【21-30】シルク2025年度募集馬全頭評価③ | バッタの一口馬主データ分析室

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私を楽しむ。それが競馬。

 

  はじめに

 シルクホースクラブの2025年募集馬の全頭分析【21~30】です。


 評価は機械学習により構築したモデルを使用して算出しています。

 

 そのため、自分の評価と齟齬が生じる場合もあります。【総評】に書いてあるコメントが、機械的に出した評価も踏まえた私の最終評です。

 AI評価は純粋な成績評価でありコスパ的な観点からの評価ではないので、価格の低い馬は低い評価になりがちで、期待値の観点からの評価は別途必要になります。

 

 あくまで私個人の評価です。 『私を楽しむ。(それが競馬)』という昔のJRAのキャッチコピーのとおり、皆さんそれぞれの一番があるはずなので、皆さんの一番を大切にしていただければと思います。

 

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【全頭分析リンク集】
 総合評価はSSS~Fの19段階評価。
 各項目の個別評価はS~Fの7段階評価。
 兄姉成績は
  - 血統登録なし(Target準拠)
  0 未勝利・未出走
  1 1勝C
  2 2勝C
  3 3勝C
  4 OP入
  5 重賞級(収得賞金4000万円以上)
 予測馬体重・管囲評価は、のびしろ君準拠。
 

  評価一覧(21~30)

シ21 スカイグルーヴ 評価 B+
シ22 ディアンドル 評価 D
シ23 スイープセレリタス 評価 B+
シ24 サンテローズ 評価 E+
シ25 リアアントニア 評価 E+
シ26 ピュアブレンド 評価 B-
シ27 マース 評価 B-
シ28 マイエンフェルト 評価 C-
シ29 ヴィルトゥオシタ 評価 B
シ30 レディホークフィールド 評価 F

 

  個別評価(21~30)

シ21 スカイグルーヴ 評価 B+

~総 評~

 母スカイグルーヴは、エピファネイア×アドマイヤセプターの良血で、2戦目で京成杯2着に入るも、その後の世代重賞では結果が出ず、自己条件に戻って3勝Cを突破。

 5歳時に京都牝馬S、京王杯で2着に入るなど、重賞でも十分通用するスピード能力を見せました。重賞にはあと一歩届きませんでしたが、噛み合いが良ければ勝ち切れた可能性は十分あると思います。

 能力は非常に高いと評価できます。

 そして、この牝系!

 アドマイヤセプターのお母さんといえば、アドマイヤグルーヴ、アドマイヤグルーヴのお母さんと言えばエアグルーヴ。一族にアドマイヤグルーヴ、ドゥラメンテなどGⅠ馬が多数いる日本を代表する名牝系で、牝系活力は最上級です。相当なサポートが期待できます。

 

 問題は初仔牝馬です。昨年までは初仔牝馬がとにかくマイナスなことは分かるけど、どれぐらいマイナスになるか分からなかったのでその条件だけで避けていましたが、今年はAI評価がその点は適切に評価してくれます。

 AIによれば初仔の牝馬というのは、第2~4仔よりは悪いですが、第7仔以降よりは明確に良いという評価です。引かれる点数もそれほど決定的な点数ではなく、馬格さえ問題なければ、別にそれだけで避ける要素ではないようです。こういうところはAIの超得意分野なので、素直に受け入れた方が良いと思っています。勉強になりました、AI先生。

 

 では、馬格はというと、予測456kgで悪くない数字です。管囲も標準サイズです。

 ほなら買えるか。

 

 そして、育成は木村厩舎。シルクの自信作ってことですよね、これって。

 ツアーでよく見てみたいと思います。
 

シ22 ディアンドル 評価 D

~総 評~

 母ディアンドルは、3歳で葵Sを制すると、その後は短距離路線に。

 しかし、結果は出ず、低迷期に入ります。そこから奥村豊再生工場が稼働して(レッドソルダードではお世話になりました)、まさかまさかの中距離で復活し、福島牝馬Sを制すると、ヴィクトリアマイルでも4着になるなど力を示しました。母の能力は素晴らしいものがあります。

 

 初年度産駒は初仔の牝馬という要素がひっかかって出資しませんでしたが、非常に出来が良く、初仔の牝馬というかなり嫌っていた条件だったにもかかわらず、出資候補の1頭でした。

 そのため、第2仔にはかなり期待していました。

 しかし、、、、

 

 小さーーーーーーーーい。

 

 母はスカイグルーヴよりも高い数値が出ているとおり、高い評価なのですが、とにかく小さいです。

 うーん、私はちょっと手が出ないんですが、思った以上に人気がないので、母の能力を信じるのであれば。

 

シ23 スイープセレリタス 評価 B+

~総 評~

 母スイープセレリタスは芝1400~マイルで活躍した馬で、準OPを突破しています。重賞では通用しませんでしたが、能力は高かったと評価できます。

 母母はスイープトウショウです。スイープトウショウは初期よりも後半の方が繁殖成績が良い非常に珍しい母でした。母も繁殖生活後半に生まれた馬でしたね。

 三代母からの派生だと結構な数の重賞好走馬がでており、全体的に活力のある牝系と評価でき、そのメインのラインですから、牝系のサポートも期待できます。

 

 馬格も503kg予測と理想に近く、管囲も馬格を支えるのにふさわしい太さで馬体に不安な点はありません、、、あれ?荻原清、急に不安が、、、いや、でも私はそんなに悪い印象はないです。今のところは。

 

 ここまではほぼ文句のない評価で第2仔と走りごろなのも出資意欲を掻き立てます。

 

 さて、避けてきた話題があります。

 そうです、父レイデオロです。

 レイデオロは、最近再評価路線が来てますが、不良が猫拾ったって、不良であることに変わりはないです。

 ここまでノーザン全力バックアップを受けておきながらあの成績は言い訳ができません。そりゃあれだけバックアップ受けてれば重賞馬の1頭2頭は出るわけで、、、牡馬は悪くないと言われてますけど、牝馬に比べれば悪くないだけで、普通に悪いです。

 レイデオロ×ハーツクライといえば、アドマイヤテラですが、正直アドマイヤテラはレイデオロ産駒というよりかはアドマイヤミヤビ産駒という印象で、、、

 

 正直、種牡馬以外は満点に近いんですけど、レイデオロがなぁ、、、

 でもこの母で4500万円にとどまっているのはレイデオロが理由だしなぁ。。。

 レイデオロ買いたいと思うならこういう馬、という条件を提示されて悶絶です。

 ツアーで見て考えます。

 

シ24 サンテローズ 評価 E+

~総 評~

 母は3歳6月に未勝利戦でデビューして勝ち上がると、その後も年に2~3走と非常に感覚を長くとって芝中距離で4勝。体質には不安が残りますが、能力は高そうです。今後もシルクで募集されそうで、今後も期待できる母だと思います。

 マンビアの体質には問題はあるけど能力は高いという、非常にマンビアらしい産駒だと思います。

 

 本馬のAI評価は理由がよく分かりませんが、性別評価が異様に低く出ています。

 性別評価は単純に性別だけを見ているわけではなく、性別×種牡馬AEIとか性別×馬体重などいろいろな組み合わせを総合した評価になっており、直ちになぜここまで性別評価が低いのか分かりません(こういうところが機械学習の木を深くすると解釈性が下がるということなんでしょうね)。ちなみに、AIはレイデオロという種牡馬を評価しているのではなく、レイデオロのAEIを見ているので、レイデオロ牝馬だから性別評価が低いというわけではありません。多分。

 

 AI評価の話ばかりになってしまいましたが、この馬の話に戻りましょう。

 馬格は問題ありません。管囲も十分です。

 レイデオロ×ハーツクライという組み合わせはスイープセレリタスと同じですね。この組み合わせをノーザンは推しているのか偶然なのかは分かりませんが、レイデオロの長距離傾向を考えると別に悪い組み合わせではないと思います。

 

 まあどこまで行ってもレイデオロ牝馬ですからねぇ、、、

 ただ、しっかり安いんですよね。母の成績を考えると、3000万円は安いんですよ。。。

 私は多分いかないですけど、別に買いどころがない馬だとは思いませんね。ただ、繰り返しになりますが母の体質の弱さからして、本馬の体質はよくツアーで確認する必要があると思います。

 

シ25 リアアントニア 評価 E+

~総 評~

 母リアアントニアはBCジュヴェナイルフィリーズ勝馬。能力に疑いはありません。

 繁殖成績はピンパーで、初仔は未勝利引退でしたが、第2仔はリアアメリア。デビュー2連勝でアルテミスSを勝ち、阪神JFでは1番人気に推されましたが6着。桜花賞、オークスでは着外でしたがローズSでは復活の勝利、さあここからかと思いましたが、その後は引退まで馬券になることはありませんでした。

 第3仔はおそらく産後直死、第4仔がキンカメ産駒で3勝。

 しかし、第5仔、第6仔と続けて募集停止、第7仔(現2歳)はセレクト欠場(吉田和美名義でゲート試験は7月突破したようで、競争馬にはなれそうです)。

 ここまでの経緯を見るに、体質にかなり問題をかかえていそうで、そのあたりは気になります。ただ、結構馬体は好みではあります。

 馬格は理想的なサイズに収まりそうで、意外と悪くないのではと思います。中館厩舎は可もなく不可もなく。個人的にはクレーキングで良い印象を持っていますが。

 

 レイデオロがネックではあるんですが、リアアメリアの下に3000万円というのは安い。それでも人気になっていないところを見ると、レイデオロ牝馬の評価の低さがうかがわれます。

 

 個人的には出資対象にしません。

 ただ、レイデオロ牝馬の問題の一つ、馬格は問題ありませんし、馬体派の方が評価が高いようで、結構褒められているところをよく見ます。

 ピンパータイプなので、平均的な産駒傾向を評価するAI評価は当てにならないタイプとも言えそうで、ピンと思うなら価格も安いし、買えるかもしれません。

 

シ26 ピュアブレンド 評価 B-

~総 評~

 母ピュアブレンドは、芝とダートの中距離で活躍したシルク馬で、3勝しています。3勝Cでは3着が1回で勝利までは遠かった印象ですが、3勝Cまで出世すれば能力は十分です。

 母は両刀でしたが母母ウルトラブレンドは米GⅠ馬で、基本的にはダート繁殖だったので、父ニューイヤーズデイは噛み合いそうです。

 体質に大きな問題を抱えていた母母ウルトラブレンドの産駒で、母も3歳3月に未勝利戦デビューと決して健康的だったとは言い難いので、体質には気を付けておきたいところですが、ウルトラブレンド産駒はまともに走れば能力は高いと感じており、能力だけがうまく伝わってくれればと思いますね。

 

 ニューイヤーズデイは決してプラス評価は出せませんが、3歳世代にナルカミがいて、一発で手もおかしくない種牡馬で、ダートなら堅実です。

 馬格は、ダート馬の理想なんじゃないでしょうか。馬格は予測500kg、管囲も太いです。

 ただ、ダートならもう少し筋肉がついてきてほしいので、ツアーでそのあたりはよく聞いておきたいです。

 

 今年はダートに注目馬が多いのであんまり人気になっていませんが、これは良いんじゃないですか。いろいろな条件が噛み合ってる気がします。

 総合評価にも文句はありませんね。ちょうどB-ぐらいだと思います。3500万なら、もう一つ買い要素があるなら出資したい馬になりますね。ツアーでよく見ておきたいです。

 

シ27 マース 評価 B-

~総 評~

 母は米国芝GⅠ馬。米国芝GⅠはあまりレベルが高くないとはいえ、GⅠはGⅠ。十分評価できる成績です。

 初仔からしっかりとした馬格の馬を出して、芝長距離で2勝を挙げています。

 初仔の父Constitutionは、その父がTapitで日本で走っている産駒の多くがダートですから、その父とつけても芝を出すということは結構芝傾向は強めかもしれません。母父は種牡馬として米GⅠ馬を2頭出していて、そのうちの1頭が母マースですからね。牝系は、マース以外には特筆すべき馬はいないですかね。サポート弱めです。

 

 そういう意味では瞬発力に富むサートゥルナーリアとは噛み合いがよさそうです。

 馬格は芝としては十分な予測460kg台。第3仔と走りごろです。

 管囲は細めではあるので足元には気を付けたいですね。

 

 林厩舎というのも心強いです。ただ、実はAEIはそれほど高くなくて、AI評価ではそれほど評価は高くないんですよね。これはイメージの方が合っているのか、AIの方が合っているのか、興味深いところです。

 

 牝馬で5000万円か~。まあ、そんなもんかなーという感じ。

 

シ28 マイエンフェルト 評価 C-

~総 評~

 サートゥルナーリア牝馬ならこっちの方がコスパ良いかなと思っています。

 母は芝1400m~芝1800mで3勝したハービンジャー産駒。

 ビワハイジ牝系に属しており、エンブロイダリ―を出したロッテンマイヤーとは姉妹です。当然牝系サポートには期待したいところですね。

 

 去年はいかにも初仔という感じの小柄な牝馬でしたが、今年は非常にしっかりとした馬格にでました。第2仔、母3勝馬、あまり価格は上がらないけど、結構期待できる条件だと思います。

 サートゥルナーリア×ハービンジャーで結構緩そうだなと思って馬体写真を見ましたが、結構しっかり筋肉もついていますし、歩様もあまり緩さは感じません。

 

 派手な条件がないので、評価は抑えめですが、その分価格も抑えめで、3500万円ならもう少しプラス要素あれば買えると思いますね。

 注目したい1頭です。

 

シ29 ヴィルトゥオシタ 評価 B

~総 評~

 ナダル牡馬です。

 いやぁー悩ましい馬です。見ていきましょう。

 母はキズナ産駒で不良の芝1400mで1勝するも、その後は鳴かず飛ばず。競争能力の裏付けはありません。

 牝系ですが、兄にスプリングS勝馬のヴィクティファルスがいて、三代母が仏国GⅢを2勝したシルヴァースカヤ。シルヴァースカヤといえばシルヴァーステートのお母さんですね。牝系に種牡馬がいるのは心強いですが、ちょっと遠すぎますし、シルヴァーステートも重賞勝ったわけではないので、まあぼちぼちといった評価でしょうか。

 母はもともとGⅠレーシングの馬でしたが、提供がノーザンだったので順当にノーザンの手元に戻ったんでしょうね。

 

 母の能力の裏付けもなく、牝系にも期待はできないとなると、少し繁殖能力は心配になりますね。

 馬格もダート馬ならもう少しほしいところです。管囲は十分ですが。

 

 しかし、本馬は勝ち上がりが約束されたノーザン生産のナダル牡馬。

 ディープインパクトを超える勢いの驚異的な勝ち上がりを見せています。

 この母で4000万円か、、、とは思いつつも、ナダルなら、ナダルならなんとかしてくれる、、、と思ってしまいます。

 実際AI評価もナダルで盛ってBまで来ています。

 

 ナダルはここから絶対に馬の価格は上がります(すでにセールでは上がっていますが)。

 大物はどうなんだろうと思いますが、4000万円ならそんなに大損はしなそうな気はします。

 

シ30 レディホークフィールド 評価 F

~総 評~

 母はアイルランドの未勝利馬。母はしばらく海外で繋養されていましたが、第1仔が重賞を勝ったこと、母の一つ下がコロネーションカップを勝ったことなど、牝系の良さが評価されて輸入されたのでしょう。

 今のところ、日本での産駒は2頭。ドゥラメンテとリアルスティールの産駒で両方とも芝マイル~中距離を走って1勝。母の血統的にもダートはどうなんだろうと思ってしまいます。

 

 馬格は472kg予測で悪くありません。管囲は十分ですね。

 

 噛み合いが悪い印象です。

 血統的にはダートは疑問で、父ナダル。

 ダートなら牡馬がほしいけど、牝馬。

 とはいえ、ナダルは意外にも牝馬で結果をだしている馬もいますから(プロミストジーン)、そこを狙うというなら。個人的には候補から外しています。