今更だけどワックスの話でもしようじゃないか | サラリーマンスキーヤーの日常

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競技スキーをしたり、バイクに乗ったり、トレッキングをしたり、走ったりしてます。その他、全国のうまいものを食べるのも大好きです。2016シーズン後半にACL損傷→再建術→2018シーズンからは競技スキーにも復帰しました。そんな日常をつれづれなるままに

シーズンも終盤ですが、一応今年はこんな感じでやってきたという記録的な意味合いも込めて

 

ワックスですが……

普段については、ホットワックスとリキッドワックスを併用という感じ

 

チューンから上がってきた板に対しては柔らかいの1回、硬めの1回塗って剥いでをやって、いわゆる「ベース作り」は終了

 

「硬め」については、一時期は結構硬いの(アールゼロのエメラルドとかガリウムのブルーとか)使ってましたが、最近はそこまでのではなく、ベース作り専用みたいなのとか(ドミネーターのRENEWとかハヤシワックスのNF-00)、高温度帯用のとか(ガリウムのピンクとかハヤシワックスのNF-01とか)ではないものという程度です。

 

実際に使っているのは、ドミネーターのZOOMとかホルメンコールのREDとかを普段はホットワックスしつつ、ホットワックスして1回使ったら1~2回はリキッドで楽をするという感じでしょうか。(リキッドはハヤシワックスのフッ素無しのものか、後述するホルメンコールのフッ素無しのものです)

 

 

 

ポールトレも含めて、練習の時はだいたいこんな感じ

ポールトレだからといって、(いわゆる)滑走ワックスは使わず、巷間ベースワックスと呼ばれるワックスで済ませています

 

で、大会の時ですが……

 

基本的には室内での仕上げは上記練習の時のホットワックスまで

あとは状況に応じて、雪上でセカンドレイヤー(いわゆる滑走ワックス)やスタートワックスを塗って仕上げるという感じですね

 

 

セカンドレイヤーはこんな感じ

リキッドもしくは固形の生塗りです

 

 

今シーズン、スタートワックスとして持っているのはこれだけです

左のはハヤシワックスのはパウダーですが、低温用

パウダーのスタートワックスというとフッ素系のスタートワックスのイメージですが、これはフッ素無し

基本的には、低温で結晶が刺さるような状況で、滑走面に硬い皮膜を作るという感じだと思いますが、自信をもってこれを使う場面って少ないんですよねぇ

 

持ってはいるんですが、これが活きるとすればかつてのフッ素系のスタートワックスでは渋るような結晶が残りつつも低温の状況

今シーズンはそれに近い状況はありましたけど、その時は使わなかった(下記ガリウムのリキッド使った)ので出番なし

まあ、低温用のスタートワックスですから今シーズンはこの後も出番無いでしょうねぇ

 

真ん中の小さいのはドミネーターの湿った(暖かい)雪用

今シーズンは大会であからさまに春の雪みたいなのがまだないので、使っていません

水が浮いてくるような状況になればこれの出番です

 

右のガリウムのリキッドは、撥水性はあまりなくて摩擦抵抗を低減するという感じのようで……

なかなか適用できるかどうかの判断が難しいんですが、ガッツリ硬い氷に近い状態の時は使っています

結晶が残っているけれど低温で締まっているようなときはちょっと違う気がするよなぁということで使っていません

 
そこそこ低温だけれど氷ではなくて湿った雪が圧雪されている、みたいな状況だと現状使えるものが無くて、そういう時はセカンドレイヤー用として持っているBOOSTER FFの固形生塗りでそのまま滑るという感じが多いですね
下手なスタートワックス塗って余計な抵抗が増えるくらいなら、そのくらいの方が感覚的には滑りが良いように思います
 
今シーズンは揃えなかったですが、意外にそういう場面が多くて、来シーズンはそこに合うスタートワックスは持っておきたいかなと思っています
 

実際の雪上ではどんな感じで使っているかというと……

 

 

これは1月末のWSC競技会@パインビークのGSの時かな

気温は低め(といっても菅平では普通程度)で雪の結晶が残っているようなバーン状況

SWIXのスプレータイプのリキッドHS7という、フッ素ワックスの頃ならLF、ローフッ素とか言われていたような位置づけのワックスですね

 

-2~-8℃が適用温度帯ですが……温度というよりは雪質に合っていないかなぁという感じで良くなかったです

最初にこのワックス使ったのは北信特有の湿った雪が降った後みたいな状況でしたが、その状況では(モチはともかく)最初の滑りはすごく良かったんですが、結晶が残っていたりするような雪だと抵抗大きく感じました

このワックスに限った話ではないですが、リキッドワックスはそういう雪はあんまり向いていないのかなぁという印象がありますね(被膜に結晶や雪の角が刺さる、引っかかるようなイメージ)

 

 

3月の初旬、東京都のクラブ対抗@菅平と翌日の岡部哲也SL@軽井沢プリンスは2本×2日ともこの組み合わせだったような……

 

セカンドレイヤーでドミネーターのBOOSTER FF(固形生塗り)とガリウムのスタートワックスZERO Liquid

 

 

少し角がはっきりしたような雪だったので、セカンドレイヤーは固形の方が宜しかろうというのと、スタートワックスの方は(フッ素と違って)撥水性は基本的に期待できませんが、抵抗を低減するような位置づけなんですよね

ということで使ってみましたが、悪くはなかったですかね

 

3月になってから降雪があり、また気温もそれほど上がっていませんが、はっきり春雪という状況になれば、セカンドレイヤーにドミネーターのELITE W(固形生塗り)にスタートワックスELITE X2という組み合わせになります。(これは去年の春の大会で定番の組み合わせでした)

ELITE Wはセカンドレイヤーという位置づけではありますが、スタートワックス的な感じでも使えるかなと思います(実際のところ、生塗りですからいくら擦りこんでも1本滑れば効果は無くなるでしょうしね)

ただ、Wを使うような状況だと間違いなく水分多いので、もれなくELITE X2も追加という感じになりますかね

 

 

ガリウムのZERO Liquidは基本的には低温(要は氷に近い状況)の時に抵抗を低減するという位置づけですが、買ったときには硫安入った状況でも(硫安入っている=気温高くても氷の状態になる)使えると聞いていましたが……

まあ、僕が滑るときはだいたい硫安がしっかり効いている状態から少し荒れてきていることもあるし、確かに凍ってはいるんだけれど表面に水が浮いているような状況なので、撥水性はやはり必要かなということで、基本的にはスタートワックスはX2にしています。

 

さて、普段使いのリキッドワックス

一時期ハヤシワックスのを使っていたんですが、(今でもまだ残っているのは使っていますが)今年はホルメンコールのを購入して使っています

 

 

温度帯別に3種類あるのがセットになっているスリーシャスリキッド

 

 

低温用のブルー、中温用のレッド、高温用のイエローが各100mlづつセットになったもの

単品だと250mlもあるので、毎日滑っているならともかく、週末だけしか滑っていない(しかもホットワックスも併用している)のでさすがにそんなにはいらない(;´∀`)

なので、これくらいのセットが都合がよろしい

 

 

使用感的には、セカンドレイヤーで今年も使っているシンテックFF2と同じですね

まあ、固形のワックスを何らかの溶剤で溶かしているという感じでしょうから、メーカーが同じなら基本的には変わらないんでしょうね(もっと言えば、容器は違いますが、使用感自体はハヤシワックスも同じようなもんです)

 

 

肝心の滑りともちというところですが

例えば、ホットワックスで1日滑ったあと、リキッドワックスを塗ってもう1日みたいな感じでの使い方が多いんですが、それだと滑りについてももちについても特に問題は感じません

普通に滑りますよ

 

まあ、手間暇を考えないならホットワックスだけでやるのが間違いないと思いますが、ホットワックス併用でこういうのも使うってのは省力化という点では十分ありな選択肢だと思います

 

ということで、来シーズンの自分に向けた備忘録的なワックス関係の記録でした