はじめに
シルクホースクラブの2025年募集馬の全頭分析【51~60】です。
評価は機械学習により構築したモデルを使用して算出しています。
そのため、自分の評価と齟齬が生じる場合もあります。【総評】に書いてあるコメントが、機械的に出した評価も踏まえた私の最終評です。
AI評価は純粋な成績評価でありコスパ的な観点からの評価ではないので、価格の低い馬は低い評価になりがちで、期待値の観点からの評価は別途必要になります。
あくまで私個人の評価です。 『私を楽しむ。(それが競馬)』という昔のJRAのキャッチコピーのとおり、皆さんそれぞれの一番があるはずなので、皆さんの一番を大切にしていただければと思います。
ツイッターでは、シルクツアーの情報などをアップ予定!
評価の見方
評価一覧(51~60)
シ51 バラーディスト 評価 C+
シ52 ソブラドラインク 評価 S
シ53 チャームドヴェール 評価 B-
シ54 ポレンティア 評価 F
シ55 クリッパークラス 評価 C
シ56 アンティフォナ 評価 C-
シ57 ポーレン 評価 C-
シ58 プロミストリープ 評価 B+
シ59 クインズムーン 評価 D-
シ60 グランデストラーダ 評価 A-
個別評価(51~60)
~総 評~
母バラーディストはダート中距離の3勝馬で能力は高め。
母母バラダセールはアルゼンチンのGⅠ馬でサトノフラッグ、サトノレイナスを出した非常に優秀なお母さんで、日本で発展したアルゼンチン牝系の3本の指には入る馬で、当然牝系活力は高いです。
このパターンのお母さんは、産駒が走り出す前に青田買いしたいです。
そのため、この馬も狙っていたんですが、、、高い、、、
馬格はちょうど良いところですが、管囲は細めです。
ロードカナロア牝馬で5000万円は高いですよ、、、
いかにもポンと大物出しそうなお母さんですけどね、、、去年のサートゥルナーリア産駒も良い馬でした。
コスパの観点からはおすすめできませんが、良い馬だとは思います。
~総 評~
今年のAI評価コスパトップの馬の登場です。個人的にもこの馬がコスパトップだと思います。
母ソブラドラインクは、アルゼンチン産のGⅠ2勝馬です。2勝したGⅠはいずれも芝2000mで3歳牝馬三冠の最終戦と古馬混合の年末GⅠという位置づけのようで、4戦4勝です。
しかし、4歳時、米国ではあまり結果は出せず、5戦1勝で芝リステッドを勝っただけです。とはいえ能力はそこそこ高いと見てよいでしょう。
牝系はアルゼンチン牝系ならもう少し派手さがほしいですね。ブラックタイプまでがかなり遠いです。牝系活力は微妙です。
繁殖成績は優秀です。
初仔はハーツクライ産駒でしたが、初仔牝馬で馬格が足りず、未勝利のまま地方へ転厩となりました。これは仕方ない。
第2仔はドゥラメンテ産駒で芝の長めの距離で2勝。
第3仔はリアルスティール産駒のカナルビーグルです。ユニコーンSをクレーキングを破って制しました。
第4仔はリアルスティール産駒牝馬で、2310万円で落札されています。
本馬は第5仔、父にモーリスを迎えました。
優秀です。かなり優秀です。
母父IncludeはBMSとしては、全体的にダート傾向が出ているものの、TOP2はサンデーウィザード(新潟大章典)、ヒーズインラヴ(ダービー卿チャレンジ)であり、日本の芝適正は十分です。
リアルスティールにからモーリスに代われば芝で期待できます。体型等を総合するにマイルぐらいかなと思います。
モーリスは、高いCPIに支えられているとはいえ、種牡馬としてなかなかの成績を出しています。クラシックというタイプではないので、一時期よりもかなり価格が落ち着きましたが、だからこそ、そろそろ買えます。
馬格は理想です。予測491kg。完璧です。管囲も及第点でしょう。
腰高でこれから体も変わってきてくれそうです。
早いタイプではないと思いますが、兄姉の傾向見てもそんなに遅くはならないかなという感覚です。
厩舎は、、、いいじゃないですか。安田翔伍厩舎。
期待の若手厩舎です。
横山和生で安田記念、マイルCS取りに行きましょう。
種牡馬以外全項目高水準で、父モーリスも及第点です。
AIのS評価に異論ありません。
なお、本馬は当歳セレクトセールで4400万円(税込)で落札された馬です。
通常であれば価格が高くなりすぎるので嫌う条件なのですが、この馬は明確に買える理由があります。
2024年7月時点での兄弟成績は
初仔 中央未勝利
第2仔 1勝
第3仔 未出走
です。
そりゃ主取絶対防ぐマン・シルク君、登場しますよね。一声落札で4400万円。本馬はそこから1100万円上乗せという標準的な上乗せ価格で募集されています。では、今の兄弟成績は
初仔 中央未勝利
第2仔 2勝
第3仔 重賞制覇
全く景色が違います。これで1100万円しか上乗せしないのは、元々セレクトが高いとはいえ、一声落札ですから、値付けミスだと思います。
ごちそうさまでーす(フラグ)。
~総 評~
母はダート中距離の1勝馬。能力は高くないです。
ウインドインハーヘア牝系ですが、母の弟に目黒記念2着馬がいるぐらいで傍流ではあります。
繁殖成績は、、、うーーん、まあ厳しいですね。
既走馬が6頭いて、勝ち上がりは1頭。出資するならかなりの理由が欲しいです。
その理由となり得るのが馬格でしょうか。これだけでは弱いですが、、、
うーーん。字面からは買い要素を見つけるのは難しそうです。
~総 評~
ポレンティアは芝1500mと2400mで勝ち上がり、2勝で頭打ち。能力は可もなく不可もなくといったところ。
牝系は、母母以外に見るべきところはなく、あまりサポートは期待できません。
初仔、牝馬、ダート。
3000万円でも厳しい!!
~総 評~
人気中位以下では結構良い馬だと思います。
母はダート1400mで2勝、芝1200mで1勝と芝ダート両刀の3勝馬で、能力は高めです。
牝系は砂漠。ブラックタイプまでがあまりにも遠い。牝系サポートはまったく期待できません。母の競争能力に頼る形になるでしょう。
第1仔はオータムセールで506万円で売却されており、相当馬格が小さかったようですね。
母の能力は高く、一発合ってもおかしくありません。スピードは持っていそうですし。
そして、父アドマイヤマーズ。本馬の一番の売りは父ですね。
父アドマイヤマーズは現在過小評価されています。
父としてはエピファネイア、ロードカナロアよりも現状の成績は上の評価です(現2歳の滑り出しはいまいちなのであくまで暫定的な評価ですが)。
父は産駒傾向を見ていても、基本マイルの馬なので、牝馬でもと思います。
アドマイヤマーズに牝馬とはいえ3000万円なら買えると思います。
~総 評~
母アンティフォナは1勝馬ですが、売りはその繁殖成績。
NHKマイル勝馬ラウダシオンを出しています。ラウダシオン一発ではなく、他にも複数勝利馬をだしており、かなり信頼が置けます。
母母スナッチドからの派生でも重賞好走馬が出ており、牝系活力は十分です。
サリオスがどのタイプに出るかはわかりませんが、馬格はサリオスにしては若干寂しい感じはします。管囲も細めであまりサリオスっぽさは感じません。どちらかというとお母さんが出ている感じなんでしょうか。
斉藤崇史厩舎は良いですね。白老はマイナスですが、AIは生産牧場しか読み込んでいないので、白老生産・ノーザン育成は多少評価を上げてやる必要があります。
うーーん。人気上位馬の中では個人的には一番ピンと来ていないのがこの馬です。
サリオスが良い種牡馬なら分かるんですが、現状はまだ分からないわけで。
母の繁殖能力の高さは信頼おけますが、サリオス噛み合っているのかな?という馬格です。
走ったらごめんなさい!
~総 評~
母ポーレンはアイルランドGⅢ馬。
繁殖成績はピンパーで、複数勝つか、全然ダメかという二択で、本馬はどうでしょう。
基本的には血統どおり芝で走ってますね。
母父Orpenといえば、サトノダイヤモンドですね。この母の仔も長めの距離を走っており、長めの距離に出るんですかね。
リアルスティールって、この馬に噛み合いますかね?
リアルスティールは芝でやるなら母からスピードがほしいイメージですが、母は欧州の長距離傾向の産駒を出す馬で、リアルスティールと噛み合うかというと微妙な気がしています。
4000万円は少し高いかなと思います。
~総 評~
生まれた時から狙ってた。
母プロミストリープは、デビュー2連勝で地方移籍して浦和桜花賞を制覇、東京プリンセス2着の後、東京ダービーに向かい6着で、その後はケガで引退。
成長すれば牝馬限定の交流重賞などでも戦えそうな素質馬で、持っていた能力は高かったと思います。
一族からプロミストウォリアが出ているように基本的にダート牝系で、ここまでダートを狙った配合が続いており、第1仔オルフェーヴル、第2仔ナダル、第3仔ルヴァンスレーヴと続いて本馬となります。
いかにも目立たたないけど能力の高い繁殖牝馬という感じで、ずっとこの母には注目していたのですが、ここまで牝馬、牝馬、牝馬と3頭続けて牝馬だったので出資する機会を逃していました。
そしたら、第2仔でプロミストジーン(すでに3勝)が出て、歯噛みしてます。
牝馬で牡馬と渡り合える馬が出るんかい、、、
さて、本馬はついについについに待望の牡馬です。
しかーーーーし、プロミストジーンが出たことで値段は明らかに上がっています、、、
5000万円、絶妙すぎる、、、
馬格は十分すぎるサイズ。大型馬はAIの評価が下がりますが、ダート馬で管囲十分という条件が揃えばむしろプラスに変わると思っていて(未検証)、本馬はばっちしその条件に合致します。
さて、問題は父クリソベリルです。
今のところ、産駒は5頭しか走っておらず、しかも半分以上が芝を走っているので、判断が非常に難しいです。少なくとも早くはないんだなというのは分かりました。来週のサンラザールに期待したいです。
ナダル⇒クリソベリル、牝馬⇒牡馬。まあ、トントンよりはちょっと良いぐらいですか?それで価格が3000万円から5000万円にアップというのは割に合わないんですが、前はプロミストジーンがいなかったですからね。価格上昇は仕方ないです。
いやーーー、絶妙な値段なんだよな。。。
クリソベリル次第なんだよ。。。クリソベリルがダートの上位種牡馬なら買えるし、ルヴァンスレーヴレベルなら買えない。そんな絶妙な値段設定です。
ツアーでよく見てみたいと思います。
~総 評~
母クインズムーンは芝短距離の1勝馬。能力は高くありません。
一族からも特筆するような馬も出ておらず、牝系も地味ですね。
母父自体は聞いたことない馬ですが、母父父のDarkAngelはマッドクールを出した欧州の快速種牡馬ですね。母も短距離ですし、短距離によりそうな血統です。
測尺自体は問題ありませんが、繁殖能力には疑問符で初仔のダート牝馬では期待薄かなと思います。
字面からは厳しいという評価です。
~総 評~
いかにも走りごろ。
母は中央で3勝した後、地方転厩。地方交流牝馬重賞3着などがあり、能力は高いです。
牝系は近くには活躍馬がいませんが、三代母ハッピートレイルズからの派生では大量の重賞馬が出ている牝系です。ただ、私は、ここまで遠いと評価の対象にはしません。ミュージアムマイルと血統表見比べると面白いですけどね。父も同じですし。ただ、牝系としてはさすがに遠いです。
父リオンディーズは、正直、パッとしない成績で可もなく不可もなくという成績なんですが、最近、その成績に見合わずノーザンで良い繁殖牝馬がつけられている気がします。どういう意図かはわかりませんが。本馬もその1頭です。
馬格は芝馬としてはベストの480kg前後。
4月生まれということもあり、現状はそんなに大きくはないですが、このパターンは大きく成長するパターンです。大丈夫だと思います。これからの成長を楽しむという意味でも良い馬だと思います。
第2仔。走りごろです。
牡馬で4000万円ならコスパは良いと思います。出資候補です。
この母には今後も注目したいですね。