ネンイチ。
今日は医業経営サポーターズ、
略して「Meds」の打ち合わせの日でした。
このMedsというのは、
患者さんの幸福を目的に、
地域医療機関を担う、ドクターを中心とした
医療従事者により運営されている医療機関の、
健全な経営とその継続を支援するための組織として
現在活動している任意の集まりです。
・・・・・・・本当はちゃんとした理念がありますが、
夜中なので勘弁してください(笑)
そこで出てきた話が、「ネンイチ」、なのです。
我々税理士の業界には、
毎月の顧問料を頂いていても、
年に1回(か、それと同じくらいだけ)しか
担当者も先生も訪問しない方が多くいらっしゃいます。
これをネンイチ税理士と呼んでいます。
この場合、言わばお客様と向き合う必要がない、
お客様の状況を理解せずに事務処理だけをしても、
お金を頂けるということになります。
そして、ひとりのスタッフが40社も50社も担当し、
仕事をこなしていくことができる・・・・・・となるのです。
もちろん、こういった仕事のやり方を
否定するわけではありません。
とにかく税の申告書を安価に作成したい、
という、税務申告目的だけの方も多くいらっしゃるからです。
弊社では、一人のスタッフが担当する企業数は、
多くても15~20件程度です。
毎月訪問を行い、しっかりお話をして、
お客様のことを理解し、時に気づいたことをお話するには、
この企業数を超えると、どんなに効率的にこなしても、
絶対的な許容量を超えてしまいます。
今日のMedsで熱く話してしまいましたが、
結局、経営上の相談ができずに苦しんでいたり、
税理士という職業を蔑んでいる方ほど、
ネンイチと価格の低廉(に見えること)にこだわり、
これを税理士の基準ないし標準と思っている、
「ネンイチに侵されている」ことが多い・・・・・・という、
一致団結した意見になったわけです。
なんというパラドックスでしょうか。
弊社は経営支援業である、ということを念頭に置いています。
ネンイチに苦しんでいる前向きな経営者の方の、
よきパートナーでありたいと切に願っています。
だから弊社のスタッフは、月に平均1~2回の研修会に出席し、
自己研鑽に励んでいるのです。
そう簡単に常勤で雇えないCFOを、
15~20社の分担で雇い、
その約1日を自社のために使うことができる。
これって、かなり価値が高いんですよ。
一緒にやってくれているみんな、ありがとうね。
そして、一緒に経営に立ち向かってくださっている、
お客様に感謝です。