ジェフ・ベック(Jeff Beck)は,アルバム 『 Blow By Blow (ブロウ・バイ・ブロウ) 』 を1975年3月にリリースした後,アルバムのプロモーションを兼ね,北米および 「 World Rock Festival Eastland 」として日本ツアーを行います.
そして,ツアーが終了した後の1975年9月から約半年かけてレコーディングを行い,1976年5月にアルバム『 Wired (ワイアード) 』 をリリースします.
本商品は,そのタイトルが示すように『 Wired (ワイアード) 』 リリース後のファースト・ギグである,1976年5月23日ロンドンはラウンドハウス公演のオーディエンス録音を収録した 『 First Gig (No Label) 』 で,今回,商品を 2組購入すると希望者に配布されるギフト・アイテムとして,50セットのみ登場したものです.
在庫処分の関係もあるのかも知れませんが,プレスCDの商品をギフト・アイテムとして配布するのは,ある意味太っ腹ですね.
オープニング・アクトとして登場した関係もあって,演奏時間は40分という短いものですが,音像も近く,ヴォーカルは若干オフ気味ではあるものの,各パートの出音のバランスも良く,非常に高音質のオーディエンス録音と言えます.何と言っても,迫力があり臨場感が凄いです.
テーパーは一部の曲間(例えば "You Know What I Mean" と "Freeway Jam" の間 等)でテープを一時停止させていますが,曲は問題なく収録されています.
ちなみに,このギグは1974年1月26日のレインボー・シアター公演(この時は ベック,ボガート&アピス:Beck,Bogert & Appice で出演)以来,英国内で初めての公演であり,1980年年5月18日にサリーのギルドフォード・シビック・センターで行われたクラプトン公演にベックが飛び入り参加するまで英国公演は行われていないと記憶しています.
MCで "... Jeff Beck Band"と紹介された後,サウンド・チェックに続いて,"Country & Eastern Music" の演奏を始めますが,おそらくこの演奏時には,ジェフ・ベックはステージ上にはおらず,ヤン・ハマー・グループのみの演奏であったと思われます.
演奏終了後に,ヤン・ハマーが "Thank You..... We Have A Guest Guitarist......" と,ジェフ・ベックを観客に紹介し,ジェフ・ベックもサウンド・チェックの後 "How' Ya Doin' London ?”と答えます.そして "This Is A Song From Blow By Blow ... I Forget. It's Been So Long Ago" とのジェフ・ベックの半分笑いながらのMCに続いて,"You Know What I Mean" に入ります.続く "Freeway Jam" では,前半部どちらか主導権を握るのかが明確になっていないのか混沌とした部分もありますが,後半は息のあった演奏とトリッキーなソロを聴くことができます.
"Freeway Jam" 終了後,ジェフ・ベックが "The Great Jan Hammer......A Tune Called Earth" とMCして "Earth (Still Our Only Home)" を演奏し,その後に美しい "Diamond Dust" を披露します.この "Diamond Dust" は静かめの曲であることから,ギターの細かいニュアンスも楽しむことができます.
続く "Full Moon Boogie" 後半での,ジェフ・ベックとヤン・ハマーのインタープレイは非常に素晴らしく,最後の "Led Boots" も 2分40秒程度にコンパクトに纏められているものの,凄い演奏を披露しています.
この後のツアーでは,"Oh, Yeah?","Sister Andrea","Darkness - Earth In Search Of A Sun"等がセットリストに入ってくるのはファンならばご存知の通り.
またこのツアーの内容はオフィシャル 『 Jeff Beck With The Jan Hammer Group Live (ライブ・ワイアー) 』 として発売されています.
メーカー情報では
『アルバム「ワイアード」発表後、ヤン・ハマー・グループを従えて行われた1976~77年ツアーより、初日となる6月23日、ロンドン・ラウンドハウス公演(元テン・イヤーズ・アフターのアルヴィン・リーの前座での出演)を超高音質オーディエンス録音で収録!!
今回のオーディエンス・ソースですが、時代を考えると、これ以上は望めない程驚くべきクリアなサウンドで収録されており、ツアー初日の刺激的な演奏を、非常に心地よい音像で楽しむことができます!
音の劣化が一切感じられず、ジェネレーションを経たサウンドとは別物の、鮮度抜群のサウンドはとても素晴らしく、高音の質、低音の質をそれぞれ理想的に調整、音圧を上げる処理等の丁寧なトリートメントを施した本音源は全体を通してクリアさと奥行のある究極のサウンドに仕上がっています!!もちろんピッチ調整も完璧です。
74年にBBAが空中分解したあと、マハヴィシュヌに影響を受けたサウンドとも言える「Blow By Blow」を1975年に発表(この年のツアーではバーナード・パーディーをツアー・メンバーに起用)したジェフは、よりジャズ/クロスオーヴァー・サウンドへの傾倒を鮮明にしていき、ナラダ・マイケル・ウォルデン等を起用した続く「Wired」ではそうした傾向をますます強めていきます。さらにその延長で起用されたのが今回のヤン・ハマー・グループということになり、この時期がベック史上一番テクニカルでエキサイティングな時代と言えます。当時のベックにとってはある意味憧れにも近い存在だったと言っていいマハヴィシュヌのオリジナル・メンバーとの共演ということで、初日となるこの日は相当に気合いが入っていたのではないかと想像できます。この布陣によるオリジナリティ溢れるパフォーマンスはとにかく聴き応え満点で、ヤン・ハマー・グループ面々の恐ろしいまでのインプロビゼーションが、全て聴きどころと言えるほど魅力に溢れており、最強のメンバーをバックに緩急を効かせた刺激に満ちたアプローチを聴かせるジェフの気合いのプレイは終始圧巻です!!
中でも、「Jeff Beck with the Jan Hammer Group Live」では全く良さが伝わらなかった(平坦な音質のせい?)トニー・スミスのプレイが際立っており、ベック史上一番のドラマーといっても過言ではないフレキシブルなスーパー・プレイが全編に亘り繰り広げられます!とにかくリズムの撓りが芸術的で、オマー・ハキム等、このタイプのドラマーにみられるジャストかつ高速なのに、しっかりと重さを兼ね備えている不思議グルーヴはとてもスリルに満ちており、ご存知の通り、この後も色々なドラマーとの共演がありますが、ベックのテクニカルな面を引き出した最高のドラマーはトニー・スミスと言っても過言ではないでしょう!この最強のリズムをベースに展開されるヤンとジェフの強烈な個性を持った2人の唯一無二の刺激的なコラボレーション・プレイはファンならずとも必聴です!!まさに1976年ツアーを代表する貴重かつ重要な音源を 別格のサウンド・クオリティでパッケージした音質・内容ともに完璧なアイテムが、限定プレスCDにてリリース決定です!!
★beatleg誌 vol.137(2011年12月号)のレビュー要約です。ご参考まで。
「JEFF BECK WITH THE JAN HAMMER GROUP」として初めて行なったライヴの音源がプレスCDで初登場した。
『WIRED』に伴う北米ツアーが1976年6月5日から開始されるにあたって、5月23日にロンドンのラウンドハウスでウォームアップ・ショウが行なわれた。『BLOW BY BLOW』の時はUKツアーが無かったので、イギリスでのライヴはBBAの1974年1月のツアー以来。この日のヘッドライナーはアルヴィン・リーでベックは他の2バンド同様に前座として出演した。本盤の収録時間は40分18秒、曲間にカットはあるものの全曲収録されている。1曲目のCountry & Eastern Musicはヤン・ハマー・グループのみで演奏された。その後にベックがステージに登場して You Know What I Meanを演奏するのだが、6月からのツアーでは「Darkness」の演奏途中でベックが登場するパターンになるのでこの日の登場シーンは貴重である。
各楽器の音がクリアな音質良好のオーディエンス録音で、特にドラムの音には迫力があり、全編に渡ってトニー・スミスのドラムプレイの素晴らしさが際立って聞こえる。Diamond Dustでのベックのギターの音も最高に美しい。イギリスで『WIRED』がリリースされるのは7月になってからという理由か新曲はアンコールでLed Bootsだけが演奏されたのだが、この曲はアルバムテイクよりもテンポが速く、ドラムとキーボードとバイオリンとベースとギターが一体となったもの凄い演奏で、その後のツアーの演奏でもこの日以上のものは聴いたことがないくらい素晴らしい演奏になっている。
★10年前にリリースされてた、ヤン・ハマーとのツアー初日を高音質収録した傑作。リバーシブル・ジャケットで50セット・オンリーのギフト・企画。お薦めです!!』
First Gig (No Label)

Live At Roundhouse, London, UK
23rd May 1976
01. Intro.
02. Country & Eastern Music
03. You Know What I Mean
04. Freeway Jam
05. Earth (Still Our Only Home)
06. Diamond Dust
07. Full Moon Boogie
08. Led Boots
TOTAL TIME (40:18)
Jeff Beck : Guitar
Jan Hammer : Keyboards
Tony Smith : Drums, Vocal
Fernando Saunders : Bass
Steven Kindler : Violin
You Know What I Mean
Full Moon Boogie
Led Boots
[参考]
1976-1977 Tour Dates
※) 詳細なツアー日程は不明なので,あくまで参考程度.
1976
May
08 Vale Hall, Aylesbury,UK
⇒ [UPP]
xx Roundhouse, London,UK
23 Roundhouse, London,UK
[North American Tour]
29 Community Concourse Theatre, San Diego,CA,USA
30 Iowa Jam 1976,Iowa State Fairgrounds,Des Moines,IA,USA
June
01 Kinsmen Field House,Edmonton,AB,CANADA
02 Telus Convention Center,Calgary,AB,CANADA
04 Concord Pavilion,Concord,CA,USA
05 Day On The Green 1976 #3,Oakland-Alameda County Coliseum,Oakland,CA,USA
06 Day On The Green 1976 #4,Oakland-Alameda County Coliseum,Oakland,CA,USA
12 Starlight Bowl,Burbank,CA,USA
13 Golden Hall,San Diego,CA,USA
15 Warnors Theatre,Fresno,CA,USA
19 PNE Garden Auditorium,Vancouver,BC,CANADA
24 Un-Known Venue,Milwaukee,WI,USA
25 Glen Oak Amphitheatre,Peoria,IL,USA
26 Glen Oak Amphitheatre,Peoria,IL,USA
27 North Dakota State University,Fargo,ND,USA
29 Super Jam '76,Busch Memorial Stadium,St. Louis,MO,USA
30 Cincinnati Gardens,Cincinnati,OH,USA
July
01 Louisville Gardens,Louisville,KY,USA
03 Masonic Temple Theatre,Detroit,MI,USA
⇒ [Two Shows]
04 Groves Stadium,Winston Salem,NC,USA
05 Iowa Fairgrounds,Des Moines,IA,USA
10 Comiskey Park,Chicago,IL,USA
15 Municipal Auditorium,Jackson,MS,USA
16 Fox Theater,Atlanta,GA,USA
17 Dixon-Myers Hall,Memphis,TN,USA
18 Moody Coliseum,University Park,TX,USA
19 Hofheinz Pavilion,Houston,TX,USA
20 Hogg Memorial Auditorium,Austin,TX,USA
23 Arrowhead Stadium,Kansas City,MO,USA
24 Casino Arena,Asbury Park,NJ,USA
25 Iowa State Fairgrounds,Des Moines,IA,USA
August
12 Angel Stadium,Anaheim,CA,USA
21 Capital Centre,Largo,MD,USA
23 Pinecrest Country Club,Shelton,CT,USA
25 Nassau Collisseum,Uniondale,NY,USA
26 Nassau Collisseum,Uniondale,NY,USA
27 Cape Cod Coliseum,South Yarmouth, MA, USA
30 Richfield Coliseum,Richfield,OH,USA
31 Richfield Coliseum,Richfield,OH,USA
September
02 Outside Inn,Buffalo,NY,USA
02 Buffalo Memorial Auditorium,Buffalo,NY,USA
03 Kingdome,Seattle,WA,USA
04 Concord Pavilion,Concord,CA,USA
08 Tempe Stadium,Tempe,AZ,USA
12 Anaheim Stadium,Anaheim,CA,USA
13 San Diego Sports Arena,San Diego,CA,USA
Octobar
07 Providence Civic Center,Providence,RI,USA
08 The Palladium,New York City,NY,USA
09 The Spectrum,Philadelphia,PA,USA
10 Boston Music Hall,Boston,MA,USA
12 Palace Theater,Waterbury,CT,USA
13 University of New Hampshire,Durham,ON,USA
14 Onondaga War Memorial Auditorium,Syracuse,NY,USA
15 Maple Leaf Gardens,Toronto,ON,CANADA
16 Bergen Community College,Paramus,NJ,USA
17 Naval Academy,Annapolis,MD,USA
18 Palladium,New York City,NY,USA
19 Boston Gardens,Boston,MA,USA
November
09 Marquee Club,London,UK
December
03 Miami Jai-Alai Fronton,Miami,FL,USA
04 Curtis Simpson Hall,Tampa,FL,USA
08 Warehouse,New Orleans,LA,USA
09 Expo Hall,Mobile,AL,USA,USA
10 Boutwell Auditorium,Birmingham,AL,USA
11 Municipal Auditorium,Nashville,TN,USA
1977
January
[Oceania Tour]
23 St James Theatre,Wellington,NEW ZEALAND
February
01 Festival Hall,Melbourne,AUSTRALIA
04 Hordern Pavilion,Sydney,AUSTRALIA
05 Hordern Pavilion,Sydney,AUSTRALIA
07 Activity Center,Brisbane,AUSTRALIA
[North American Tour]
18 Kiel Opera House,St. Louis,MO,USA
19 Auditorium Theatre,Chicago,IL,USA
21 Veterans Memorial Auditorium,Des Moines,IA,USA
[関連記事]
「Des Moines 1976 (Gift CDR)」

「Day On The Green 1976 Day 1 (Gift CDR)」

「Sophie (Wardour-054)」

「Minneapolis 1976 (Wardour-108)」

「Complete Cape Cod 1976 (Wardour-071)」

「Masonic Temple 1976 (Wardour-068 )」

「Sophie (Wardour-054)」

「Boston 1976 Definitive Edition (Wardour 074)」

「Des Moines 1976 (Bonus CDR)」

※) 「Arrowhead Stadium 1976 (Wardour-110)」 に付属のボーナス・アイテム
「Arrowhead Stadium 1976 (Wardour-110)」

「Day On The Green 1976 Day 1 (Bonus CDR) 」

※) 「Day On The Green 1976 Day 2 (Wardour-092)」 に付属のボーナス・アイテム
「Day On The Green 1976 Day 2 (Wardour-092)」

「Palladium 1976 (Wardour-435)」

「Wired : Mobile Fidelity CD (Gift CDR)」

「Jeff Beck With The Jan Hammer Group Live : Music Scope Special (Gift CDR)」

「Wired:UK Original LP (Gift CDR)」

「San Diego 1976 (Gift CDR)」

「First Gig (HFS RH-23576)」

#2022-07-26
そして,ツアーが終了した後の1975年9月から約半年かけてレコーディングを行い,1976年5月にアルバム『 Wired (ワイアード) 』 をリリースします.
本商品は,そのタイトルが示すように『 Wired (ワイアード) 』 リリース後のファースト・ギグである,1976年5月23日ロンドンはラウンドハウス公演のオーディエンス録音を収録した 『 First Gig (No Label) 』 で,今回,商品を 2組購入すると希望者に配布されるギフト・アイテムとして,50セットのみ登場したものです.
在庫処分の関係もあるのかも知れませんが,プレスCDの商品をギフト・アイテムとして配布するのは,ある意味太っ腹ですね.
オープニング・アクトとして登場した関係もあって,演奏時間は40分という短いものですが,音像も近く,ヴォーカルは若干オフ気味ではあるものの,各パートの出音のバランスも良く,非常に高音質のオーディエンス録音と言えます.何と言っても,迫力があり臨場感が凄いです.
テーパーは一部の曲間(例えば "You Know What I Mean" と "Freeway Jam" の間 等)でテープを一時停止させていますが,曲は問題なく収録されています.
ちなみに,このギグは1974年1月26日のレインボー・シアター公演(この時は ベック,ボガート&アピス:Beck,Bogert & Appice で出演)以来,英国内で初めての公演であり,1980年年5月18日にサリーのギルドフォード・シビック・センターで行われたクラプトン公演にベックが飛び入り参加するまで英国公演は行われていないと記憶しています.
MCで "... Jeff Beck Band"と紹介された後,サウンド・チェックに続いて,"Country & Eastern Music" の演奏を始めますが,おそらくこの演奏時には,ジェフ・ベックはステージ上にはおらず,ヤン・ハマー・グループのみの演奏であったと思われます.
演奏終了後に,ヤン・ハマーが "Thank You..... We Have A Guest Guitarist......" と,ジェフ・ベックを観客に紹介し,ジェフ・ベックもサウンド・チェックの後 "How' Ya Doin' London ?”と答えます.そして "This Is A Song From Blow By Blow ... I Forget. It's Been So Long Ago" とのジェフ・ベックの半分笑いながらのMCに続いて,"You Know What I Mean" に入ります.続く "Freeway Jam" では,前半部どちらか主導権を握るのかが明確になっていないのか混沌とした部分もありますが,後半は息のあった演奏とトリッキーなソロを聴くことができます.
"Freeway Jam" 終了後,ジェフ・ベックが "The Great Jan Hammer......A Tune Called Earth" とMCして "Earth (Still Our Only Home)" を演奏し,その後に美しい "Diamond Dust" を披露します.この "Diamond Dust" は静かめの曲であることから,ギターの細かいニュアンスも楽しむことができます.
続く "Full Moon Boogie" 後半での,ジェフ・ベックとヤン・ハマーのインタープレイは非常に素晴らしく,最後の "Led Boots" も 2分40秒程度にコンパクトに纏められているものの,凄い演奏を披露しています.
この後のツアーでは,"Oh, Yeah?","Sister Andrea","Darkness - Earth In Search Of A Sun"等がセットリストに入ってくるのはファンならばご存知の通り.
またこのツアーの内容はオフィシャル 『 Jeff Beck With The Jan Hammer Group Live (ライブ・ワイアー) 』 として発売されています.
メーカー情報では
『アルバム「ワイアード」発表後、ヤン・ハマー・グループを従えて行われた1976~77年ツアーより、初日となる6月23日、ロンドン・ラウンドハウス公演(元テン・イヤーズ・アフターのアルヴィン・リーの前座での出演)を超高音質オーディエンス録音で収録!!
今回のオーディエンス・ソースですが、時代を考えると、これ以上は望めない程驚くべきクリアなサウンドで収録されており、ツアー初日の刺激的な演奏を、非常に心地よい音像で楽しむことができます!
音の劣化が一切感じられず、ジェネレーションを経たサウンドとは別物の、鮮度抜群のサウンドはとても素晴らしく、高音の質、低音の質をそれぞれ理想的に調整、音圧を上げる処理等の丁寧なトリートメントを施した本音源は全体を通してクリアさと奥行のある究極のサウンドに仕上がっています!!もちろんピッチ調整も完璧です。
74年にBBAが空中分解したあと、マハヴィシュヌに影響を受けたサウンドとも言える「Blow By Blow」を1975年に発表(この年のツアーではバーナード・パーディーをツアー・メンバーに起用)したジェフは、よりジャズ/クロスオーヴァー・サウンドへの傾倒を鮮明にしていき、ナラダ・マイケル・ウォルデン等を起用した続く「Wired」ではそうした傾向をますます強めていきます。さらにその延長で起用されたのが今回のヤン・ハマー・グループということになり、この時期がベック史上一番テクニカルでエキサイティングな時代と言えます。当時のベックにとってはある意味憧れにも近い存在だったと言っていいマハヴィシュヌのオリジナル・メンバーとの共演ということで、初日となるこの日は相当に気合いが入っていたのではないかと想像できます。この布陣によるオリジナリティ溢れるパフォーマンスはとにかく聴き応え満点で、ヤン・ハマー・グループ面々の恐ろしいまでのインプロビゼーションが、全て聴きどころと言えるほど魅力に溢れており、最強のメンバーをバックに緩急を効かせた刺激に満ちたアプローチを聴かせるジェフの気合いのプレイは終始圧巻です!!
中でも、「Jeff Beck with the Jan Hammer Group Live」では全く良さが伝わらなかった(平坦な音質のせい?)トニー・スミスのプレイが際立っており、ベック史上一番のドラマーといっても過言ではないフレキシブルなスーパー・プレイが全編に亘り繰り広げられます!とにかくリズムの撓りが芸術的で、オマー・ハキム等、このタイプのドラマーにみられるジャストかつ高速なのに、しっかりと重さを兼ね備えている不思議グルーヴはとてもスリルに満ちており、ご存知の通り、この後も色々なドラマーとの共演がありますが、ベックのテクニカルな面を引き出した最高のドラマーはトニー・スミスと言っても過言ではないでしょう!この最強のリズムをベースに展開されるヤンとジェフの強烈な個性を持った2人の唯一無二の刺激的なコラボレーション・プレイはファンならずとも必聴です!!まさに1976年ツアーを代表する貴重かつ重要な音源を 別格のサウンド・クオリティでパッケージした音質・内容ともに完璧なアイテムが、限定プレスCDにてリリース決定です!!
★beatleg誌 vol.137(2011年12月号)のレビュー要約です。ご参考まで。
「JEFF BECK WITH THE JAN HAMMER GROUP」として初めて行なったライヴの音源がプレスCDで初登場した。
『WIRED』に伴う北米ツアーが1976年6月5日から開始されるにあたって、5月23日にロンドンのラウンドハウスでウォームアップ・ショウが行なわれた。『BLOW BY BLOW』の時はUKツアーが無かったので、イギリスでのライヴはBBAの1974年1月のツアー以来。この日のヘッドライナーはアルヴィン・リーでベックは他の2バンド同様に前座として出演した。本盤の収録時間は40分18秒、曲間にカットはあるものの全曲収録されている。1曲目のCountry & Eastern Musicはヤン・ハマー・グループのみで演奏された。その後にベックがステージに登場して You Know What I Meanを演奏するのだが、6月からのツアーでは「Darkness」の演奏途中でベックが登場するパターンになるのでこの日の登場シーンは貴重である。
各楽器の音がクリアな音質良好のオーディエンス録音で、特にドラムの音には迫力があり、全編に渡ってトニー・スミスのドラムプレイの素晴らしさが際立って聞こえる。Diamond Dustでのベックのギターの音も最高に美しい。イギリスで『WIRED』がリリースされるのは7月になってからという理由か新曲はアンコールでLed Bootsだけが演奏されたのだが、この曲はアルバムテイクよりもテンポが速く、ドラムとキーボードとバイオリンとベースとギターが一体となったもの凄い演奏で、その後のツアーの演奏でもこの日以上のものは聴いたことがないくらい素晴らしい演奏になっている。
★10年前にリリースされてた、ヤン・ハマーとのツアー初日を高音質収録した傑作。リバーシブル・ジャケットで50セット・オンリーのギフト・企画。お薦めです!!』
First Gig (No Label)

Live At Roundhouse, London, UK
23rd May 1976
01. Intro.
02. Country & Eastern Music
03. You Know What I Mean
04. Freeway Jam
05. Earth (Still Our Only Home)
06. Diamond Dust
07. Full Moon Boogie
08. Led Boots
TOTAL TIME (40:18)
Jeff Beck : Guitar
Jan Hammer : Keyboards
Tony Smith : Drums, Vocal
Fernando Saunders : Bass
Steven Kindler : Violin
You Know What I Mean
Full Moon Boogie
Led Boots
[参考]
1976-1977 Tour Dates
※) 詳細なツアー日程は不明なので,あくまで参考程度.
1976
May
08 Vale Hall, Aylesbury,UK
⇒ [UPP]
xx Roundhouse, London,UK
23 Roundhouse, London,UK
[North American Tour]
29 Community Concourse Theatre, San Diego,CA,USA
30 Iowa Jam 1976,Iowa State Fairgrounds,Des Moines,IA,USA
June
01 Kinsmen Field House,Edmonton,AB,CANADA
02 Telus Convention Center,Calgary,AB,CANADA
04 Concord Pavilion,Concord,CA,USA
05 Day On The Green 1976 #3,Oakland-Alameda County Coliseum,Oakland,CA,USA
06 Day On The Green 1976 #4,Oakland-Alameda County Coliseum,Oakland,CA,USA
12 Starlight Bowl,Burbank,CA,USA
13 Golden Hall,San Diego,CA,USA
15 Warnors Theatre,Fresno,CA,USA
19 PNE Garden Auditorium,Vancouver,BC,CANADA
24 Un-Known Venue,Milwaukee,WI,USA
25 Glen Oak Amphitheatre,Peoria,IL,USA
26 Glen Oak Amphitheatre,Peoria,IL,USA
27 North Dakota State University,Fargo,ND,USA
29 Super Jam '76,Busch Memorial Stadium,St. Louis,MO,USA
30 Cincinnati Gardens,Cincinnati,OH,USA
July
01 Louisville Gardens,Louisville,KY,USA
03 Masonic Temple Theatre,Detroit,MI,USA
⇒ [Two Shows]
04 Groves Stadium,Winston Salem,NC,USA
05 Iowa Fairgrounds,Des Moines,IA,USA
10 Comiskey Park,Chicago,IL,USA
15 Municipal Auditorium,Jackson,MS,USA
16 Fox Theater,Atlanta,GA,USA
17 Dixon-Myers Hall,Memphis,TN,USA
18 Moody Coliseum,University Park,TX,USA
19 Hofheinz Pavilion,Houston,TX,USA
20 Hogg Memorial Auditorium,Austin,TX,USA
23 Arrowhead Stadium,Kansas City,MO,USA
24 Casino Arena,Asbury Park,NJ,USA
25 Iowa State Fairgrounds,Des Moines,IA,USA
August
12 Angel Stadium,Anaheim,CA,USA
21 Capital Centre,Largo,MD,USA
23 Pinecrest Country Club,Shelton,CT,USA
25 Nassau Collisseum,Uniondale,NY,USA
26 Nassau Collisseum,Uniondale,NY,USA
27 Cape Cod Coliseum,South Yarmouth, MA, USA
30 Richfield Coliseum,Richfield,OH,USA
31 Richfield Coliseum,Richfield,OH,USA
September
02 Outside Inn,Buffalo,NY,USA
02 Buffalo Memorial Auditorium,Buffalo,NY,USA
03 Kingdome,Seattle,WA,USA
04 Concord Pavilion,Concord,CA,USA
08 Tempe Stadium,Tempe,AZ,USA
12 Anaheim Stadium,Anaheim,CA,USA
13 San Diego Sports Arena,San Diego,CA,USA
Octobar
07 Providence Civic Center,Providence,RI,USA
08 The Palladium,New York City,NY,USA
09 The Spectrum,Philadelphia,PA,USA
10 Boston Music Hall,Boston,MA,USA
12 Palace Theater,Waterbury,CT,USA
13 University of New Hampshire,Durham,ON,USA
14 Onondaga War Memorial Auditorium,Syracuse,NY,USA
15 Maple Leaf Gardens,Toronto,ON,CANADA
16 Bergen Community College,Paramus,NJ,USA
17 Naval Academy,Annapolis,MD,USA
18 Palladium,New York City,NY,USA
19 Boston Gardens,Boston,MA,USA
November
09 Marquee Club,London,UK
December
03 Miami Jai-Alai Fronton,Miami,FL,USA
04 Curtis Simpson Hall,Tampa,FL,USA
08 Warehouse,New Orleans,LA,USA
09 Expo Hall,Mobile,AL,USA,USA
10 Boutwell Auditorium,Birmingham,AL,USA
11 Municipal Auditorium,Nashville,TN,USA
1977
January
[Oceania Tour]
23 St James Theatre,Wellington,NEW ZEALAND
February
01 Festival Hall,Melbourne,AUSTRALIA
04 Hordern Pavilion,Sydney,AUSTRALIA
05 Hordern Pavilion,Sydney,AUSTRALIA
07 Activity Center,Brisbane,AUSTRALIA
[North American Tour]
18 Kiel Opera House,St. Louis,MO,USA
19 Auditorium Theatre,Chicago,IL,USA
21 Veterans Memorial Auditorium,Des Moines,IA,USA
[関連記事]
「Des Moines 1976 (Gift CDR)」

「Day On The Green 1976 Day 1 (Gift CDR)」

「Sophie (Wardour-054)」

「Minneapolis 1976 (Wardour-108)」

「Complete Cape Cod 1976 (Wardour-071)」

「Masonic Temple 1976 (Wardour-068 )」

「Sophie (Wardour-054)」

「Boston 1976 Definitive Edition (Wardour 074)」

「Des Moines 1976 (Bonus CDR)」

※) 「Arrowhead Stadium 1976 (Wardour-110)」 に付属のボーナス・アイテム
「Arrowhead Stadium 1976 (Wardour-110)」

「Day On The Green 1976 Day 1 (Bonus CDR) 」

※) 「Day On The Green 1976 Day 2 (Wardour-092)」 に付属のボーナス・アイテム
「Day On The Green 1976 Day 2 (Wardour-092)」

「Palladium 1976 (Wardour-435)」

「Wired : Mobile Fidelity CD (Gift CDR)」

「Jeff Beck With The Jan Hammer Group Live : Music Scope Special (Gift CDR)」

「Wired:UK Original LP (Gift CDR)」

「San Diego 1976 (Gift CDR)」

「First Gig (HFS RH-23576)」

#2022-07-26