2023年1月19〜2月15日 <抗がん剤治療7クール目> 手術から11ヶ月目
会社の同僚の方で2人、夫とよくキャンプへ行く人たちがいた。
夫が病気で倒れる数日前にも一緒にキャンプへ行っていて、夫が入院中にはお守りを持ってきてくれた。
夫が退院しても高次脳機能障害と認知症でこんな状況とお伝えすると
「退院したらまた一緒にキャンプに行けるかと思っていたのに」
とご友人たちは言っていた。
この時期、そのご友人2人が夫に会いにきてくれた
会社時代のことを覚えているかどうかわからないことなど、夫の状況は事前に伝えてある。
そのご友人たちがくる直前まで夫には、
ご友人たちと夫が写っているキャンプの写真(見やすいように大きいサイズに引き伸ばした)を、何度も見せて
「この人たちは直前まで一緒に働いていた人たちだよ。一緒にキャンプに行ってたよ」と夫に伝えていた。
ほぼ1年ぶり・・・ 会話ができるだろうか
会社のことは覚えているだろうか
友人たちがきた。
夫は、以前親友が来てくれた時と同じように最初は布団をかぶって、反応を示さなかった
だけど徐々に顔を出し、ご友人たちの話しを聞き、少しずつ話に混ざることができた!!
「△△部長ってわかる?あの部長がさぁ〜」と同僚の方が話を振る。
夫は多分わかっていない。でもにこやかに頷いている。
仕事の話はあまりわからないみたいだったが、キャンプの話はなんとなくだけど、会話ができた!!
同僚の人と3人でお話をしている夫。
たったこれだけの事だけど、この風景になんとも言えず、感激、感涙。。。
夫が通常の世界線に帰ってきた感じで不思議。。。
認知症で障害を理解していない、今でも自分は仕事に行っていると思っている夫は、
「こないだの夜勤で〜」と、ご友人たちを混乱させたりしたけど、
うまく話を合わせてくださって、和やかに時間は過ぎた
1時間くらい経つと「トイレに行く」と立とうとして騒ぎ始めた。
夫が私に暴言を吐いているところを見て、ご友人たちもうろたえている。
友人たちの前でオムツ替えもできないしどうしようか・・・と思っていたら
大人しくなり寝てしまったので、そのままお開きにした。
ちょっと最後は不穏になってしまったけど、
夫にとってこの日はかなり脳に良い刺激になったのではないかと思う
夫の異世界語録
「こむぎこをかくしておかないと」
(夫、小麦粉使ってるの見たことないよ?!)
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重度認知症の夫が発する言葉は、いつも謎解き。それを私は「夫の異世界語」と心の中で呼んで、和ませてもらっています夫の一言一言が愛おしく大切です。
いつか夫がいなくなって、涙が止まらなくなった時、これを見て笑顔になるきっかけにしようと思っています。
続きは4月29日(月)19時30ごろ更新します!
「8クール目 (夫の)確定申告、気が狂いそう」