こんにちは、歯科衛生士のアガワです。
今年も残りわずかとなりました!一年はあっという間ですね・・・。皆さん充実した1年を過ごされましたでしょうか?
本格的な寒さもやってくる季節です。体調を崩さぬよう元気に年末を過ごしましょう!
私が今年を振り返って印象に残ったことは、糖尿病と歯周病の関係についてのセミナーを受講させていただいたことです!
今回はそこで学んだ内容をみなさんにお話しできたらと思います。
●歯周病とは?
歯周病とは、細菌によって引き起こされる炎症性疾患で、歯の周りの歯肉や、歯を支えている骨が溶けてしまう病気です。
引用:写真素材フォトライブラリー
●糖尿病とは?
糖尿病とは、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖(血糖)が増えてしまう病気です。インスリンは膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています。
◆なぜ、歯肉の炎症である歯周病が糖尿病に関わってくるのでしょうか?
出血や膿を出しているような歯周ポケットからは、炎症に関連した毒素が血管を経由して体中に放出されています。
炎症を起こした歯周ポケットが口の中全体にある場合、そのポケット表面積の合計は掌(てのひら)と同じ程度と考えられています。手のひらサイズの出血や膿が治療なしで放置されていると考えると、からだ全体からも無視できない問題であることが理解できると思います。
ポケットから出て血液にのった炎症関連の毒素は、身体のなかで血糖値を下げるインスリンを効きにくくします。そのため、糖尿病が発症・進行しやすくなります。
引用:クラブサンスタープロ
そして最近の研究では、歯周病の治療をきちんと行うと血糖値が改善するということも分かっています。
そのためには、患者さん自身のブラッシングによるセルフケアと、歯科医院で炎症の原因となるプラークや歯石除去を行うプロフェッショナルケアが大切になってきます。
引用:糖尿病情報センター
◆お口の中のトラブルがあれば、すぐに歯科医院を受診しましょう!
早期発見・治療することが、重症化させないために重要なポイントです。
治療が必要になった際にもし血糖コントロールが悪かったら、治療効果が出にくかったり、治療をすぐに行えなかったりする場合もあります。
治療を進めてよいか、歯科医だけでは判断できない場合には、糖尿病の主治医に確認をする場合もあります。
まずは、ご自身が糖尿病をお持ちであること、薬の治療を行なっていることなどを歯科医に伝えてください。
また、糖尿病連携手帳やお薬手帳を拝見したり、HbA1cの数値をお聞きしたりすることもございますので、お持ちの方はおっしゃってください。
今後も、皆様が健康的な毎日を過ごせるようサポートさせていただければと思います。



































