46歳の夫は悪性脳腫瘍(膠芽腫)で手術をして約1年6ヶ月闘病後、2024年8月27日に旅立ちました。手術の後遺症で認知症を発症して寝たきりでした。

 

かたつむりここまでの経緯

クローバー救急搬送、緊急手術までのお話は→こちら

クローバー病名判明、手術後1ヶ月までのお話は→こちら

クローバー手術後2ヶ月、せん妄が始まる頃のお話は→こちら

クローバー手術後3〜5ヶ月、在宅介護を決断するまでのお話は→こちら

 

病名判明。平均余命は14ヶ月 >

歯ぎしりと独り言が止まらない。悲しい日々 >

要介護5の夫の在宅介護、嵐の1日目 >

夫だけに見えている、3人目のこども >

再発。抗がん剤治療、突然の卒業 >

夫が旅立ちました >

 

8月23日 亡くなる4日前

 

酸素量は95%。

熱は37.5度です。

尿は1日1000mlでています。

 

 

朝、しゃっくりが出ていたけど数回で止まったので

 

「しゃっくり止まったね!」と言うと

 

右手でピースをしたような気がしました。

 

お腹の上に置かれた右手で弱々しくピースの仕草をしていました。

 

目をつむり表情は無表情です。

 

夫が病気になる前のどこかユーモアな部分が垣間見れたようで、

 

この時のことは本当に印象深く心に残っています。

 

 

 

夜は家族みんなで「となりのトトロ」を見ました。

 

「メイとサツキの家みたいなのに住んでみたいって、よく言ってたよねー」

 

と、他愛もない話題だけど一生懸命夫に話しかけました。

 

夫はいつもの寝る時間になったけど、時々目を開けて見ていて、

 

「まだ見る?寝る?」と聞くと、目をしっかりと開けて見つめてきて、まだ見たそうだったので、

 

結局最後まで、みんなで見ました。

 

子どもたちも、夜遅くまでお父さんとテレビを見るのが嬉しかったようで、

 

いつになく楽しい会話を繰り広げていました。

 

夫も楽しく聞いてくれていたんじゃないかと信じています。

 

 

 

その後入眠しましたが、15分おきくらいに目を開けていました。

 

眼球が流れている時もあれば、どこかを見つめている時もありました。

 

私はそっと夫の瞼に手をかざして、まぶたを閉じてあげました。

 

呼吸は落ち着いています。

 

そのようなことが夜中の2時くらいまで続きましたが、

 

ようやく寝息が聞こえてきたので私も寝ました。