、しかるのちに自存自衛、つまり尊皇攘夷である」という方向性が、明治政府だったのだろうと思います。

この文脈で考えると、臥薪嘗胆、富国強兵という明治政府の合言葉がストンと腑に落ちるではありませんか。

 

さて、時は幕末の20年以上前、会沢正志斎という学者は様々な異人への情報収集、もしくは書物から「ん?これは日本やばないか?」と気が付きます。

イギリスやオランダがいろいろな国を植民地とし、その魔の手が日本にも忍び寄っていることに、幕末の20年も前に気がついたわけですね。

そして彼は精力的に情報を集め、分析し、日本の総力でもって事に当たらねば、日本が属国にされてしまう!と1つの書物にまとめます。「新論」の誕生の瞬間です。

 

そして水戸藩のお殿様にこれを見せに行くわけですけども、水戸藩のお殿様及び重臣はびっくりします。

実はその新論に示された情報というのは、江戸幕府が掴んでいる情報と瓜二つ。さらに泰平の世にありながら「ヤバい!」とラディカルに論じる書であり、これはちょっと外には出せないなぁ…と水戸藩から門外不出になってしまいます。

読めるのはお殿様と重臣のみ、だったそうです。

 

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この経緯はニッコロ・マキャベリの君主論に近いものがありますね。

マキャベリズムとして知られるマキャベリの君主論、これも超現実的でありラディカル(過激)な書物として一時期、封印されていたそうです。

 

 

 

さて、時は幕末、黒船が来航した辺りに会沢正志斎の弟子たちが、水戸藩に無断で会沢正志斎の著書、新論をコピーして世間にばら撒いてしまいます。これを読んだ幕末の志士たちは20年も前にこの慧眼!!とびっくりし、新論を読んでなければ志士にあらず!と言うような風潮が出来上がったそうです。

ちなみに余談ですが、中野剛志氏も2011年に新論を読み感化されて「尊皇攘夷だ!TPPをぶっ潰せ!」と立ち上がったのだとかなんだとか、と動画で仰られておりました。

 

ようやく、みぬさ氏の記事に戻りますが、みぬさ氏は記事の中で安全保障、特に軍事について述べておりますし、私も全面的に同意するところです。

会沢正志斎も総力戦に備えよ!として欧米列強の軍事力、工業力を分析し、ある意味で現代のゲリラ戦術に近いものを提案していたのだとか。

イメージで言いますとベトナム戦争のベトナム側、という風に捉えて頂けたらと思います。

 

そして現代は軍事だけでなく、経済においてもグローバリズム・新自由主義という黒船によって日本と世界が蹂躙され、格差が広がり、資本主義そのものが持続不可能になっているのだと思います。

グローバリズムとはアメリカのミルトン・フリードマン等によって示された一つの潮流であり、大本はアメリカの他国を抑圧するための国家戦略です。

※アメリカ自身がその新自由主義・グローバリズムに苦しんでいるのは、なかなかに皮肉な歴史の必然でありますが・・・・

 

であればみぬさ氏やもしくは三橋貴明氏、藤井聡氏等々。

彼らのように「経世済民」を掲げて、思想の尊皇攘夷を行うことこそ、日本人の誠である!となかなかに「ラディカル(過激)」な発言をして、締めくくりたいと思います。

 

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本日の男の料理~弁当に使える肉そぼろ~

 

ご飯にのせてもよし、弁当によし、うどんの具に、冷麺の具に、和物にと万能の肉そぼろ。

 

材料

・ひき肉

・醤油

・日本酒

・みりん

・サラダ油

 

1)サラダ油を引いて強火でひき肉を炒めます。おおまかに火が通ったら、醤油2、日本酒1、みりん1程度の割合で加えて弱火に。

 

2)水分と肉汁が飛ぶまで弱火~中火で焦げ付かないようにしっかり炒めます。

 

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