バッタの一口馬主データ分析室 -25ページ目

バッタの一口馬主データ分析室

私を楽しむ。それが競馬。

 

  はじめに

 シルクホースクラブの2025年募集馬の全頭分析【41~50】です。


 評価は機械学習により構築したモデルを使用して算出しています。

 

 そのため、自分の評価と齟齬が生じる場合もあります。【総評】に書いてあるコメントが、機械的に出した評価も踏まえた私の最終評です。

 AI評価は純粋な成績評価でありコスパ的な観点からの評価ではないので、価格の低い馬は低い評価になりがちで、期待値の観点からの評価は別途必要になります。

 

 あくまで私個人の評価です。 『私を楽しむ。(それが競馬)』という昔のJRAのキャッチコピーのとおり、皆さんそれぞれの一番があるはずなので、皆さんの一番を大切にしていただければと思います。

 

 Twitter:@drosshopper01

 ツイッターでは、シルクツアーの情報などをアップ予定!

【全頭分析リンク集】
 総合評価はSSS~Fの19段階評価。
 各項目の個別評価はS~Fの7段階評価。
 兄姉成績は
  - 血統登録なし(Target準拠)
  0 未勝利・未出走
  1 1勝C
  2 2勝C
  3 3勝C
  4 OP入
  5 重賞級(収得賞金4000万円以上)
 予測馬体重・管囲評価は、のびしろ君準拠。
 

  評価一覧(41~50)

シ41 スプリングゲイル 評価 C
シ42 クラーベセクレタ 評価 D-

シ43 ジルファ 評価 なし
シ44 ウィクトーリア 評価 SSS
シ45 ミスビアンカ 評価 B
シ46 サピアウォーフ 評価 B+
シ47 シャンパンルーム 評価 A-
シ48 スクールミストレス 評価 B+
シ49 リアアメリア 評価 A+
シ50 ユーロシャーリーン 評価 B

 

  個別評価(41~50)

シ41 スプリングゲイル 評価 C

~総 評~

 母スプリングゲイルはキンシャサノキセキ産駒らしい芝ダート両刀で1勝馬。

 牝系に活躍馬はおらず、牝系サポートもあまり期待できず、繁殖牝馬としてはぱっとしません。

 今のところ繁殖成績もパッとしません。母としては評価できません。

 

 では、父は、、、アルアインですかぁ、、、

 

 母、父いずれも期待が高いとはいえません。

 ただし、馬格は494kgと理想的な馬格です。

 価格も牡馬で2500万円ということなので、ノーザンの494kg予測の馬が2500万円。というところは買いどころかなと思います。

 

シ42 クラーベセクレタ 評価 D-

~総 評~

 母クラーベセクレタは門別デビューで中央解放前の羽田盃、東京ダービー勝馬で、地方交流重賞も制しています。能力は非常に高いです。ダートでは一級品です。

 近親に活躍馬は母ぐらいで、牝系活力はあまり期待できません。母の能力に期待したいです。

 繁殖成績は、評価が難しいですね。最初3頭は特に馬格とかも問題はなかったのですが、地方でもパッとせず。既走直近3頭は302と成績を残しています。

 

 父ルヴァンスレーヴは一時期のひどい成績からは脱しましたが、ダート馬の割には勝ち上がり率が伸びてきません。まあ、ナダル被害者の会の感はありますが。

 

 ここまで大体がサンデーで募集されてきたのですが、ここにきてシルクというのは、やはりダート牝馬というところが大きいんでしょうね。

 腰高でこれから成長余地を残しており、予測も480kg前後なのでダート馬としても馬格は問題なさそうですが、ダート馬にしては管囲が細いのが気がかりです。

 

 うーーーんダート牝馬という時点で手が出にくいですし、父ルヴァンスレーヴもパッとしません。ただ、母の能力は高いので、そこに頼る感じになりますかね。

 3000万円、まあそんなもんかなという感じです。

 

シ43 ジルファ 評価 なし

~総 評~

 あなたはどなた?枠。去年はこの枠にしては珍しくルーレナンの23が人気になっていましたね。

 母は仏6勝。重賞勝はなく、主に芝1000m~1400mで活躍した馬らしいです。

 一族に近くに活躍馬はいないようですね。ブラックタイプは三代母にさかのぼる必要があります。

 父Pinatuboも2歳7F戦で無双した馬なので基本的には短距離なんじゃないかなと思いますけど、初年度産駒からマルレ賞勝馬を出しているんですよね。意外と長い距離もいけるんですかね。

 データ派的に外国産馬は、全体傾向として価格の割には成績が厳しいということ以外データがないので、手は出しづらいです。

 外国産馬について詳しい人の見解を聞いてもらえらればと思います。

 

 

 

 

 

関西馬

シ44 ウィクトーリア 評価 SSS

~総 評~

 さあ、ここから関西馬。初っ端からみんなが評価に悩んでいるこの馬が登場です。

 母ウィクトーリアはフローラS勝馬。オークスでも4着に入り、堂々とクラシック戦線で渡り合っており、能力は高かったといえます。

 そして魅力は牝系、というか母母ですね。母母ブラックエンブレムはシルクではお馴染みのお母さんで、秋華賞馬。自身の能力の高さもさることながら、その仔からブライトエンブレム、アストラエンブレム、ウィクトーリアと芝の王道路線の重賞で堂々と勝負できる産駒を輩出しており、極めて優秀な母です。牝系活力は非常に高い。

 繁殖成績も優秀で、第2仔からウィクトルウェルス(父リアルスティール)を出してすでに3勝を挙げています。ウィクトルウェルスは、重賞取るでしょうね。あれは強いですよ。

 第3仔はペルウィクトールで、昨年の一番人気。この原稿を書いているその日に走りますが、現状一番人気で調教も極めて順調に進んでいました。

 

 父はトップサイヤーキタサンブラック。文句なしです。ロードカナロア、リアルスティール、サートゥルナーリア。一つ格が落ちるリアルスティールで結果を残しているわけですから、キタサンブラックなら文句のつけようがありません。キタサンブラックは来年までに良い馬確保しておきたいんです。出資戦略とも合致します。

 

 馬格も競争馬の理想予測485kg。まだまだ成長の余地はありそうで、ここからどう変わっていくのか期待です。

 そして高野厩舎。

 

 おいおい、完璧か??しかも、1億いかないんだ。はぇーコスパもいいんですか!?

 AIもSSSって言うてますわ。完全同意です。

 

 母競争能力、牝系、繁殖成績、種牡馬、馬格、厩舎どれをとっても大きめのプラス評価がつき、抽優はこいつで決まりでしょ。一応見ときますか、歩様動画。参考までにね。見てもわからないけど。

 

 なんですかこの歩様は、、、ゴツゴツしてる。。。後肢の可動域狭くない?カタログでフォローが入るというのは相当です。

 私は、基本的に歩様動画は足切りに使うぐらいで、それほど気にしないんですが、この馬が足切り対象になるかもしれないレベルの歩様だとは思ってもみませんでした。

 ウィクトルウェルス、ペルウィクトールとここまで歩様でよく見せる馬が続いてきただけにこれはびっくりです。

 

 いや、どうすんねん抽優。一般なら文句なしでとりたいんですが、抽優なのか、それが問題です。

 字面評価は最高、歩様評価は最低。優先するのは字面評価なんですが、気持ちよく抽優打てるかというと、あの歩様では、、、うーーーーーーーん、悩む。これは悩む。。。

 なんか間違って、実績で取れるところまで落ちてきたりしません?

 

 いやーーーーー、シルクでは数年に1度レベルの最高の字面評価なんだけど、、、どうするんだ…

 でも、歩様動画の成績への影響ってどの程度あるんですかね?現状、うまく定量化できていないので何ともいえないんですよね。来年までにこのあたりは解決できてるといいなぁ、、、とりあえず解決できていない今年はとにかく悩むしかないです。

 

シ45 ミスビアンカ 評価 B

~総 評~

 母ミスビアンカはイクイノックスの半姉でシャトーブランシュの初仔です。

 ダート1400mで勝ち上がると、その後は芝1400mで2勝を挙げて準OPまで出世しました。3勝Cでは通用しませんでしたが、能力は高めと考えてよいでしょう。

 牝系には、歴代最強クラスの一角イクイノックスのほかにヴァイスメテオール(ラジオNIKKEI勝馬)もいて、母母シャトーブランシュ自身も重賞馬。牝系活力は文句なしで、自身3勝ならその牝系活力が大きくそがれているということはないでしょう。

 

 父はキタサンブラックで、この牝系からはイクイノックスを出しているとおり、相性が悪いということはないでしょう。

 

 初仔の牝馬という条件が気になりますが、馬格は問題ありません。管囲は、、、ちょっと初仔牝馬らしいところが出ている感じはしますね。

 

 高評価です。あとは初仔の牝馬に7000万円という価格でしょうね。

 

シ46 サピアウォーフ 評価 B+

~総 評~

 母はダート1勝馬で能力は高くありません。3代母からの派生でアドマイヤムーンが出ていますが、流石に遠すぎますね。それ以外に特筆すべき馬は近親にはおらず、牝系活力は高くありません。

 第3仔からセリに上場され、レイデオロ産駒がセレクションセールで2310万円、本馬がセレクトセールで3800万円。いや、2200万円上乗せはやりすぎでは、、、

 ただでさえ高いセレクトセールからここまで上乗せされるとうーーんとうなってしまいます。

 

 ただ、全体評価は悪くないですね。コントレイルは今週2勝目を上げています。

 入着率は非常に高いですし、現状の成績は悪くないです。ここから次第でしょう。

 

 そうみると意外とお買い得なのか?

 馬格もベストに近いですし、コントレイル牡馬で6000万円なら?

 

 厩舎は池添学厩舎。一口馬主民の評価は低いですが、AIはやたらと評価してるんですよね、、、いや、たしかにAEIとか悪くないんですけどね。逆になんで一口馬主民は学厩舎は低評価なんでしょうね。良血の墓場とかまで言われることありますけど、、、

 うーん、ある程度データの母数がある場合はAIを信頼することにしているので、この評価は私はそのまま受け取りたいと思いますが、みなさんはどうでしょう。

 

シ47 シャンパンルーム 評価 A-

~総 評~

 母シャンパンルームはBCJF勝馬で2歳女王。競争能力は非常に高いです。

 母以外の活躍馬までの距離が遠く、牝系活力には頼れなそうですが、母がBCJF勝馬なら文句ないです。

 繁殖としてかなり期待されていたとは思いますが、今のところ大物はでていません。

 初仔はアメリカンファラオ、第2仔はJustifyと連続して米国三冠馬につけられています。

 第1仔は3勝、第2仔は中央では勝てず地方で3勝です。

 第3仔はキズナ、第4仔はアドマイヤマーズで、第3仔はダート1800mで新馬勝を決めています。

 

 父コントレイルは、この原稿を書いている7/27時点で2-3-3-0-4-2の成績。

 最序盤はやんや言われましたが、ひとまず好発進でしょう。

 というかかなり優秀な成績です。

 勝率も結構高いですが、複勝率57.1%、掲示板率85.7%は普通にすごいよ。

 「ダートも出るかも」とか怪しげな言われていましたが、いまのところ普通に芝でスピード足りてますね。ダートも出るのかもしれませんが。知らんけど。

 まあ、まだ序盤なので現時点で本当に優秀かは判定できませんが、「現状の成績」は優秀です。

 最初から値段は高かったので、期待値的に高いかは微妙ですが、嫌う種牡馬ではないです。私は欲しくなりました。初年度よりも評価が上がってます。

 

 馬格はここからそれほど成長せず、480kg前後で収まりそう。管囲も十分です。

 そして、藤原厩舎で育成も万全。

 

 価格は7000万円と牝馬としては少し高めですが、大物狙える条件なので価格は仕方ない。

 1月生まれ、母BCJF勝馬ということで、早期からの活躍が期待できる1頭だと思います。出資候補です。

 

 え?この馬、人気ないの?なんで??コスパはともかく、これまでシルクで募集されたコントレイル産駒で一番良い馬だと思うんだけど、、、

 歩様、ちょっとのぺーっとした歩き方ではあるけど、この程度で成績に影響あるとは思えないし、ほかに気になるところなかったけど、これだめなんですか?

 

シ48 スクールミストレス 評価 B+

~総 評~

 母スクールミストレスは、アルゼンチンの芝GⅠ2勝馬。サトノダイヤモンドの成功に代表されるようにアルゼンチン牝系と日本競馬の相性の良さはいまさら言うまでもありません。母として期待できそうな競争成績。

 繁殖成績はいまのところ可もなく不可もなくといったところ。全馬勝ち上がりは評価できる一方で、2勝している馬はいません。

 全馬芝で勝ち上がっていますね。

 

 てかでっかいな。現時点で488kgだと520は確実に超えてきそうで、芝馬としては立派過ぎる感じもします。管囲も太くて、もしかしてダート??

 6000万円なら芝を走ってほしいと思いますが。 

 

 友道厩舎は非常に優秀な厩舎で、育成評価は高く出ていますが、クラブ馬の優先度が低い厩舎です。

 馬房数が限られている中で個人馬とクラブ馬だと個人馬が優先されて、クラブ馬がいつまでも入厩させてもらえないということが起こります。

 それは成績にも現れていて、転厩馬を含まず友道厩舎で引退した馬のノーザン生産20年産以前の馬の成績を比較してみると

   個人馬主  勝上率60.5% 収得賞金平均1968万円

   クラブ   勝上率46.2% 収得賞金平均592万円

です。

 これがクラブ馬が冷遇されているからなのか、それともクラブ馬を冷遇するのでクラブから良い馬が回ってこないからなのか、どちらの因果経過なのかは分かりませんが、とにかく有意な差があります。

 育成評価は割り引く必要があると思います。

 

シ49 リアアメリア 評価 A+

~総 評~

 母リアアメリアはアルテミスS&ローズS勝馬。4歳以降は見せ場がなく、早熟だったとの評価は免れないものの、能力は間違いありません。重賞2勝できる馬が弱いわけはありません。

 母母はBCJF勝馬のリアアントニアでこれまで早熟。リアアントニア以外に大物はでておらず、体質面で少し心配ですが、母は体質面は問題なかったからですね。母母BCJF勝馬、母重賞2勝馬なら牝系活力に期待してよいでしょう。

 

 父エピファネイアはそれほど評価していないというのはすでに述べたとおり。ピンパータイプでアベレージが低いのでコスパという面ではあまり評価できない種牡馬です。成長としては早めの種牡馬なので、血統的にはかなり早熟ですね。

 

 1月生まれで馬体重予測485kg。ベストです。管囲は少し細いのでコンフォメーションは気にしたいです。母母は体質面に心配がある産駒を出すので、その観点からのチェックは必要です。

 

 かなりの早熟血統×中内田厩舎ということで2歳戦からの活躍を期待したいです。

 

 もうあとは価格だけですね。1億円は少し高い印象。。。でも、母の成績からするといきなり大物もありえますし、馬体も大きなお尻でかなり好みです。

 うーーん、今年はエピファネイアに行くつもりはなかったんですけど、この馬は悩みますね。8000万円なら即決なんですけどね、、、

 

シ50 ユーロシャーリーン 評価 B

~総 評~

 母ユーロシャーリンは英国産ながら、米芝GⅠを制し、ドバイターフで2着に入りました。母の能力は高いです。

 ここまでオルフェーヴル、ディープ、リアルスティール、サトノダイヤモンドとつけられて3200となっています。

 芝の長めの距離に出ている馬が多く、ヨーロッパらしいスタミナに秀でた繁殖成績となっています。

 父エピファネイアなら芝中長距離でしょう。スピードが少し心配ですが、、、

 

 馬格は少し小さいですね。441kg。まあぎりぎり及第点。

 それよりも管囲が心配です。18.5は明確に細いので脚元のリスクは高めだと思います。

 

 池添学厩舎が高い評価ついてるの納得いってないんだけど、、、マジなの?

 でも、AEIは確かに悪くないんですよね。。。いいイメージないんだけどなぁ。でもAIはフェアに数字だけ見て評価しているので、受け入れます。

 

 うーーん、エピファネイア、もう少し安くならんかね。。。