夫が食べず、話さなくなってから、48日目。
ここまでの経緯
病気発覚、緊急手術までのお話は→
2023年3月29日 手術から28日後
手術を終え、1ヶ月。
総合病院で過ごしていましたが、抗がん剤治療をするため、がんセンターへ転院が決まりました。
夫の場合はこれから初期治療として、テモゾロミド（テモダール）の服用と、放射線治療を60グレイで30回するとのこと。
大体1ヶ月から1.5ヶ月くらいの入院になるとのことだった。
夫はまだ車椅子に安定して座れないのでベッドのまま、介護タクシーで移動となった。
移動中の介護タクシーの中には家族が2人まで乗れるとのことだったので、
じゃあ、娘と私が乗れば久々に家族で過ごせるじゃん！！
と軽い気持ちで、この日をすごく楽しみにしていた
最近の面会での様子から、少しドキドキはしていたけど・・・
午前9時。
1ヶ月ぶり！！ やっと生で会えたぁっ！！！
喜んでテンションが高いのは私だけで・・・
夫は無表情。（嬉しくないのか？！？！）
娘は嬉しそうだけど、おそるおそる話しかける感じ。
この時はまだ、「いつもの夫がいる」という感覚の方が大きかったので、
いつもの感じでいつもの話題で会話ができる、と思っていた。
娘や息子の学校のこと、成績のこと、お出かけに行ったことなど話しかける。
返事をしてくれる時もあったが、会話はチグハグ。長くは続かない。
私「〇〇係長から（←夫の会社の上司）お見舞いいただいたよ」
夫「知らん！」
私 「〇〇（←ホームセンター）に車で行けるようになったよ」
夫「しぬんじゃない？！（危ないよ、の意味かな？）」
みたいな会話ができて、チグハグだったけど嬉しかった。
でも、介護タクシーの中で途中、夫は「痛いって言ってんだろ！！」と大声を出したり
体を固定してるバンドを、動く方の右手を使ってすごい力でひきちぎろうと暴れることもあって、娘がびっくりしていた。
その後、恐れていたことが起きた。。。
夫が何か娘に話しかけた？のかな？
なぜか大きな声で怒鳴るように。
そのあと夫は突然、右手で娘の首元をぎゅっと握ったのだ
私はすぐに夫の手をどかそうとしたが、すごい力で動かない。
娘は無言で我慢している。
ようやく夫の手が離れた。
娘は動かず、静かに泣いている。
おそらく、首を絞めようとしたわけではなく、夫は娘の頭から首の辺りを撫でようとして
力のコントロールができなくて首を掴んでしまったのだと思う
絶対わざとではないけど、私もびっくりしたし、娘は本当に怖かっただろう。
久々に会った娘の頭をなでたかった夫、泣いている娘をみて何を思ったかな
何を言いたかったのかな
その後、がんセンターへは無事着いたけど、夫と娘は話すことはなかった。
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仲の良い親子でした。
年頃になっても娘は夫のことが大好きだったし、一緒に出かけたりテレビを見たり・・・
でも、この日を境に、夫と娘の関係は変わってしまいました。
後から娘に聞いた話だけど「この時のことがトラウマで・・・」と言っていて、
夫の使っていたものを見たり触ったりするのを、一時期避けていた時期もありました。
夫が変わったことに対して子どもたちの心のケアをしなければ、と思ったのでした。
続きは3月15日（金）19時30ごろ更新します！
「リハビリをしたがらない夫」
