2023年8月16日 手術から5ヶ月18日
子どもがおばあちゃんちから帰ってくる日。
朝から、夫には子どもの写真を見せたり「帰ってくるよー 会えるよ!」と声かけ。
夫はいまいちピンときてないようだけど、会ったらわかるかな?
そもそも、私のことも妻と認識している時もあったりなかったり
よそよそしく敬語を使われたりする。まだ、慣れなくて傷つく。(今は慣れました)
子どもが帰ってくる時間に合わせて、夫の機嫌を損ねないように朝からちょっと緊張。
子どもたちは夫の両親に送ってもらうことになっていた。
ガチャっ ただいまー!!!! 息子の明るい声が玄関から
いきなりパパに飛びついたりしないかヒヤヒヤしていたが、それはない。
6歳の息子はちょっと距離を取って近づこうとしない
「こっちにおいで」私は息子を呼び寄せて、「パパ退院したよ」と対面させた。
夫は目をつぶって寝たふりをしている。
夫も嬉しい?緊張している?気持ちが読めない
でも、その瞬間!
目を開けて、笑った!!! 子どもたちに笑いかけた!!
よかった!!!
最初は私が間に入りながら、たわいもない会話を交わした。
でもそれ以上は、息子も何を話したら良いかわからないみたいだった。
病気になる前の夫だったら
「おばあちゃんちで何した?楽しかった?良い子にしてたんだろうな?」とか会話が弾んだだろう。
夫は息子の名前と歳がわからないようで、息子に「何歳?」と聞いた。
ちょっと泣けてきた
つい半年前まで普通に話していた自分のお父さんに「何歳?」と聞かれて、息子はどう思っただろう?
息子は、夫と会話が続かないことにすぐにつまらなくなり、戸惑っていた。
私はとっさに思いつき「お父さんと、ジャンケンしてあっち向いてホイをしたら?」と提案した。
息子と夫がジャンケンをする。タイミングがなかなか合わないが、それが可笑しかったらしく2人は笑っている
そして息子と夫は、あっち向いてホイを2回した!!
これは、夫にとってかなり脳トレになったのではないだろうか
15歳の娘は最初は近づかず話せなかった。だいぶ警戒している
でも、夫と息子が話している様子を見たり、穏やかに寝ている夫の空間にしばらくいることで、
慣れてきて安心したのか、少しずつ近づくことができた。
息子ほど近くないが、久々にお父さんと向き合っている。
小さな声で恐る恐る話しかける。
よそよそしく話していて、話も噛み合わないので盛り上がりには欠ける。
私は「ほら、こないだ買ったグッズ見せてあげたら」と話題を振ってみた。
娘が好きなアニメのグッズなどを夫に見せにきて、遠慮がちに説明をしている
夫は目を開けてじっと見ている。穏やかな表情で娘の話を聞いている。
これも相当、夫の脳トレになったに違いない
病院にいた半年間の中では得られなかった体験を、この日たくさんしている。
「自宅にいることが一番のリハビリになるよ」という看護師さんの一言は本当だな〜と感じた
久しぶりに4人が揃った家の中は明るかった。
続きは4月6日(金)19時30ごろ更新します!
「夫が暴れて寝ようとしない」