【31-40】シルク2025年度募集馬全頭評価④ | バッタの一口馬主データ分析室

バッタの一口馬主データ分析室

私を楽しむ。それが競馬。

 

  はじめに

 シルクホースクラブの2025年募集馬の全頭分析【31~40】です。


 評価は機械学習により構築したモデルを使用して算出しています。

 

 そのため、自分の評価と齟齬が生じる場合もあります。【総評】に書いてあるコメントが、機械的に出した評価も踏まえた私の最終評です。

 AI評価は純粋な成績評価でありコスパ的な観点からの評価ではないので、価格の低い馬は低い評価になりがちで、期待値の観点からの評価は別途必要になります。

 

 あくまで私個人の評価です。 『私を楽しむ。(それが競馬)』という昔のJRAのキャッチコピーのとおり、皆さんそれぞれの一番があるはずなので、皆さんの一番を大切にしていただければと思います。

 

 Twitter:@drosshopper01

 ツイッターでは、シルクツアーの情報などをアップ予定!

【全頭分析リンク集】
 総合評価はSSS~Fの19段階評価。
 各項目の個別評価はS~Fの7段階評価。
 兄姉成績は
  - 血統登録なし(Target準拠)
  0 未勝利・未出走
  1 1勝C
  2 2勝C
  3 3勝C
  4 OP入
  5 重賞級(収得賞金4000万円以上)
 予測馬体重・管囲評価は、のびしろ君準拠。
 

  評価一覧(31~40)

シ31 レスペランス 評価 B-
シ32 アグレアーブル 評価 F
シ33 ルコントブルー 評価 D+
シ34 イストワールファム 評価 B
シ35 ソーディヴァイン 評価 F
シ36 ブロセリアンド 評価 F
シ37 ブランノワール 評価 A
シ38 ルナシオン 評価 D-
シ39 コロナシオン 評価 C+
シ40 ソニックベガ 評価 E-

 

  個別評価(31~40)

シ31 レスペランス 評価 B-

~総 評~

 母は未勝利馬で能力的な裏付けはありまぜんが、母母はウインドインハーヘアで母がラストクロップ。牝系にはディープインパクト、レイデオロ、レガレイラ、アーバンシックなど名馬の名前が並びます。

 日本で大発展している日本有数の牝系です。ただし、当たりはずれがはっきりした牝系であり、傍流からもバランスよく活躍馬が出るタイプというよりは本流(これも結果論ですが)からドサッとあたりが出るイメージです。

  牝系活力の源である母母ウインドインハーヘアからは割と近いですが、母は高齢出産で未勝利だっただけに牝系活力が残されているかは微妙なところです。

 

 ここまで繁殖は0211とそこそこな繁殖成績。兄姉は芝中距離以上を走っている馬が多く、ウインドインハーヘアの底力はしっかり伝わっていそうです。

 

 父ブリックスアンドモルタルは、確かに褒められた成績ではありません。ただ、嫌われすぎている感もあります。ノーザンバックアップはほとんどなかったので、CPIを考えるとめちゃくちゃ悪いというわけではありません。いや、悪くはあるんだけどね。

 

 牡馬で3000万円は安いですし、そこまで期待できない母というわけでもありません。

 最終的には競争馬の理想に近い馬格になりそうですが、4月生まれということもあり、それがうまくカモフラージュされています。

 人気薄の中ではという限定はつきますが、コスパは悪くないと思いますね。大物はどうかなとは思いますが、堅実には走ってくれそうなイメージはあります。

 

シ32 アグレアーブル 評価 F

~総 評~

 母アグレアーブルは、芝中距離で3勝(2勝C)。能力はそこそこです。

 母母プリティカリーナは大物こそ出しませんでしたが、初期はハイアベレージで複数勝利馬を連発しました。母はそのうちの1頭ですね。

 繁殖成績はここまで鳴かず飛ばず。小さすぎるか大きすぎるかの二択でかなり心配な成績です。それだけに去年の産駒が人気になったのは馬の出来でしょうね。

 

 小さいですね。成長しても430kgぐらいで、ここまでの兄姉の成績も強調できませんから、おすすめはしづらいです。

 

シ33 ルコントブルー 評価 D+

~総 評~

 母ルコントブルーはダート中距離で3勝しており、能力は高めです。

 母母からはダート交流重賞勝馬レッドクラウディアが出ており、一族の傾向としてはダート傾向と見てよいでしょう。

 一族から大物は出ていませんが、母母から重賞馬が出ている時点で牝系としては平均点はあります。

 

 馬格は理想に近く好感触です。

 父イスラボニータはまあ、ブリックスアンドモルタルと同じぐらいの評価ですね。可もなく不可もなくよりは少し悪い寄り。

 

 初仔でも馬格は悪くないですし、母の能力は高いので、3000万円という価格を考えたら買える寄りではあると思いますが、それならレスぺランスの方が一発の可能性があって魅力的かなと思ってしまいます。

 馬体が気に入ったなら買える馬だと思います。 

 

シ34 イストワールファム 評価 B

~総 評~

 母はベガ牝系の4勝馬(3勝C)。主に芝マイル~1800mで活躍しました。

 準OPでもそこそこ勝負になっており、能力は高めです。

 ベガ牝系ではあるんですが、毎年書いているとおり、さすがに活躍馬までの距離が遠く、牝系のサポートが期待できるかは微妙です。

 ここまで2頭デビューして2頭勝ち上がり。悪くないスタートではありますが、募集時人気を考えると少し物足りない印象はあります。

 

 ここで父ビッグアーサーはすこしびっくりです。ビッグアーサーは現役種牡馬の中でトップクラスに短距離に寄る種牡馬で、母が相当強く出ない限りは基本は短距離馬と考えておいた方が良く、基本的にこの馬も短距離なのかなと思っています。

 昨年の産駒はキタサンブラックでしたが馬格が足りずあまり人気にはなっていませんでした。育成も遅れ気味ですね。

 

 本馬は馬格十分で、管囲も太いです。胴も短めで短距離だと思います。

 母の傾向的に、それほど早い時期からというタイプではないと思います。

 うーーん、4000万円か。それならこの馬の方がという馬が何頭か思い浮かびますが、人気もそれほどないので、そこに需要は生まれそうですね。

 おそらく世間のイメージよりもAIの母評価は高いと思います。そこを信頼するのであれば、買えない馬ではないと思います。

 

シ35 ソーディヴァイン 評価 F

~総 評~

 シルクではお馴染みの母ソーディヴァインです。現役時はダートで3勝した能力高めのお母さんです。

 父フィエールマンとも噛み合いはかなり疑問です。どこを目指したいのかよく分かりません。

 馬格も431kgと小さいです。

 管囲も細くて故障リスクもあります。

 

 1600万円と非常に安いですが、値段相応という評価です。

 一口価格が安ければ安いほど維持費の負担比率が高くなります。1600万円の馬とはいえ、3000万円稼いだだけ(だいたい2勝Cぐらい)では確実に維持費負けしますから、その点も踏まえて出資を検討する必要があります。

 

シ36 ブロセリアンド 評価 F

~総 評~

 小さいよ、、、

 母は未勝利馬で能力の裏付けはなし。

 三代母は世界的名牝のアゼリ、母母はその仔アメリでアメリは大物こそ出していないもののハイアベレージの繁殖成績を出す仔出しの良い繁殖牝馬です。

 

 父スワーヴリチャードは、初年度産駒がとんでもなく走り、ついに覇権種牡馬が!と思われたんですが、2年目で見たことない成績の落ち込み方をして、種付料だけ無駄に上がってしまった感があります。そのうち落ちていくとは思いますが。

 もう母父キタサンブラックが出てくる時代か、、、

 

 買えるなら父スワーヴリチャード、3000万円という要素かなと思いますが、馬格もいかにも初仔で流石に厳しいと思います。

 

シ37 ブランノワール 評価 A

~総 評~

 本記事のメインディッシュ。ブランノワールの24です。

 母は芝1400m~1800mで4勝。京都牝馬Sで3着に入るなど母の能力は高いです。

 母母プチノワールはローブティサージュの母でもあり、ノーザン傘下に入って以来、シルクを支えてきた牝系で、阪神JF勝馬ローブティサージュを筆頭に優秀な仔を量産しました。牝系活力は高いです。かなり期待できそうな母で、第2仔は注目したいと思っていました。

 第1仔は父エピファネイアで近々ゲート試験のために入厩するようです。

 

 昨年はエピファネイア、今年はエフフォーリアと親子続けての種付けとなりました。

 エフフォーリアがどのようなタイプの馬を出すのかはまだ全然わかりませんが、血統から普通に考えればエピファネイアよりもさらに芝中長距離向きに寄りそうな気がします。そういう意味ではロードカナロアとの相性はバランスが取れていて良さそうです。

 

 馬格もベストです。4月生まれなのでまた415kgですが、おそらくツアーではもっと増えていると思いますし、最終は480kgぐらいまでは行ってくれそうな馬格です。腰高でいかにもこれから成長しそうな形です。

 

 これだけ条件がそろって牡馬で4500万円ならそりゃ人気でしょうよ。

 エフフォーリアが走るならとんでもないお買い得品ということになります。

 エフフォーリアの評判はツアーでしっかり聞いておきたいですね。

 

シ38 ルナシオン 評価 D-

~総 評~

 母はピラミマ直仔の3勝馬。

 非常にゆったりとしたローテーションで新馬、1勝C、2勝Cを危なげなく突破し、さあこれからというところで精神面なのか体の面なのかはわかりませんが、突如走る気をなくして2桁着順連発し、そのまま引退となりました。

 母母ピラミマで母の兄にはスワーヴリチャード、バンドワゴンなど活躍馬がおり、牝系活力は高いとみて間違いないかと思います。

 第1仔(父ドレフォン)は庭先での取引だったのかセールにもクラブにもいませんでした。

 

 馬格はもう少しだけほしいですが、及第点。

 母は能力的にも牝系活力的にも期待できそうな繁殖牝馬です。

 ブランノワールと比べてしまうとコスパがどうなんだと思いますが、父エフフォーリアが走る種牡馬なら、3500万円という価格は安いという判断になるでしょう。結局、新種牡馬はデータ派としては判断が非常に難しいです。

 

シ39 コロナシオン 評価 C+

~総 評~

 シルクではお馴染みになった母コロナシオンの第4仔。

 母は名牝ブエナビスタの初仔として注目を集めましたが、デビュー戦勝利後は成績が低迷し、1勝Cを突破できないまま引退となりました。サンデー募集の馬だったので、そのまま仔もサンデーにいくのかなと思いきや初仔シルク、第2仔キャロット、第3仔シルクとアウトレットに流れてきました。今までノーザンのなかではマイナー寄りの種牡馬に種付けされており、割と安めの値段でしたが、本馬も父グローリーヴェイズとその系譜を受け継ぎ、お値段もお手頃です。

 

 父グロリーヴェイズはレイクヴィラファームの代表産駒でシルク馬。思い入れの強い方もいるのではないかと思います。(今年はなんでレイクヴィラファームいないんですかねぇ、、、)

 飽和しているディープインパクト系なのでどこまでがんばれるかは分かりませんが、期待したいですね。

 

 馬格予測463kgと馬格は十分で、管囲も標準で問題ありません。

 今年は馬格に問題をかかえる馬は少ないですね。

 第4仔と一番脂がのる時期ですし、牝系からすれば大物が絶対ないとはいえないところですので、3000万円という価格は結構お買い得ですね。

 新種牡馬は伸るか反るかみたいなところがあるので、グローリーヴェイズの可能性にかけてみたい人にはおすすめできます。

 

シ40 ソニックベガ 評価 E-

~総 評~

 母は芝中距離を3勝しており、能力は高め。今年は、3勝以上した母、歴代最多なんじゃないですか?母の能力は微妙だなと思うことほとんどない気がします。

 ソニンク牝系で、一族は日本で発展しており、ロジユニヴァース、ディアドラ、ソングラインなどが出ていますが、ちょっと距離が遠いです。とはいえ、母母は40307133412とめちゃくちゃ優秀な繁殖成績を収めているので、牝系活力に関しては心配不要だと思います。今後に期待できる繁殖牝馬だと思います。

 

 父ミッキーアイル、期待していた時期もあったし、実際初期は好調でしたが、ぼちぼちなところに収まった感じですね。芝中距離の母にスピードを加える配合はバランス悪くないと思いますし、嫌いじゃないです。父はかなり個性を強めに出すのでマイル以下だとは思いますが。

 

 馬格はもう少しほしいですが、ぎりぎり及第点。初仔牝馬らしいこじんまりした感じはぬぐえないところです。

 うーーーん。コスパ考えても500万円高いかなと思います。