やぎろぐ - 千代田区の税理士社長の情熱Blog -100ページ目

残念に思う時。

先日、ネンイチ税理士の話を書きました。

ちょっと生意気なことを書いております。

気分を害さないでくださいね。



書きついで、ではないのですが。



税理士という職業、そしてその仕事は、

実はまったく異なるスタンスが存在する

ということを書きましたが、

実は税理士のみならず、会計ソフトも同様です。


会計ソフトは、そもそもは手書きで作っていた帳簿を、

パソコンで簡単に整理し作成できるようにしたもの。



ですが、ここも実は大きな違いがあります。



とりあえず最後には税務申告ができればよい、

そう考えているソフトウェア(記帳だけソフト)と、

経営者の意思決定に資するべく、

同じ会計処理をしても様々な分析データが

自動的に出力されるソフトウェア(戦略会計ソフト)があります。


多くは前者なのです。


ここでひとつ問題があります。


我々はできる限りお客様に対する経営支援を進めるため、

様々なツールを必要とします。

その一つが、様々な分析データなのです。


このデータをお手製で作るだけでかなりの手間がかかります。

実質的に、記帳を確認する以上の時間を取るには、

それなりのコストがかかってしまいます。

ですから、事実上、お手製で行うことは不可能に近いのです。


これが自動で出力されるということは、

時間を節約してより、経営支援のアドバイス時間に

お客様との時間を活用できることになります。


もちろん、戦略会計ソフト記帳だけしか機能のないものより、

高価になります。とはいえ、年間で数万円です。


ですから、お客様には戦略会計ソフトをお勧めします。

それでも、数万円のコストを出し惜しみ、

とりあえず記帳だけソフトを選ばれるお客様がいらっしゃいます。


このとき、お客様には我々が提供できるサービスは

約3割程度に減ってしまうことをお伝えしています。

数値は計算したわけではありませんが、

年数を経れば場合によってはそれ以上の差異が出ると思います。


なぜなら、とりあえず記帳だけした時間分のデータは、

その後、戦略会計ソフトに移行しても、

流用することはできず、将来に役に立てることが難しいのです。

つまり、空白の時間を作ることになります。


数万円を出し惜しむことで我々の時間と

アドバイスを提供する機会を奪うのは、ちょっともったいない。

意図が伝わらなかったんだ、と、ちょっと残念な思いになります。


でも、我々はお客様が望むのであれば、

まずは受け入れて、本来の3割のサービスレベルでも、

精いっぱいに提供します。


それがプロフェッショナルであると思うからです。

そして、3割でも、ネンイチよりも遥かによいサービスを

提供できているという自負があるから、なのです。


私たちはお客様のことを一所懸命に理解しようと努めます。


ですから、お客様も、

もっと税理士の仕事、そして我々の仕事を

ご理解いただけると、とてもうれしく思います。

こころざし。

今日は、海外出張等の疲れが出たのか、

発熱や咳が出てしまい、結局家でゆっくり過ごしていました。


ひたすら眠り、水を飲み・・・・・・。

昨年後半に体調を崩した際に

ミネラルウォーターを毎日2リットル飲み、

体調が回復したことにあやかって、

また1日2リットルをノルマにして飲んでいます。


ちなみに、コーヒー・紅茶は別に飲んでいます。


で、時間があると変わったもの(?)を見つけます。


昔、新入社員として配属された経理グループから、

異動した際の寄せ書きの色紙を見つけ、読みました。


当時から大きな体(変わりようがない)と

大きな声(これも)が特徴でしたが、

さらに、「独特の空気」と書かれているのを見て、

はて、と。


まだフレッシュ?な時から、

独特な空気を持っていたようですし、

悪いものではないようですが、

やっぱり自分だとわからないんですよね。


お分かりになる方は今度教えてください。

私の空気。


さて、そんな新入社員時代も過ごした某社つながりでもある、

ライフネット生命の出口社長さんからメールをいただきました。


ライフネット生命保険
生命保険


志バナーという活動をしているそうです。

(詳細は出口社長のブログを参照ください)

同社の商品やポリシーに共感される方は、

ぜひ貼ってあげてくださいませ。


つながりを大切にして頂き、メールを頂けることが、

とてもうれしいですね。

お互い頑張っていきましょう!

ネンイチ。

今日は医業経営サポーターズ、

略して「Meds」の打ち合わせの日でした。


このMedsというのは、

患者さんの幸福を目的に、

地域医療機関を担う、ドクターを中心とした

医療従事者により運営されている医療機関の、

健全な経営とその継続を支援するための組織として

現在活動している任意の集まりです。


・・・・・・・本当はちゃんとした理念がありますが、

夜中なので勘弁してください(笑)


そこで出てきた話が、「ネンイチ」、なのです。


我々税理士の業界には、

毎月の顧問料を頂いていても、

年に1回(か、それと同じくらいだけ)しか

担当者も先生も訪問しない方が多くいらっしゃいます。

これをネンイチ税理士と呼んでいます。

この場合、言わばお客様と向き合う必要がない、

お客様の状況を理解せずに事務処理だけをしても、

お金を頂けるということになります。

そして、ひとりのスタッフが40社も50社も担当し、

仕事をこなしていくことができる・・・・・・となるのです。


もちろん、こういった仕事のやり方を

否定するわけではありません。

とにかく税の申告書を安価に作成したい、

という、税務申告目的だけの方も多くいらっしゃるからです。


弊社では、一人のスタッフが担当する企業数は、

多くても15~20件程度です。


毎月訪問を行い、しっかりお話をして、

お客様のことを理解し、時に気づいたことをお話するには、

この企業数を超えると、どんなに効率的にこなしても、

絶対的な許容量を超えてしまいます。


今日のMedsで熱く話してしまいましたが、

結局、経営上の相談ができずに苦しんでいたり、

税理士という職業を蔑んでいる方ほど、

ネンイチと価格の低廉(に見えること)にこだわり、

これを税理士の基準ないし標準と思っている、

「ネンイチに侵されている」ことが多い・・・・・・という、

一致団結した意見になったわけです。


なんというパラドックスでしょうか。


弊社は経営支援業である、ということを念頭に置いています。

ネンイチに苦しんでいる前向きな経営者の方の、

よきパートナーでありたいと切に願っています。


だから弊社のスタッフは、月に平均1~2回の研修会に出席し、

自己研鑽に励んでいるのです。


そう簡単に常勤で雇えないCFOを、

15~20社の分担で雇い、

その約1日を自社のために使うことができる。

これって、かなり価値が高いんですよ。


一緒にやってくれているみんな、ありがとうね。

そして、一緒に経営に立ち向かってくださっている、

お客様に感謝です。