こんにちは 歯科衛生士のムカイです。
秋も深まり、肌寒さを感じる気候となりました。皆さんは、どんな秋を楽しんでおられますか⁈
行楽、スポーツ、読書、実りの収穫、そして食の秋…
秋は美味しい食べものが沢山ありますね、皆さん、毎日しっかりお食事されていますか?

私は、どの患者様にも、しっかり咬めて美味しく楽しくお食事して頂きたいといつも願っております。
さて、今回は「訪問診療」についてお伝えしたいと思います。
一般歯科、口腔外科、歯周病治療を中心に、当院では訪問診療もおこなっております。
訪問診療は、これまでご通院されていた患者さまの身体の変化により、歩行困難や、寝たきりなど、ご通院が難しくなられた場合に、ご自宅や施設などに訪問して、歯科治療をおこなうことです。

私は当院の訪問診療担当として、口腔ケアに携わりながら、訪問先でも、できるだけ歯科診療室と同じような空間作り・診療体制を考え、患者さまも術者も心地よく安心して治療ができるように努力しております。
そして、常に願っていることは、直接ご通院されている患者さまにも、訪問診療の患者さまにも是非、定期的な口腔ケアを受け続けて頂き、健口な口腔内環境を維持して頂きたいと願っております。

訪問口腔ケアを実施するにあたり、患者さまのご家族、介助者のかたから、健康状態、食事内容などの生活背景を伺っておりますが、口腔ケア時の患者さまの体位などの要注意点や不明な点がある時は、院長と相談の上、担当ケアマネージャーさん、担当看護師さんに連絡をとって、情報共有をしながら口腔ケアを実施しています。
ご自身のこと、ご家族のことで、訪問診療が必要かもと考えておられる場合は、かかりつけ歯科や、お住まいの地域包括支援センターのケアマネージャーさんにご相談されることをお勧めいたします。
訪問口腔ケアが必要な理由は、
誤嚥性肺炎の予防、全身の健康維持、QOL(生活の質)の向上、そして口腔機能の維持・改善のためです。
特に、ご自分で適切なプラークコントロールを行うことが難しい高齢者や要介護者にとって、専門家による訪問口腔ケアはむし歯や歯周病を防ぎ、健康を保つ上で不可欠です。
適切な口腔ケアは、口臭の改善、味覚の改善、そして何よりも口から食事を美味しく食べられることにつながり、精神的な満足感も高めます。
脳の活性化にもつながりますので、QOL向上により、認知症の進行抑制にも役立つ可能性があります。
訪問口腔ケアでは、誤嚥を防ぐために注意しながら口腔ケアを実施しています。
ブラッシング後は「ブクブクうがい」は嚥下機能に合わせておこなったり、うがいが困難な場合は、潤いケアシートなどで清拭したり、吸引をこまめにおこないます。
その日の体調によっては休憩を取りながら、患者さまのペースに合わせてゆっくりおこなっています。
誤嚥性肺炎の大きな原因のひとつに「口腔機能低下症」があります。
口腔機能低下症は、噛む、飲み込むなどの機能が低下した状態であり、唾液の分泌低下による口腔内細菌の増加や飲み込む力の低下が原因で、誤嚥性肺炎のリスクを高めます。
そこで当院では、口腔機能検査もおこなっています。

(引用:日本老年歯科医学会より)
口腔機能検査とは、加齢や疾患などによるお口の機能低下(オーラルフレイル)を評価する検査で、当院では50歳以上のかたを対象に、チェック項目を元に実施しております。

ご自身のお口の中の状態を少しでも早く知ることから、口腔ケアや嚥下訓練などによる早期対策をとることができますので、将来的に健口な口腔内環境の維持に必ず繋がることが期待されます。気になられるかたは、スタッフまでお声かけくださいませ。
これからも当院は、口腔機能低下の予防に努めながら、ご通院が困難になられた患者さまに頼りにして頂けるような訪問歯科診療をご提供していきたいと願っております。
