闘病1年4ヶ月目 <抗がん剤治療12クール目>
夫は抗がん剤治療のため先週末から入院している。
日曜日、私は息子のサッカーの試合のため病院へは顔を出せなかった。
息子が思うように試合で活躍できず、
心のせまい私は勝手ながらモヤモヤ、イライラ、不満を息子にぶつける。
他の子たちは大半がお父さんお母さん2人が応援に来ていて、
お父さんが我が子にもっとああしろこうしろと、指示を飛ばす。
うちも夫が病気じゃなかったら、喜んで試合に付き合い、このように
息子にとっては大きなお世話とも取れるようなヤジを飛ばすのだろうな、、、![]()
そして活躍できずスタメンをこの日から外れるであろう我が子に
なんて言葉をかけるだろう・・・
夫は、息子に怒る私のフォロー役として、きっと息子をうまくなぐさめただろう。
私が怒ると夫がフォローし、夫が怒ると私がフォローするというように
今までやってきた。
夫がいないと困る!!!
私は、夫の代わりにはなれないと改めて感じた![]()
夫の病院へは夫の両親が様子を見に行ってくれた。
ずっと布団をかぶっていて、話しかけても反応がなかったが、
帰り際は少し話せた、とのことだった。
夫は、自分の息子がサッカーの試合でどうだったかと気にすることもなく、
そして、私と息子が不穏な空気になっていることも知らず、
穏やかに病院のベッドで大半を寝て過ごし、
起きたら自分の世界で、好きなように過ごしている。
別の世界で生きているようで、寂しいな
と感じるけど、
夫が今日穏やかで過ごしていてくれたのならそれでいいか![]()
夫の異世界語録 ![]()
「歯磨きしたかどうかは、俺の師匠か部長に聞いてみて」
(歯磨きのこと知ってる師匠って誰〜?
)
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重度認知症の夫が発する言葉は、いつも謎解き。それを私は「夫の異世界語」と心の中で呼んで、和ませてもらっています
夫の一言一言が愛おしく大切です。
いつか夫がいなくなって、涙が止まらなくなった時、これを見て笑顔になるきっかけにしようと思っています。