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 久し振りに,フリー(Free)の商品が 「 再入荷」 ということで購入.

 ポール・ロジャース(Paul Rodgers),ポール・コゾフ(Paul Kossoff),アンディ・フレイザー(Andy Fraser),サイモン・カーク(Simon Kirke)により 1968年に結成された,ブルースを基調にした英国のブルース&ロック・バンド:フリー(Free).

 1971年4月に初来日を果たし,4月30日東京は神田共立講堂,大手町サンケイ・ホールと 2公演を行い,その後,オーストラリアへ渡りますが,ツアー途中で空中分解を起こし解散,メンバー各人は独自の活動に入り,ポール・コゾフ(Paul Kossoff)と サイモン・カーク(Simon Kirke)は,ベースに 山内テツ,キーボードに ジョン・ラビット・バンドリック(John "Rabbit" Bundrick)を迎え,コゾフ・カーク・テツ・ラビット名義のアルバム 『 Kossoff, Kirke, Tetsu & Rabbit (コゾフ/カーク/テツ/ラビット) 』 を1972年4月にリリース.

 それと並行するように,ポール・ロジャース(Paul Rodgers)と,アンディ・フレイザー(Andy Fraser)が和解,重度のドラッグ摂取癖に陥った ポール・コゾフ(Paul Kossoff)を救おうという意図の元,1972年1月にオリジナル・メンバーにより再結成とレコーディングを行い,1972年4月には『 Free At Last (フリー・アット・ラスト) 』をリリースするものの,再来日(1972年7月)直前に再度 ポール・ロジャース(Paul Rodgers)と,アンディ・フレイザー(Andy Fraser)が喧嘩し,アンディ・フレイザー(Andy Fraser)脱退,ほぼ同時期に ポール・コゾフ(Paul Kossoff)もバンド活動に支障をきたし脱退しており,ポール・ロジャース(Paul Rodgers)がギターを兼務,ベースには 山内テツが後任として加入し,再来日公演(1972年7月22日,24日)を行っています.
 この再来日公演の模様は 『 Rock Explosion 1972 (Bonus DVDR) 』 等で観ることができますが,ギターを兼務の ポール・ロジャース(Paul Rodgers)が何気に痛々しいです.

 今回,購入したのは,再来日公演から半年後の 1973年1月25日米国カリフォルニア州サンフランシスコはウィンターランド・ボールルーム公演のオーディエンス録音を収録し Uxbridgeレーベルから,2010年12月か,2011年1月にリリースされた 『 Winterland 1973 (Uxbridge 325) 』 で,この時のギターは,最後のツアーで参加した ウェンデル・リチャードソン(Wendell Richardson)となっています.
 
 音像は然程遠目でも無いので,余り距離感も感じず,各パートの出音のバランスも良く,録音された年代を考えれば非常に高音質のオーディエンス録音と言えると思います.ポール・コゾフ(Paul Kossoff)とは,タイプの異なるギタリストなので,オリジナルのフリー(Free)とは若干イメージは異なりますが,非常に楽しめる内容です.

 メーカー情報では
 『1973年1月25日サンフランシスコはウインターランド・ボールルームでの公演をオーディエンス録音で収録。
 マスターをDAT保存の今回の音源ですが、劣化の感じられない確かな鮮度を持った素晴らしい音像になっており、各楽器の抜群の分離感、ダイレクト感溢れる理想的なサウンド・バランスでショー全体をたっぷりと楽しむことができます!(あまりの音質の素晴らしさから、既発タイトルでは、サウンドボード音源ということでリリースされたものもありました・・・・)

 72年2月に再結成されたフリーですが、アルバム「フリー・アット・ラスト」を発表、同年7月にはエマーソン・レイク&パーマーの来日公演の特別ゲストとして同行しています。この頃すでにドラッグ癖で活動に支障をきたしていたポール・コゾフはバンド脱退/再加入を繰り返していたようで、この日本ツアーには参加を断念しており、その後のUKツアーでも、コゾフの体調は最悪だったと言われています。結局そのまま脱退してしまったコゾフの代わりに加入したのが、ブリティッシュ・アフロ・ジャズロックのオシビサのオリジナル・メンバーだったウェンデル・リチャードソンで、このウィンターランド公演でも彼が演奏しています。カリブ海の島国のアンティグア・バーブーダ出身で、アフロ・ロックのオシビサで活動してたギタリストだけに、コゾフとはまた異なる、プリミティブで重厚なアプローチで素晴らしいフレーズを披露しています!バンドは末期ということもあって、ある意味神懸り的なバンド・アンサンブルというわけではないですが、とはいえ「ハートブレイカー」という傑作アルバムをリリースした時期のライヴだけに、楽曲的にも素晴らしく、ポールの圧倒的なヴォーカルを中心としたクオリティーの高い唯一無二のアンサンブルは 終始聴き応え充分です!まさにフリー最後期の円熟したアンサンブルを理想的なサウンドで収録した全ての英ロック・ファン必携のアイテムがUxbridgeレーベルより登場です!

 ★beatleg誌 vol.128(2011年3月号)のレビュー要約です。ご参考まで。
 割と古くから何度もリリースされているフリーのほぼ末期とも云える1973年のウィンターランド公演のライブだが、今回はネットで流通したマスターからDATを経由したソースをそのまま収録したCD-Rブートレッグで、これまでの音源とはさすがに一線を画した圧倒的な音の透明感と生々しさが伝わってくる好盤。
 もともとの録音状態がバランスも良くてハードにドライブしたライブの状況をそのまま録音できているが故にこのように素晴らしい音源として現代に蘇ってきたのだろう。全盛期からしてみると大いに異なるバンド編成とリズムになってしまっていた1973年のフリーだが、ギタリストにはオシビサのウェンデル・リチャードソンとポール・ロジャースのサイドギター、ベースには山内テツ、そしてラビットの鍵盤を入れてフリーとして活動していた頃だ。一般的には落ち目というような印象ではあるが、ポール・ロジャースはまるでそう言った事も感じさせることなく、自身の歌に磨きを掛けているし、それどころかこのバンドでまだまだ新しいことにチャレンジしようと様々な試みを施しているところが良い。
 この後にバッド・カンパニーでブレイクしていくことを思えば、決してこの時期のポール・ロジャースが腐っているハズがない。ブルースに立ち返りながらも独自の歌い方やアレンジを試み、時代を経た1973年だからこそのルーズなリズムから逸脱して現代的なスタンスに戻ろうとしているニュアンスが分かるというものだ。そのような取り組みだという認識でこのライブを聴くと、ギターのウェンデル・リチャードソンのプレイも実にそつなく弾かれていることが納得できるし、ある種スタジオミュージシャン的に起用しているというのもわかるというものだ。
 ここで聴けるフリーとは名ばかりのもので、その実はポール・ロジャースのソロ活動に近い取り組みとして聴くと違う面が見れて良いのかもしれないが、普通にライブとして聴いてみればそれは実にカッコよく決まっているバンドのプレイである。』

Winterland 1973 (Uxbridge 325)
 
 Live At Winterland Ballroom, San Francisco, CA. USA
 25th January 1973

   01. Music Is The Answer
   02. Wishing Well
   03. Come Together In The Morning
   04. Fire And Water
   05. Soldier Boy
   06. Soon I Will Be Gone
   07. Everyday I Have The Blues
   08. All Right Now
   09. Crossroads

 Paul Rodgers : Vocal, Guitar
 Wendell Richardson : Guitar
 John"Rabbit"Bundrick : Keyboards
 Tetsu Yamauchi : Bass
 Simon Kirke : Drums

  Wishing Well
 
  Fire And Water
 
  All Right Now
 

[参考]








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