2023年6月6日 手術から3ヶ月6日
夫は手術後、総合病院で1ヶ月急性期を過ごし、その後がんセンターで初期治療として抗がん剤治療(放射線+テモゾロミド)を行った。
そして今日からは約2ヶ月間の期間限定で回復期リハビリ病院へ転院する。
2ヶ月後はまた、同じがんセンターへ帰り、再び抗がん剤治療を開始する予定。
朝、がんセンターで着替えを済ませ、ベッドのまま介護タクシーへ乗る準備をした。
その時看護師さんが
「次会う時、車椅子に乗ってたら感動するわ」
と言って送り出してくれた。
夫は、食事を拒否し始めた時期、同じくリハビリも強い拒否があり車椅子へは乗ることができなくなっていた。
介護タクシーの中で、私は夫のベッドのそばへ乗り込み、夫は両手にミトンをつけていた。
途中、暴れ出さないか、本当にどきどきしながら気が気ではなかった。
介護タクシーの中では子どもの話をした。
「〇〇ちゃん(←長女)の誕生日が近いけど、今年は何あげる?」と聞いたら
ふざけてるのか、質問の意味が理解できなかったのか
「ごみ」と答えた。
高速を使って1時間弱ほどかかったが、なんとか無事にリハ病院へ着いた。
私が手続きをしている間に、夫は先に病室へ通されていた。
「何するんだよっ てめー!!! さわんじゃねー!!!」
「おまえ、あっちに行け!! ふざけんなよっ」
病室に入る前から夫の大きな声が聞こえる。
夫は環境が変わったことで脳の理解が追いついておらず、興奮して手がつけられなくなっていた。
スタッフさんが夫を手伝おうと手を伸ばすと、振り払い噛みつこうとしていた。
お願い、暴れないで・・・!!!
私は目に涙をためながら必死に心の中で願い、手続きの担当の方に
「こんな夫ですが・・・ご迷惑をおかけします」
と何度も何度も頭を下げた。
これから本当に大丈夫だろうか。。。
やっていけるだろうか。面倒見きれません、と数日でお断りされるのも覚悟していた。
病室に入りしばらくしてやっと夫は落ち着いてきた。
夫は短期の記憶を保つことができないので、先ほど怒って声を荒げたことはもう忘れている。
スタッフさんと少しだけ話をしている。
「バンザイはできますか?」
夫「・・・できないっすね」
と答えていた。
すごい!ちゃんと答えてるじゃん!!
すごく感動して、夫の両親にこの会話のことをメールしたら、
夫の両親も感動していた!
続きは3月25日(月)19時30ごろ更新します!
「父の日のメッセージ『おやじ、しぬなよ』」
介護をする人へのギフトとして
喜ばれると思いますシリーズ
パート2
夫の介護を始めたばかりの頃、
ご飯を作る気力もなかった時、
友人からもらったレトルトのおかずが
本当にありがたかったです
パート1→アロマのおしぼり