しばらくブログを放置していた間にいろいろあった2021年も終わりそうな12月後半。いかがお過ごしでしょうか。
今年も福袋が限定100個で発売になりました。
狙ってる方はお早めにご購入ください!
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今年も福袋に杜氏からの手紙ということでA4用紙が1枚入ってますので、読んでね!iPadですが今年も手書きで書かせていただきました。そこで書こうと思ったけど長くなるのでやめたことをこっちで書こうかなということで久々にブログにログインしました。
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映画オタクなので時間があれば今年も映画館に行ってたんですが、今年観た中ですごいグッと来た映画があります。それが「サイダーのように言葉が沸き上がる」というアニメーション映画で↓
今、Netflixでも配信されてるので割と観やすい状態になってます。
この映画、地方のショッピングモールが舞台で現代の高校生を主人公にした青春映画。プロットだけを取り出すと典型的…というか古典的なボーイミーツガールの青春映画なんですが、お話の軸というかキーになってるのが「俳句」と「アナログレコード」という映画でした。
スマホネイティブでSNSが当たり前にある状態で育った今の高校生にとっては、「俳句」と「アナログレコード」って真逆のところにありそうなものですが、この2つの要素をうまくフレッシュにポップに料理して物語に落とし込み、懐かしけど新しい「逆に新しい」的な味わいの映画になっていました。
Twitterに「#俳句」で俳句をつぶやいて自己表現するとか、アナログレコードの歌謡曲に乗せて自分の俳句をリーディングするとかやってることすごいヒップホップ的なサンプリングセンスだなとか、ともかく要素要素は私たちのもっと上の世代のものを現代的な料理の仕方ですごくフレッシュな表現にしてて、なんかグッと来たんですよね。劇中で主人公が詠む俳句に「夕暮れの フライングめく 夏灯し」という句があるんですが、この「フライングめく」というワードチョイスとかにすごい絶妙に今を感じたり。
今年観た中ではいちばん日本酒っぽい映画でした。日本酒っぽいというか現代日本酒っぽい感じ。様々な要素が科学的に説明可能になり、そこからのアプローチが出尽くし、かつ酒税法というルールのもと造られる現代の日本酒。個人的な好みとして、まったく新しいことを発明したいみたいなことよりもむしろこの「逆に新しい」感覚を持ったお酒が好きで。当たり前と思っている何気ないものとか、ずーっと受け継がれてる当たり前にやってる造りも視点や組み合わせ次第で新しくなるもんですよね。これはモノづくり全般に言えることかもしれませんが。ま、ともかくそんなことを考えた「サイダーのように言葉が沸き上がる」でした。
ということで、
これはA4には収まりませんでした。
今季の造りはより、当たり前にやってきたことをもう一度ちょっと俯瞰した視点から見てみながら造りが進行中(?)です。今期はどんなお酒がうまれるでしょうか。私自身も楽しみにしています。